髭日記

アメブロからのお引越し。

毎年恒例の夏の風物詩である[真夏の全国ツアー]も去年の神宮3日全通に続いておかげさまで今年も無事に神宮に参戦(おまけに今年はなんと4DAYS全通!)できて《夏》の幕引きができた感のある秋口と言いたいところですが今年は8月に2回も熱中症になったり9月になっても未だに続く厳しい残暑に毎日体力を奪われててる今日この頃ですが東京5日間遠征前に浮かれて(そりゃ浮かれもしますわ)映画を観るペースが落ちてましたけどぼちぼちまた観ていこうかな、と。(ゆーて全ツの事は書いてません)

このタイミングで【マーヴェリック】をNetflixで観て、アマプラのラインナップから消えるとの事だったので【魔女】と【悪女】をもっかい観た。

 

 

 

【シュリ】

[魔女][悪女]と観たら観たくなったので円盤を引っ張り出して。'99年の作品。吹替仕様で視聴。

シャア(主人公の声)の相方が[パラサイト]のお父さん(ソン・ガンホ)でちゃんと声が山路和弘さんで[パラサイト]と統一されててスッと馴染む。この頃の吹替版は変なタレントを起用してなくて観てても違和感ない”ちゃんとした”吹替版。韓国映画は吹替で観ること多いです。〈韓国語〉に馴染みがないので台詞の抑揚とかニュアンスを発音や言語から掴みきれないので。だから”ちゃんとした”吹替版は非常に助かる。


題名の[シュリ]は『朝鮮半島のみに住むといわれる固有種の魚のことで…(略)…南北朝鮮の国境地帯の河川にも生息し、自由に南北を行き来している』との事です(Wikiより)。なお、『本編にたびたび登場し、象徴的な役割を果たす熱帯魚のキッシンググラミーは、東南アジア原産の魚であり、この魚とはまったく関係がない』とも。カンケイナインカイ。


南北分断が引き起こす男女の悲恋という今では掃いて捨てるほどのテンプレストーリーですけど、どちらかといえばアクションとかの比率が高くてのっぺりした恋愛映画とは全然違うので退屈しなくておもしろい(そもそもただの恋愛映画ならまず観てないし円盤買わない)。でもとても美しい恋愛映画やと思う(どっちやねん)。韓国映画の人気に火をつけたエポックメイキング的な作品やと思うし(この後で日韓W杯があったり冬ソナのブームがきた)、あんまり韓国映画を観ない人なんですけど韓国映画で〈ベスト〉なんじゃないかなと思う作品。ぼくの中では[パラサイト-半地下の家族-]より上。


分解した銃を組み立てて速く組み立てた方が撃つ…っていうシークエンスを1番最初に観た(使った)映画じゃないかな。


《南北分断》に対する知識や偏見が乏しいので幸いなことに純粋に映画として楽しめる。

知識があればある楽しみ方ができるのかもしれない。けど、なけりゃないなりに十分楽しめる映画。知識があれば粗が見えたり偏った観方をしちゃうかもしれない。でもたぶん深く知ってれば知ってるほど理解できて作品に入れるんやろうな…と思う。こーゆーテーマの時は毎回思いますね。


最後の留守電を聴いていると、クライマックスで彼女がわざと先に動いてカラ撃ち(彼女ならあの状況で1発撃ったところでどうなるかぐらいわかるはず)する事で《敢えて彼に撃たせ》、自身が撃たれて崩れ落ちる時のどこか憑き物が落ちたかのような清々しく安堵するかの表情とかがとても切なくなる。彼女が求めたシナリオや救いがあのカタチやったのかな、と。

ただ、[ヒドラ]の例えは要らなかったと思うよ。余計やった。別にそんなに上手く言えてるわけでもないと思うし。


[魔女]、[悪女]の流れで今作を観たもんやから『やっぱり邦画は負けてるな』って再認識しちゃいました。


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羊たちの沈黙BSテレ東でやってたので久し振りに。'91年のサイコホラー映画の金字塔。アカデミー賞で主要5部門(ビッグ・ファイブ)を受賞するほどの名作。ちなみに監督の[ジョナサン・デミ]をずっと女性監督やと勝手に勘違いしてた。


今作のジョディー・フォスターはとてもお美人。特に冒頭のトレーニング終わりで任務を告げられるトコ。研修生のフレッシュ味も出ててとてもキュート。初任務に対するドキドキとワクワクが表情から滲み出てるし、『私はできる、大丈夫』っていうFBI訓練生としておそらくいい成績を残していたであろう少しかかり気味なエゴみたいなモノ(成績が優秀ぽいのはクロフォードの台詞にある)も連想しちゃう。ちなみに、フォスターさんは『同じ役は演じない』というポリシーがあるらしいので続編にあたる[ハンニバル]でのクラリスジュリアン・ムーアが演じてる(らしい)(←観たことない)。


ハンニバル・レクターアンソニー・ホプキンス)、クロフォード捜査官(スコット・グレン)と脇を固めるキャストが渋くて好き。このBSテレ東版のクラリスの声はアンパンマン(戸田さん)なので吹替版でもしっくりくる。ちなみにクロフォードはナウシカクシャナ殿下の腹心クロトワの家弓家正さん。レクターの声はカリオストロ伯爵の石田太郎さん。本職の声優さんの吹替版はある意味もうひとつの歴とした作品ですね。基本的に《字幕版》派なんですが“ちゃんとした”《吹替版》は好きです。


クラリスとレクターの初対面でピシッと立って待ち受ける姿勢がもう既にどこか異様で怖さを感じるもエレガントな演出ですごい。もうこの登場シーンで勝ち。何も怖い事してないのに怖い。「瞬きをしない」そのアプローチだけでレクターのインパクトを何倍も何十倍も恐ろしいものにしてる。これは演じたアンソニー・ホプキンスのアイデアだとか。個人的に好きなのは最初の面談が頓挫して帰る途中に陵辱されてパニくるクラリスを呼び戻して落ち着かせてヒントを与えるレクターが[謝罪]してる事。その[謝罪]がこの人はただの変態ではなくちゃんとした気品のある高尚な変態ってのが表現されてる。その後でその囚人に罰を与えてる(その方法も含めて彼ならではでとても秀逸)とかも彼なりにクラリスを認めて気にかけてる描写として上手い(この放送ではミルズへの罰のくだりはカットされてた)

シリアルキラーでありながら気品があり紳士的で知能が高くそれでいて囚われの身でありながら事件を解くヒントを主人公に与える存在…という、これ以降に星の数ほどの作品でオマージュされるフォーマットを作った偉大な作品とキャラ。


レクターとクラリスが対峙するシーンは味気なく感じてしまうような真正面からのカメラワークが多い気がする。でもたぶん意図的に多くして没入感というかその会話や場面で実際に対峙してるような緊張感みたいなのを漸増してるんじゃないかなと。

