髭日記

アメブロからのお引越し。

ちょっといつもと毛色が違うけどとても良かった作品のお話

120【マダム・イン・ニューヨーク】(初)/ここで扱うには珍しいジャンルの映画。自分でもちょっとビックリしてる。'12年の作品で初めて観るインド映画。たまたまWOWOWにチャンネルが合っててぼんやり観てたら『あ、いい映画やん』て思って改めて観直した。何より惹き寄せられたのは主演の女優さんがとてもキュートな事。そりゃ好きになるわ。かわいいもん。一目惚れみたいなもんです。ぼくの中では"インド映画"はいきなりストーリー関係なく盛大に踊り出したり二度見するような雑な特撮(言い方)ってイメージやったけど、この映画は普通(普通とは)です。所謂《ボリウッド》とはちょっと違う。歌は流れるけどBGMや挿入歌の延長みたいでそんなに邪魔にならない。ちょっと曲調にクセはあるけど。ちなみに原題は[English Vinglish]で、「Vinglish」は韻を踏むための造語で意味はないそうです。

変に恋愛にオチを持っていかなかったのがすごく好き。劇中でシャシの『恋はいらないの。欲しいのは尊敬』って台詞が本筋なのがいい。まぁお国柄的に不貞ネタの映画は作らないのかしら。知らんけど。

登場人物もハートフルコメディーだけあってみなさんとてもハートフル(語彙力どこいった)。まず飛行機の席で隣り合わせた男性が粋。到着してからのあの最後に背中を押して送り出してくれる心遣いはたまらなかったです。『英語喋れないのに?』という同僚に一言添える男性とかもいい感じにほっこりさせてくれる。カフェでのシークエンスは観てて胸が痛くなりますね。シャシの表情がそのまんま観てる側の心境に伝わってくるから不安そうにしてるとこちらも不安になるし泣いちゃうとこっちも釣られちゃう。シャシの表情の演技がそうさせるんでしょう(惚れてるから甘い)。何気ない地下鉄の駅員さんとの距離感もいい感じのエッセンスになってて観てて癒される。そして英会話の先生のキャラがとてもいい(最初は絆を深めるのは電話に出た女性やと思ってたけど違った)。初見では『強い、強い』と思って引きかけたけど話が進むと気にならなくなって最後にはいい感じに仕上がってる。他の仲間たちもいい感じのクセの塩梅で邪魔をしてくるわけでもなくクラスの雰囲気が良い事をしっかり伝えてくれる。一歩間違えばストーカーになりかねないローランも安っぽいトレンディードラマのちょいキモキャラになりかねないところでヒンディー語をコッソリ勉強してるという粋な事するから憎めなくなっちゃう。何がいいって"勉強してた事を明かさなかった"ローランとそれに気づいても"言葉にせずに笑顔を浮かべただけ"のシャシ。特にシャシがいい。去り際の表情がちょっと嬉しそう。それを大写しにしないセンスも好き。

正直、普通にタイトルだけを見てたり作品リストにあっても観ようと選ばない作品です。実際、何回か番組表で見かけてたけど観てなかったし。前述のイメージがあってインド映画は選ばないジャンルだったし(他のヒットしたらしいインド映画も観たことないし)加えて〈恋愛映画〉とか〈ハートフルコメディ〉ってよっぽどの「惹き」がないとチョイスしない人なんで。"大好きな人が出てる"とか"大好きな監督が作った"とか(「好き」程度なら惹きとして弱い)。だからこの作品を観たのはたまたまが重なった。たまたま放送してたのをたまたま休みの日に観た。観たらたまたまおもしろかった。でも観てよかった作品です。

 

 

シャシを演じた主演のシュリデヴィカプールさん、とても綺麗でとてもキュートで表情や仕草が作品の質を上げてると思います。彼女の演技が"たまたま観てた"を"ちゃんと観直した"に変えた1番大きな理由です。惚れちゃいましたね。ただ、残念な事に’18年にお亡くなりになられてるそうで。今作の時の年齢が49歳。全然見えない。びっくりした。この作品で評価をされてもっと他の作品やメジャーな作品で観てみたいと思わされる女優さんなのでとても寂しく思います。もっと観たかった。彼女の代表作にあたるであろうこの映画に出会えてよかったし、とても良い作品でした。好きです。お薦めできる作品です。

के बारे में सुनकर बडा दुख है.


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勝94

分19

負7