あと、'91年という30年前の作品なので画質や画面に少し年代というか歴を感じるんやけど、結果的にその粗さみたいなモノがストーリーのおどろおどろしさと重厚さに上手く拍車をかけている気がする。


レクターが収容されてる署(鳥籠みたいな有名なシーン)のボイル警部補がランボー2で最後にボコされたマードック司令官(チャールズ・ネイピア)なのを観返して初めて気づいた。ボコられてました(ボコされるレベルではない)。

その後の脱走の方法がちょっと[レオン]のやり方に似てる気がする。レオンよりある意味周到でエグいけど。あの《マスク》とバッファロー・ビルの犯行も今観ると伏線というか(上院議員のコートを褒めるくだりも)全てを見透かしたレクターならではの振りになってたのね。

クライマックスの暗視ゴーグルの演出とかたまらない。結果知ってても息を呑んで観ちゃう。クラリスが訪問してからの一連の流れは映画史に残るシークエンスやと思う。

ラストシーンも美しい。イキというか。ニヤリとしちゃうね。ホントによくできた映画。というかよくできたシナリオ。無駄が一切ない。


内容は残虐で陰湿で重苦しいのにとても品がある映画。その[品]はクラリスの美しさもあるけどそれよりもレクターの滲み出るエレガンスさによるものだと思う。ハリウッド映画というより伊や仏の映画の空気感もある。

ぼくの中では[セブン]と並ぶくらいのインパクトと中毒性のある終わり方の作品。大円団のハッピーエンドよりもこーゆー余韻…というと表現がいいイメージ過ぎるな…、乱暴な言い方すると「こんなどこか気持ち悪く引きずる終わり方」の方が好き。『観たくない』けど『観たい』と思わせる映画。前に観た[ゲットアウト]もこれに近い。[パラサイト]とかも。


名作ですね。観るのに少し体力要るけど。

円盤持ってないな。買うか。

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クリフハンガーBSテレ東でやってたので字幕版を。これは円盤持ってない(はず)。

'93年の米仏日合作映画(日の要素はほとんどない)。[DIE HARD2]のレニー・ハーリン監督作品。

この頃のスライはやりゃヒットするある意味ちょっとしたぷち無双時期。コブラ('86)、オーバー・ザ・トップ('87)、ロックアップ('89)、デッドフォール('89)、デモリッションマン('93)、スペシャリスト('93)、エトセトラエトセトラ。ロッキーやランボーとはテイストの違う作品を数多く作って《内容が微妙なものもあるけど》それなりにネームバリューもあってかヒットしてた気がする。ちなみに[デッドフォール]は専門学校の時に好きな女の子と観に行った淡い想い出の映画。


冒頭のサラの救出シークエンスがある意味1番のクライマックスで1番見応えがある。[高さ]の怖さとスリルとそのならではのポイントが1番上手く表現されてる。

それ以降はせっかくの[高さ]からくる怖さの描写が薄れてしまってる気もするし、途中からは正直too muchになっちゃうし、そこら辺にあるアクション映画になっちゃってる。ララ・クロフトしかりヒーローやヒロインは極寒でも簡単に薄着になりがちよね。まぁそこまでは百歩譲ったとして観れてもあの環境で水に入っちゃダメでしょ。死ぬど。


敵ボスのジョン・リスゴーが見た目は完璧な悪役顔なのにちょっとパンチが弱い気もしちゃう。まぁ取引きの為だけに躊躇なくあの人を撃っちゃう残虐性はとても良い描写やと痺れた。あの流れは好き。悪過ぎてカッコイイ。悪人を描くにはここまでやった方がいいよ、といういい見本なんじゃないかなと思う。


続編なんぼでも作れる設定なのに作らなかったね(亜種は大量発生したけど)。


○(スライファンなのでジャッジが甘い)

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MEG ザ・モンスター】(初)/作品自体は知ってたけど余りにも娯楽に特化してる(し過ぎてる)内容やと偏見100%で敬遠してたら続編が公開される流れでBSテレ東でやってたから観てみた。吹替版。


'18年のアメリカ・中国の合作映画らしい。まぁ観たらそんな感じはするわな。

てか、合作にする必要あった?資金面的な事?アメリカ単独でできたやろうしやりゃあよかったのに。あと、なんでわざわざマシ・オカの演じるトシを日本人にした?中国人でええんちゃうの?


クライマックス(それより前からずっと)バイオのゲームムービー観てる感覚。

ツッコミどころは至る所で何回もあるけどこーゆー作品を観るならそんなんは気にしちゃいけないし、なんなら逆にそこら辺をツッコミながら観る方が正しい楽しみ方なんじゃないかな、とも(ある意味開き直り)。『ゆっくり泳いでいけば気づかれない』「ソンナワケアルカイ」


ちょっとサイコパス的な考え方かもしれんので共感されるかどうかはわからんけど、こーゆー作品やディザスター映画を観てると『助かるんかい』ていうシーンよりも『そりゃやられるわ』ていうシーンを観てる方が楽しい(『楽しい』は少し違うかな)。なんなら片っ端から犠牲になってもいいくらいやし、そんなんが観たくて観てるようなもんなんですよね。ビーチ襲撃シーンなんか遠慮せずにいって欲しいし、子供や犬コロが助かるセオリーなんかへし折って欲しいくらい。なんなら真っ先にヤッちゃいましょうよ。だから人間ドラマや家族愛は単なるエッセンスでしかないんです。


[2]が作られるって事で『そんなに成功したの?』と思いながら『ステイサムニキが出てなかったらたぶん観ないだろうな…』という作品。

深海や宇宙とか空気や水圧とか人知ではなんともならない要素があるとスリルが増しますね。逃げようがない。観ててものすごくプレッシャーみたいな負荷がかかる。良くない負荷。おまけにかなり極度な閉所恐怖症よりなので潜水艇とか潜水艦、宇宙なら宇宙ステーションみたいな狭い空間は観てるだけて体力がものすごく削られる。観てられない時もあるくらい。なんなら極力観たくないプロット。


元飛び込み選手(飛び込む姿勢は俳優の中で過去1キレイ)で凄腕のドライバー(トランスポーター)で鬼ツヨ元特殊工作員(ワイスピ)で元SASの傭兵(エクスペンダブルズ)でとうとう巨大サメにタイマンで勝っちゃって、そのうち素手ゴジラと闘っても勝てるんじゃねぇのか、この人。


あと、エンディング曲が《Mickey》なのはやめて頂きたい。ゴリエしか浮かんでこない。


△(✖︎でもいいかな)

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ガンパウダーミルクシェイク】(初)/観たかった作品。映画館行きたかったのに逃した映画。やっと観れた。'21年のアメリカ映画でちょっとB級路線。でもドンパチおもしろいし個人的には大好物ジャンル。アマプラにラインナップされてたので字幕版を。

主演のカレン・ギランさんは[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]とかのマーベル作品の常連さんとか。


シフターフッド映画が好きなんですよね。

まぁ砕けた言い方をすると[強い女の人]像が好きというか。

[ベイビーわるきゅーれ][東京無国籍少女][トゥームレイダー][キル・ビル][ソルト][アトミック・ブロンド][ドミノ][ニキータ][魔女][悪女][キックアス]なんかもそう。[マッドマックス・怒りのデスロード]のフュリオサや[ワイスピ]のレティーや[ミッションインポッシブル]のイルサ・ファウストとかも大好物です。(バイオのアリスとターミネーターのサラはちょっと違う)。もともとシンプルな《勧善懲悪》が好きなのでそれが〈ヒーロー〉なのか〈ヒロイン〉なのかは特に問題ではないんですが、〈ヒロイン〉というスパイスは無条件でひとつアガるポイントというのは正直なところ多大にある。

加えて[図書館が武器庫]っつぅこのプロットがたまらないです。ダイナーが組織御用達とか。ちょっと[ジョンウィック]のコンチネンタルホテルや[レオン]のトニーの店とかに近しいというか。

覆面の4人がポッと出の誘拐強盗みたいに処理しちゃったのがちょっともったいなかったかな…という気は若干する。なんとか間接的にでも敵ボスのシノギとかなんかしら繋げれんかったかな、と。まぁそこまでしなくでもキレイに纏まってたけど。

車を見た瞬間に『うぉ!サバンナ(Rx-7)やん!』とアガったけどポルシェでした。似てますね。


アクションシーンはジョン・ウィックに影響を受けたタランティーノヲタクが意識して作った感というか。音楽の使い方とか『寄せてないか?』というか『引っ張られてないか?』という点が多々。アーティスティックに《静の殺し》を魅せる[ジョン・ウィック][イコライザー]とは反対のチャンバラ感のある《動》の魅せ方が[キル・ビル][キックアス]とかに近い感覚。好きですけどね、どっちも。


自称[映画好き]の方々にはあまり評判良くないような感じの中身の詰まり方の映画(なんちゅう偏見)


〈ジムの娘が4人〉とか伏線は張られてるので続編に期待したいけど、調べてみたら数字があまり芳しくないらしいのでちょっとトホホな感じ。でも続編が作られれば必ず観るし今作も円盤買いたい作品。好きです、このテイスト。

 

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プロジェクトX-トラクション】(初)/Netflixで見かけて。スルーしよかと思ったけど勇退した石丸博也さんのラストジャッキーということもあり吹替版で視聴。

[原題:Hidden Strike]('23)。原題の意味はよくわからない。完成自体はとっくにしてたらしいけどコロナ禍やなにやら問題発言やらの影響で結局劇場公開はされずにNetflix配信になっちゃったらしい。


ワイスピのジェイコブ(ジョン・シナ)との共演。ジャッキーの全盛期なら少なくともロック様やステイサムニキとかと共演してたんじゃないかなと思ったりするのでこの〈ジェイコブ〉という微妙なキャスティングラインがたまらない(いい意味で)。

ジャッキーも司令官を任されて部下を指揮する歳になってるんやなぁと変な感慨深い気持ちになった。[プロジェクトA]の時はいち海兵隊員やったし[ポリスストーリー]の時は若手警官でいつも1番に飛び出してく血気盛んな役やったのにね(途中がゴッソリ抜けてる人)。まぁ[ベストキッド]ではお師匠さんやってたみたいやけど。

ジャッキー版マッドマックス・怒りのデスロード。セリフの中に『デスロード』って出しちゃう。笑っちゃった。『出すんや!』って。

…と思いながら観進めてたら途中からもっとスッカス…いや、もっとシンプルになった。色んな映画を観た映画好きな人がその映画好きな気持ちをカタチにしたようなパク…いや、オマージュが散りばめられてる(『オマージュ』と言うのは都合が良すぎるか?)


ジャッキーとジョン・シナの共演作品というよりジョン・シナとジャッキーの共演作品という感じ(このニュアンスは観たらたぶんわかる)


石丸博也さん、お疲れ様でした。

ずっと石丸ジャッキーで育ってきた世代です。ありがとうございました。


○(石丸さんに敬意を表して。正直甘々採点。内容はどっちかっつぅと✖︎に近い△)

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【ベイビーわるきゅーれ】1作目が満を持してネット配信スタートしたのでNetflixで早速観た(それまではU-NEXTのみで配信はしてた)

大筋の感想とかは前にあげてるので割愛。

やっぱおもしろい。すち。

字幕ありで観たいとずっと思ってたのでコミュ障台詞も拾える字幕版はとてもありがたい。前にも書いたけど、この[コミュ障]ゴニョゴニョ台詞はちゃんとした演出のひとつなので何も問題はないしキャラとしての色付けにはほぼ最適解やと思うのでマイナス要素には一切なってないんです。ただ、聴き取りにくいってだけで。それだけ演出と演技ができてるからとてもいい意味なんです。『字幕がないと観れない』のではなく『字幕があればもっと観れる』というか。字面は似てても全然違う。

ラストバトルは何回観ても痺れる。観てて痛い(最上級の褒め言葉のつもり)。壁に押し付けてタコ殴りしたり左目を攻撃した後に視界の塞がった左側に回って攻撃しようとしたりいちいち描写が凄い。そこら辺にある見た目を派手にする魅せるアクションシーンとは一線を画す。打撃や組手が地味だけどカッコイイ。あと、最後のリロードなんかなかなか見れないくらいのカッコ良さ。ちょっとジョン・マクレーンみがあってとても好き。

最近公開された(全国公開されてないのがとても悔やまれるしめっさ観たい)[MADCATS]という作品で絢寧さんがキレッキレのアクションを披露してる(らしい)(観たい)ので3作目の宿敵に抜擢されて大トリバトルは女性同士のガチアクションとかも観てみたい。組織を裏切って抜けた元殺し屋とか。尺たっぷり使ってガッチガチのガチバトル観たい。

エンディングテーマのクレジットに《feat.TAKUMA(10-FEET)》が。スラダンの〈第ゼロ感〉の10-FEETやと観直して気づいた。何回も観てるしパンフも持ってるけど今まで知らんかった。

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ザ・ロック】地上波でやってたので久し振りに観た。'96年の作品。この頃の映画は他に[コン・エアー]、[フェイス・オフ]、[ブロークン・アロー]、[フロム・ダスク・ティル・ドーン]、[ザ、クロウ]、[メン・イン・ブラック]、[タイタニック]とか今観てもおもしろい作品が多い。プロップやシナリオが擦られる前で新鮮な感じ。[ミッション・インポッシブル]も'96年なのでこの頃。

吹替版で。ショーン・コネリー若山弦蔵さん、エド・ハリス柴田秀勝さん、ニコラス・ケイジを我らが大塚明夫さんが吹替えてるちゃんとした吹替版。吹替版でも十分カッコイイ。

ずっとニコラス・ケイジ主演の映画やと思ってたけどクレジットでトップに出てくるのはショーン・コネリー御大なのね。


シナリオと設定がいい。加えて、監督が[アルマゲドン]、[パールハーバー]、[トランスフォーマー]シリーズのマイケル・ベイ。この人の監督作品は特撮のスケールがデカいので観てておもしろい。


メイソン(ショーン・コネリー)のニヒルなイケ爺も良いけど、ハメル准将(エド・ハリス)がカッコイイ。一二を争うカッコイイ軍人像じゃないかな。クレジットで2番目に出てきてもおかしくないある意味〈もう1人の主役〉ですよ。[マーヴェリック]で演じた"ハンマー"ケイン少将もイカす上司でしたね。ハメルの右腕のバクスター少佐(デヴィッド・モース石丸博也)の最後の忠誠心というかスジの通し方もカッコよかった。ニコラスさんは個人的にはあまり好きな俳優さんではないんですよね。B級顔よね、この人(偏見の嵐)。でも、作品の役にフィットするとカッコイイ。今回は大塚明夫ボイスでカッコ良さ五割り増し。吹替版マジック。ただ、メイソンが娘と会った時のグッドスピードはとてもイカしてた。あと、最後も。イキよね。でも、大塚明夫さんの声で潜水して侵入したりスニーキングミッションするとスネークしか頭に浮かばないよ。

SEALsの指揮官役で初代カイル・リース(マイケル・ビーン)が出てる。

若い海兵隊員がベレッタを使ってハメル准将がベレッタの前の軍用銃のガバメント(現在はSIG)を使ってて世代が分かれてるのが細かくてちょっとニヤけちゃう(偶然かもしれんけど)


ハメル准将の正義や矜持を観てると、十三番隊士の『戦争というのはどちらも正義だから起こるんだ』や京楽隊長(当時)の『戦争なんて始めた瞬間からどっちも悪だよ』という台詞や(BLEACHの話です)、『どっちも自分が正しいと思っているよ。戦争なんてそんなもんだよ』というドラえもんの名台詞を思い出すような映画。


最後の決着の付け方(というかあの〈1個〉の使い方)がちょっと雑というか力技過ぎるとは思う(それまで丁寧に印象付けてきたVXガスの脅威がちょっと薄れる気がする)けど、それを補ってもお釣りがくるくらいの渋くてカッコイイ2人(メイソンとハメル)の活躍が良い。

ただの《テロ組織vs対テロ組織》の派手なドンパチで終わらせるのではなくドラマに厚みを与えて今観ても色褪せない作品にしてるのはハメル准将のおかげじゃないかな。


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61勝16分7負

#映画

#ちょっとネタバレ

 

すっかり夏の風物詩となってる全ツも始まりおかげさまで今年も無事に神宮の花火を拝めるわけですが(今年は愛知も参戦)その前に毎年恒例のひとつ歳をとるイベントが待ってて更に今年は免許の更新が控えてて去年末からせっかくやからと(結果的に)そこを目標に伸ばしたもののスゲェ邪魔になってる髭も更新後にやっと刈れるかなとちょっとした安堵をしつつ『全ツ終わったらもうあっという間に年末やな…』と思いながらも始まったら終わってしまう特別で僕にとって意味がある…夏が来る(もう来てる)

【Léon】'94年の名作。Netflixにて完全版(22分長い)を。説明いらないくらいの名作。一二を争うピュアなラブストーリー。そんじょそこらの恋愛映画より恋愛映画。同じリュック・ベッソン監督の'90年の作品[ニキータ](観たい!アマプラさんかNetflixさん、配信オナシャス)も女暗殺者の話やけど純愛映画やと思ってる。

ヒロインを演じたナタリーのポートマンさんは当時13歳(確かマチルダは12歳の設定)で映画初出演(初出演でコレ!)。ちなみに現在42歳。たぶん劇中のレオンを超えちゃった(ちなみにレオンを演じた時点のジャン・レノは46歳)。すっかり大人になったねぇという親戚の叔父さんみたいな感覚。S.W.のパドメ・アミダラ役でも有名ですね。ep.1の初見の時は『あのマチルダが?!』と思ったもんです。

ちなみにジャン・レノが劇中でしてるニット帽・コート・丸サングラス・ボックスのカバン…という風体を学生の頃にツレがやってた。

寄宿舎からの電話をマチルダが母親のフリをして取るシーン、あのシーンだけでマチルダの設定背景を端的にわかるようにしてるのすごいと思う。他に余計な説明要らないもん。あと、マチルダが買い物から帰ってきて家族のことを知るというとても美しくとても残酷なシーンの流れで6Dの部屋の扉が開いた時にマチルダに優しく明るい光が射す。絶望の彼女の世界を救う灯りのように。とても流麗な演出。


何より今作で好きなのはスタンフィールドを演じたゲイリー・オールドマン。彼の演じるキャラでブッチギリで1番好き。出てくるド初っ端から大クセ全開でぶっ飛んでてインパクトしかない。これくらいの振り切った悪役はそうなかなかいない。カリスマ性もある。このキャラだけでシナリオのクオリティーがグッと上がる。スタンでスピンオフが作れるくらいしっかりしたキャラ。稀代の悪役と言っても全然過言ではないと思う。[S.W.]のダースベイダー 、[時計じかけのオレンジ]のアレックス(マルコム・マクダウェル)、[ダークナイト]のジョーカー(ヒース・レジャー)、[ブラックレイン]の佐藤(松田優作)、[ターミネーター]のT800、[マトリックス]のエージェント・スミス、[ダイハード]のハンス・グルーバー(アラン・リックマン)(贔屓目というか推し補整)、ドラゴンボールベジータフリーザBLEACHでいう藍染惣右介やウルキオラ、メタルギアでのリキッド・スネーク。名作・良作にはイイ悪役がいる。ヴィランのカッコよさがヒーローをさらに引き立たせるワケです。感情移入もしやすくなる。他にも[羊たちの沈黙]のハンニバル・レクター、[セブン]のジョン・ドゥとかもスタイルは少し違えど悪役としては一級ですよね。《悪役》というかほぼもう《主役》ですもん。そーゆー映画、好きです。

 

ある意味『ハッピーエンド』とは言えない終わり方。とても好き。強引にまとめるハッピーエンドとか作るならこーゆー終わり方の映画を作って欲しい。この作品の[純愛]を更に引き立たせる終わり方。ぼくがよく『最後に◯◯が助からなかった方が…』ていうシナリオを好む根っこにはたぶんこのエンディングがある。


[Shape of My Heart/Sting]の流れるエンドロールは屈指の美しさ。たまらない。


何回観たかわからない。でもこれからも思い出したかのようにまた観るだろうしこれからも何回観るかわからない。


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この間に【THE FIRST SLAMDUNK】の5回目を劇場で。

何回か観てるとなんとなく沢北の神社のフラグがベタ過ぎてない方がスッキリするというかtoo muchというか。まぁあった方がわかりやすいけど。個人的にはなくてもいいかな、と。なくても廊下で泣くシーンは成立するし。

初見からほんのりとした微妙な違和感というかほんの少し何かがひっかかるなとずっと思ってたリョータのお母さん。たぶんですけど、翔北・山王その他オリジナルキャラはあくまでも[スラムダンク]のキャラ(当たり前)やけど、ソータや母親や竹中先輩はどことなく[リアル]のキャラデザインみたいな感じなのかな、と。制作時期の問題なんかもしれんけど[スラムダンク]のキャラはスラムダンクの時期のタッチ、オリジナルキャラは[リアル]まで到達した井上雄彦先生のタッチ…というか(伝わるかな)(痛恨の語彙力不足)。顔の雰囲気とか。試合前に沖縄を訪れたリョータもちょっとそんな感じ。泣き顔とか。屋上での三井もそれに近いかも(堀田・高嶋は違和感なかったけど)。試合後の海辺のリョータもちょっとそっち寄りな気がしたしエピローグのマッチアップの2人もそんな感じ。最後に静止画になったリョータは[スラムダンク]のリョータやったけど。早い話、オリジナル以外の足した部分がそうなんでしょうね。ゆーてしまえば足されたエピソードの部分は[スラダン]よりも[リアル]っぽい。絵柄だけじゃなく内容もどっちかといえばそうやと思う。宮城家のエピソードとかも[スラダン]の頃にはあそこまで描けなかったんじゃないかな。あ、ただ、忌避感ではないです。あくまでも微妙な違和感。

あと、5回目で気づいたけど河田兄弟は同じ声優さんなんですね。〈かぬか光明〉て方。丸男の方はほとんどセリフなかったけど。


まだ観れるタイミングあれば観たいな。

年末くらいに円盤出ないかな?

 

 

【JOKER】(初)/アマプラでラインナップから消えるとの事で滑り込みで。字幕版を。

'19年の(一応)サイコスリラーとの事。

途中まで[タクシードライバー]?と思いながら観てた。どん底の更に底の陽の光も当たらない救いようのない処まで堕ちて行く描写が観てて痛々しく苦手な人もいそう。でもそれが[悪]に染まるトリガーとしてとても丁寧に惨憺に描かれてる。たぶんですけど、字幕版の方が倍おもしろいです。『おもしろい』と言うと少し語弊があるか。吹替版にはない独特な世界観を感じられる。


主役のホアキンさんがあのリバーの弟やと言うことを知ってる人がどれくらいいるんだろう。てか、リバー・フェニックスを知ってる人がどれくらいいるんだろう。兄貴もとても儚い演技をする人やったけどどことなく似てる。儚いというか崖っぷちを歩いてるというか。持ち方を誤ると手が切れる剥き身のナイフ。表面張力で溢れそうなコップのような。ホアキンさんの他の作品を拝見した事がない(たぶん)んやけど今作ではとんでもなくすごい演技をしてござる。儚い。怖い。重い。圧と引力がすごい。陳腐な言い方になるかもしれんけどデ・ニーロの系譜。


昨今の風潮に物申すかのように煙草が素晴らしいプロップやと証明してくれてる映画。『喫煙シーンガー』とか外野から言われがちでドラマや映画では嫌われて使われない傾向が強くなってきてる(気がする)けど、ちゃんと意味があって存在するとしっかりシーンやストーリーの描写にエッセンスを足してくれる。アーサーが非喫煙者だったら印象が全然違うと思う。

あと、音楽がとても良い。すごく良い。〈ヒルドゥル・グドナドッティル〉ていう女性チェリストで今作で数々の賞を受賞してるみたい。そりゃ賞も獲りはるわ。とても良い。


どうしても[ダークナイト]のヒース・ジョーカーが好き過ぎるので同じテーブルに並べてしまう。でも勝ち負けとか関係なく限りなく比肩するくらいのジョーカーでした。地下鉄でジョーカーに〈なった〉シークエンスは鳥肌が立つくらいカッコよくて痺れた。あと、最後に地下鉄降りて煙草吸いながら闊歩してる姿。くそカッケェ。


本筋の[バットマン][ダークナイト]に繋がるシーンがあったのはバットマンを好きなファンへのサービスやと受け取りました。

どこまでが元からあった設定でどこからが今作のために作られたプロットなのか知りたい。『どのジョーカーの過去でもない』との事らしいけど、どのジョーカーを知ってても微かに線と線が交差しないまでも限りなく逼ってる気がする。


作品に込められた難しいメッセージとか堅苦しい事とかはぼくにはよくわからない。カタルシスだのメタファーだのは知らん。純粋に〈映画〉として観た。ぶっちゃけて言うと好きなジャンルの映画ではないし好んで選ばない作品。特にマーベルやDCヲタでもないし。でも駄作でもなけりゃ観て損した映画でもない。繰り返し観る映画ではないでしょうけど。でも観ておいて良かったと思える映画。この映画を観たことがあるのと観たことがないのでは大きな差になると思った。ぼくの中ではね。好きとか嫌いではなく。そんな1本。ホアキン・フェニックスの演技が観れた。それだけで観た価値のある映画。


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トゥームレイダーBSテレ東でやってたので切り替えて字幕仕様で。

原題:Lara Croft: Tomb Raider('01年)

アンジェリーナさんのプロモーションビデオみたいな映画(いい意味で)。

父親のクロフト卿を演じたジョン・ヴォイトはアンジェリーナさんの実のお父さん。初見の時は悪役顔なのでずっと黒幕やと思いながら観てた(酷い偏見)。

ボンドになる前のダニエル・クレイグがアレックス役で出てるけど、どちらかというとラスボスのパウエル(イアン・グレン)の方がステレオタイプの男前で映えそうなので悪役と善役が逆なんじゃないかなと初見の時からずっと思ってる。

ジャングルやろうが極寒のシベリアやろうがインナー一丁でウロウロするララ・クロフトを存分に堪能できる。たぶんアンジェリーナさんの作品の中で1番プロポーションがボンッ!な作品(観ればたぶんわかります)。そりゃ薄着でウロウロして見せびらかしたくもなりますわな。


ゲームが原作だけあって劇中の謎解きはまぁまぁ手が込んでる。まぁ謎解きが主役みたいなとこもあるし。でもそれを100分に収めるとごちゃごちゃしちゃう。そしてその反動なのか弊害なのかクライマックスが若干弱い。ピラミッドを走る演出とかチープ過ぎて『他になんか方法なかったんか?』と。

アンジェリーナさんが好きなら楽しめるエンタメ映画(褒めてます)。続編が作られるのも納得の作品。ハードルは上っちゃってるけど。


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トゥームレイダー2】(Lara Croft Tomb Raider: The Cradle of Life)。翌週にやってたので同じくBSテレ東で。前作が'01年で'03年にもう続編が作られてるスピード展開で当時の人気っぷりが伺える。

今作は監督がヤン・デ・ボンに交代。[スピード][ツイスター]の監督さん。[ダイハード]や[ブラックレイン]の撮影監督とかしてて好きな作品に多く携わってるので好きな監督さんなんやけど今作以降はほとんどパッとしない。

ちょっと元カレ(ジェラルド・バトラー)が前面に出てき過ぎちゃってララを喰いかけてるから作品の印象がブレちゃう。アクションシーンの魅せ方とかはスケールアップしてるけどなんか一個一個の要素が薄いというか弱いというか。色恋沙汰を入れちゃうから。あと、ドンパチ銃撃戦が多くなって前作の謎解きのおもしろさみたいなのが疎かになってる気がする。万里の長城をバイクで疾走したり逆さ吊りになるロープアクションを撮りたくて作った映画みたいな感じ。高くなったハードルに蹴躓いちゃったね。


こーゆー内容の作品は脚本が生命線でもあり難しいというかいわゆるファンタジーの部分とリアルな部分との駆け引きがキモなんでしょうが、ファンタジーが調子乗って度を超えて突き抜けちゃうと某考古学者の冒険映画の4作目みたいに『は?』てなっちゃう。ぼくがよく言う《風呂敷の大きさ》ですよ。なかなか難しいよね。その点、インポッシブルな作戦に挑むIMFのエージェントの作品なら例えば[核]や[戦争]とかに絡むファクターを軸にすればファンタジーは要らない(そんな簡単じゃねぇわ)。あとはアクションのスケールである程度の勝負ができる(いい意味で)。

この系統の後継作品が[アンチャーテッド]とかなんでしょうね。どっちもゲームが高いレベルで完成してるからキャラや世界観がしっかりしてるんで作るのは比較的イージーかもしれんけど、それを2時間とかの1本の映画にしようとするとエピソードを選ぶかパンパンに詰め込まなくちゃいけなくなるよね。どーしても雑になっちゃうというか。

今作もクライマックスでスケールが縮こまるという痛恨の展開(個人の感想です)。まぁシリーズ通して内容的にクライマックスが1番ファンタジーの味付けが濃いワケやから好き嫌いが分かれるやろうしやっぱりどうしてもそこを(そこだけを)評価されちゃいがちやからなかなか大きな風呂敷は難しいとは思う。


この後の続編が続かなかったって事はそーゆー評価、成績やったのかなぁと納得してしまう作品。


○(内容的には△)

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【シン仮面ライダー】(初)/アマプラにラインナップされてたので。

 


う〜ん…。

 


一部の音楽やところどころの効果音はよかったです。


✖︎

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パシフィック・リム】アマプラで字幕版を。観たことはある。たぶん。ところどころは憶えてるから。でも全然知らないシーンもあった。ちゃんと観てなかったんでしょうね。

'13年のギレルモ・デル・トロ監督作品。

古き良き日本の特撮・怪獣・ロボットとかの要素がてんこ盛り。


機体デザインがカッコイイとかダサイとかそんなのどーでもいいくらいに数々の設定がカッコイイ。簡単に空を飛んだり変形したりビームを出したりしないところが逆にカッケェ。ちょっとした攻撃で機体が破損したりそれをメンテナンス・修理するために基地で膨大なクルーたちが作業してる。本来のロボット作品ってのはこうやと思うわけですよ。モビルスーツが帰還したホワイトベースとか決闘の後のアスティカシア学園とか。見せてないだけで。ともすれば地味になるから。派手な出撃シーンや戦闘シーンの方が見栄えがいいから。まぁ見せなくていいシーンなんでしょうけど。


古いイェーガーによって司令官が被爆して末期癌を患うとか、KAIJUの血液とかは青く強酸性で猛毒な〈カイジュー・ブルー〉で大気汚染や水質汚染の災害を引き起こすとか(その割には死体を漁る連中が素手やったような気がするけど)、だからイェーガーは銃火器を使わずに格闘戦メインとか、いちいち作り込んだ設定がおもしろい。


回想のシーンでMANA ASHIDAが出てた事をすっかり忘れてた。ハリウッドデビューですね。当時9歳。

司令官がずっとどっかで観たことがあると思いながら観てたけど[ダークタワー]のガンスリンガー役のイドリス・エルバでしたね。調べたらワイスピのスピンオフ[スーパーコンボ]にも出てるとか。


ヲタクがお金をかけて作ったヲタクのためのヲタク映画。


モビルスーツバレリーナのように立ったり不死鳥のように飛び回ったりするのに違和感を感じるタイプの人なので〈ロボット〉としてあまりにも無骨な動きしかしないイェーガーがたまらなくカッコイイ。


クライマックスのアレコレが『あまりにも都合が良過ぎるのでは?』とかいう野暮なツッコミはこの映画を好きな人には全く無縁なんでしょうね。そんな事なんて気にしちゃいないでしょうよ。ぼくはそうです。


女子ウケは皆無やと思う映画。


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パシフィック・リム/アップライジング】(初)/続編はNetflixにて字幕版を。

ガンスリンガーの息子は帝国軍からの脱走兵のフィンという血縁関係。そして同期のパイロットがダーティ・ハリーの息子(ガチの息子)。


前作に比べると『おぉ!』ってなる連続のスムーズな映像。戦闘シーンも日中なので色々と観やすい。デザインもすっかりスマートになっちゃって。ただ、ちょっと[トランスフォーマー]っぽくなっちゃった。冒頭で変形しちゃうから。戦闘中の音とかも寄せてないか?


デル・トロ監督が続投の予定やったけど他の作品のためにスケジュールが合わなくなって離脱したそうで(製作には携わってる)ヲタク色全開のコダワリとかが薄まってしまって横着な言い方をすれば前作の惰性で物語が進んでいくような内容。

シナリオがよろしくない。前作へのリスペクトがあまり感じられないしせっかくのいいところを全部消しちゃったストーリー。

続投キャストを雑に扱うなよ。

前作の主役がスケジュールが合わなくて不参加(そんなん多いな)との事でストーリー上で触れられないのに違和感しかない。親父の司令官は散々ネタにしてるのに。あんだけの結果を残したヒーローなんやから不参加なら〈名誉の戦死をした過去の英雄〉とかなんかしらの繋がりを設けるとかしないと。シカトすなや。存在自体を残したって事は続編の構想があるなり素材として使いたいって事なのかもしれんけど、この内容なら続編すら危うくなる危惧しかない。それに、敵を《そっち》に向けてしまうのはよくできた脚本なのか?続編というよりスピンオフの思考かと。なんか苦しまぐれ感が。

あと、合体するという奥の手をまさかそっちが先に使うとわ。笑っちゃったわ。


調べてみたら製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズが中国のグループに買収されたらしくて中国資本のハリウッド映画になっちゃってスポンサー様である中国ウケを狙ってか随所随所で露骨に中国感や忖度みたいなのが残念で個人的にはちょっと不快。[ミッション・インポッシブル]にしても[トゥームレイダー]にしてもシリーズの中で中国が舞台になるシーンはあるけどここまで中国がメインの舞台になると『なんかなぁ』と思っちゃう(ド偏見)。あの女社長のクライマックスの活躍なんて中国じゃ堪らないでしょうよ。拍手喝采なんじゃないのかしら。


戦闘シーンは確かに格段とアップライジングしてるのにシナリオと中身や諸々がダウングレードしてどうする。

ヲタク映画がただのロボット映画になっちゃった。


終始『シナリオが…』て言うてきたけど、シナリオよりもキャラクターたちに問題があるような気もしてきた。いまいち厚みがないというか感情移入できないというか。あと、全員が研修生みたいにしか見えないの。


続くなら次で挽回して欲しい。


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【追記】

読んでくれる人の中にこの作品が好きな(大切な)人もいると思うのであんまぐちぐち書くのはやめようかと思ったんやけどやっぱりほんの少しだけ。


そもそも1号2号合わせて全98話あった世界観を2時間にまとめるから全てがどこか中途半端になるんですよ。ど初っ端の組織から逃げるエピソードから描くからずっとドタバタ。山王戦だけとかを描けばいいのに翔北に入学したトコからやっちゃうから。駆け足で。2時間しかないのに。だから『なんなんだ!この身体は!』の4分後に『この身体で組織と戦う』とか言ってしまうコントみたいな流れになっちゃう。三部作にするなり前後編にするなりしてエピソード選んで丁寧にすりゃあいいのにさ。まぁそんな長尺に需要があるのかどうかは知らないですけど。

これはたぶん伝わらないと思うけど個人的には池松壮亮さんは2号・一文字隼人のビジュアルやとずっと思ってる。2号に対して『風も受けずに?』て言うてたけどアンタ対蜂戦の時に風を受けずに変身してたがな。あと2号さんよ…、変身ポーズの途中で台詞喋んない方がいいよ。それと、『本郷』『一文字』『本郷』『一文字』のやり取りなんだあれ?コントか?

お目当てのオーグが倒されてからの残りの1時間がとても長く感じました。そこまでは我慢して観れた、というか。以降は途中で何回か止まりました。なかなかないです、途中離脱って。残りは浜辺ルリ子さんがいるからかろうじて観るに耐えれる…と思ってた矢先に…。でもね、あのシーンも全くと言っていいくらいに感情移入ができないのよ。なんかチープで。『あらら』くらい。おまけに、このシーンでヘルメットを外して地面に置く時に『カラン』ってうっすい鉄板を置いたような軽い音がしたけどアレはヘルメットを置いた質量の音じゃねぇよ。

戦闘シーンのCGはあれが限界なのかあれが狙いなのか。最近のゲームでのムービーの方がまだマシな気がする。観ててなんか悲しくなっちゃった。日本のCGのレベルってあんなもんじゃないでしょうよ。あれならガチスタントのアクションで戦って魅せる方がよっぽど観れた気がするけど。最後の最後に取っ組み合ってたのなんか見てられなかった。喧嘩やん。それも喧嘩慣れしてない喧嘩。そんな[リアル]は違うのよ。要らない、要らない。魅せ方を履き違えてる。ぼくらが(ぼくが)観たいヒーローの戦い方ってそんなんじゃねぇのよ(かと言ってサイヤ人みたいにビュンビュン空を飛び回る戦闘も違うけどね)。

あと、何言ってんのかわからなくなってきたので途中から字幕つけて観ました。最初からそーすりゃよかった。メットの中で喋るからとても聴き取りにくい。こだわってんのか知らんしわざとそーしてるんでしょうけどそのやり方は[正解]じゃないと思いますよ。

妹の存在で心が揺れるようなヤワな神経の男がラスボスやってんなよ。そんなヴィランじゃヒーローは引き立ちませんよ。まぁ対峙する主人公も薄っぺらい綺麗事を並べるようなレベルなんであんま影響ないかもしれませんがね(感情移入できないから出てくる言葉がボロクソ)。中途半端なの。悪の組織として名乗るにしても正義の味方として戦うにしても。薄っぺらいの。どっちも。[ごっこ]にしか見えないのよ。あと、ついでのように出してきた最後のあの2人の名前も要らない。絶対に要らない。作ってる方は上手く繋げたつもりかもしれませんけどご機嫌取りにしか感じなかった。『は?』て感じ。エンドロールのあの曲も聴けた事は嬉しい気もするけどなんか違うのよ。自分の好き勝手にイヂり倒しといて結局そこは頼ってくるんかよ、って感覚。

怪獣王や光の国からのヒーローを滅茶苦茶にされた時ほどの憤りは今回はあんまなかった。逆に『こんな程度かよ』くらいというか。急に変な形態から進化するとか言われたり口とか裂けて尻尾や背中からビーム出されたり、胸のタイマーなくなったと思ったら体の色が変わりますって言われた事を考えれば、ね。まぁあのメットシステムはどうかと思うけど。ただ単に全編を通して[内容]がアレ。

この作品って評価高いの?


今更ですけど、やっぱりこの監督さんのやりたい事や作りたいモノとはぼくは合わない。お金のかかった自主制作フィルムの域を出ない。たぶんご本人はそれが作りたいんでしょうけどね。

それならそれでやっぱり合わない。

アマプラやNetflixとかに来なかったら絶対にわざわざ観ない。

 

 

 

55勝15分7敗

すっかりハマったワイスピのシリーズも取り敢えず追っかけれるところまでは追っかけてなんとか追いつけたのでなんとなくおもしろそうで観てみようと思ったリストに入ってた作品とか〈お薦め〉に出てくるような『はじめまして』の作品も観ていこうかなと思います…とか言いつつずっと前に観ておもしろかったやつとかを観てしまうやん…とか思いつつ真夏の全国ツアーの足音がそろそろ聞こえ始めるので今年も暑い夏が近いと実感してるそんな今日この頃。

バイオハザード・インフィニット ダークネス】(初)/’21年のNetflixオリジナル作品。30分弱x4話のフル3DCGアニメーション。

時系列では[ディジェネレーション]から1年後で⑤と⑥の間。観ずに放置してたけどRE:4(のプレイ動画)を観てちょっと一息ついたタイミングなのが結果的に良かったかもしれない。冒頭への導入が個人的にスムーズでした。

オリジナルから離れたところでワケのわからん実写でやるよりREやとかこーゆー路線でやってくれた方が何倍も嬉しい。だがしかし、中身やシナリオは正直なところちょっと残念というか微妙。いや、シナリオはいい。上手く言えないけど《ドラマ》に重点を置いて《バイオハザード》の美味しいところを摘みきれてないというか。尺の問題かもしれんけどちょっと駆け足に感じちゃうし。これが1本のゲームで時間かけて進んでく物語だったり話数がもっとあれば丁寧な描写とか展開もあったのかもしれない。せっかく[抑制剤]という今までのシリーズにはないプロットがあるのに。もっと言えば尺を足してクレアの魅せ場も作って欲しかった。あんな素人みたいなすぐにやられる立ち回りではかわいそう過ぎる。口喧嘩しかしてない。

ひとつ疑問に思ったのは、あのタイミングであの家を襲撃して焼き払う目的とメリットが何かわからない。中国に来た時点で目的はアレの回収(剥奪)もしくは彼の存在やったワケでそーなるとアレの存在は当然知ってたワケであんなことをすればアレも一緒に消失してしまうリスクしかないと思うんやけど。アレを探すとかアレを持った2人を追いかけるシーンとかあれば少しは辻褄合う気もするけど。それでもいきなりあの攻撃をするのは好手やとは思えない。最初は隠蔽しようとする政府側の攻撃かと思ったもん。それなら百歩譲ってあの無鉄砲ともいえる襲撃もまだわかるけど。はて?


手段とかには問題があるかもしれんけどやってる事はジェイソンの方がある意味〈正義〉なのよね。シェンメイの言ってる事の方が正論なのよ。結局この時点で隠蔽するカタチになるレオンが正義やとは断定できない。おまけに決着の付け方も『そのタイミングで?』感あるし。レオンさん、そのやり方はヒーローとしてどうなのよ。落ちてく顔が『え?ウソやん?マジか?』みたいにびっくりしてる顔に見えたわ。とにかくジェイソンが背負ってきた過酷な(過酷過ぎる)闇が壮絶過ぎてそっちに感情移入しちゃうし最後の躊躇いとか結局[極悪]になれてないからスカッとしない。


レオン『周りを見てみろ!』

(ジェイソンの襲撃で見渡す限り瓦礫の山)

よく生き残ったな。


②や④や⑤にリンクする描写やセリフがあったのはよかった。


○(ほぼ△に近い。でも結局好きなのよ)

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バイオハザードNetflixシリーズ】(初)/噂を聞いて(良い噂は聞いた事ない)ずっと敬遠してたけど[インフィニット ダークネス]を観た流れで、ほとんど怖いもの見たさというか(ゾンビ物やホラーという意味ではなく)ある意味義務感というか…。'22にNetflixで配信されたオリジナルストーリー。


結論から言うと残念で仕方ない(やっぱりね)。設定と冠をパクった自主制作というかファンがお金かけて作ったドラマみたい。それもゲームした事ない人が作ったのかって疑問に思うくらい。ゲームした事あってオリジナルを愛する人ならこんな内容にしないと思う。褒めるところが見つからない。キャラ・ストーリー・構成、全てにおいてオリジナルを蹂躙したようなコレジャナイ感しかない。『余計な事を勝手にすな!』という大好きなシリーズをおもちゃにされたような喪失感と憤りのようなモノしか残らない。[ターミネーター・サラ コナー クロニクルズ]のような存在。約50分x8話が長くて苦痛にすら感じた。字幕版で観てたけど4話くらいからダルくて吹替版に切り替えた。シーズン1で打切りなのも納得。ご機嫌取りにクリスやレオンやジルやエイダとかを出さなかった点だけはまだ救い(最後にとある名前は出しやがったけど)。ただ、南アフリカを舞台にするのにシェバを出さなかったのはよくわからない。ゲームしてなくて知らないの?


ジョン・ウィック]でコンシェルジュシャロンを演じたランス・レディックが出てる。とても印象的な役だった(お亡くなりになられたので⑤以降のあのコンチネンタルホテルのフロントでの凛とした佇まいが観れなくなるのは残念で仕方ない)。ただ今回はなぜウェスカーなのか。[ウェルカムトゥラクーンシティー]のウェスカーも原作に対するリスペクトも何も感じない酷い設定やったけど今回も大概。俳優さんに非はないと思うんですが。

ビリーの子供時代を演じたシエナ・アグドンちゃんがとてもいい印象やったんですが[F9](ワイスピ・ジェットブレイク)でミアの子供時代を演じてるらしい。現在18歳らしく、役に恵まれればメジャーな女優さんになれそうな気がする。ちょっとお気に入り。

てか、大人になったビリーの顔が違い過ぎるくないか?


新しい切り口で違った物語を作るのも別にいいと思うけど世界観や概念は変えんなよ、と。それができんのなら手を出すなよ、と。スピンオフにするなりリブートするなりはかまへんのやけど、変えちゃいけないところは変えちゃいけないでしょ(語彙力)。そこがわからんのかね。本筋で描かれてない部分を膨らましたりするのはどんどんやってくれていいのよ。世界が拡がるから。ただ、本筋で固まってる部分をごちゃごちゃいぢくりまわすなや。


ミラさんのシリーズがまだマシに感じる(好きか嫌いかは別にして)。トンネルやブラザーフッドの施設やら暗いシーンでは暗過ぎて何が起こって何をしてるのかほとんどわからない。ある意味魅せ場なのにもったいない。作ってる人はアホなのか?そこを見せろよ。場面があっちの時代とこっちの時代を行ったり来たりがあり過ぎて(それも短いブツ切りのシーン単位で)観てて疲れるし、双子の情緒がクソほどめちゃくちゃで仲良くしてたと思ったら急にブチ切れケンカしたかと思えば数秒後に仲直りしてたり感情の起伏の乱高下が激しすぎてちょっと観てて怖いし、『ティーンやから』では納得できないレベルの衝動的な行動にも一切感情移入できないしずっとイライラしちゃう。取ってつけたような謎解きや〈月光〉を挿入されたかてやな。あと、ウェスカーのオリジナルだけ変に原作に寄せてるのもなんか腹立つし。ご機嫌取りか?

娘がいなくなったりボートが転覆したりと全部自分が蒔いた種過ぎて自業自得のオンパレードで呆れて笑っちゃったわ。あと1番びっくりしたのはあんな化け物をリリースするだけして去ってくつもりやったとか悪役のやる事ですやん。ホンマにただの疫病神。こんな主人公珍しい。

『観なくていい!』とまでは言わないけど別に『観なくてもいい(観なくても大丈夫)』な作品。『時間の無駄!』とまでは言わないけどこの時間で他の作品を何本か観れたなぁとは思う作品。


✖︎(好きなシリーズで✖︎をつけるのは辛い)

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ワイルドスピード・ジェットブレイク】(初)/少し前に金ローでやってて録画したけどNetflixで見つけたのでどーせならそっちで字幕版を。原題:はF9。シリーズ9作目。邦題つけた人、たぶん《アイスブレイク》を考えた人と同じ人で《アイス〜》で気持ち良くなって引っ張られちゃった説に500ペリカ


キャラの生い立ちや過去をあまり詳しく描かないでシリーズを続けていればこーゆー後付け(最初からの設定かもしれんけど)でもストーリーが成立するというちょっとズルいというか[伸びしろ]を上手く使った作品。

前作の原題に[Fate=運命]が使われてたけど今作の方がずっと[Fate]感はあった。


東京のシーンが…。撮り直してくれんか。せめて最初の屋台のシーンだけでも。なんか悲しくなるわ。[ブラックレイン]とかの頃から日本のイメージが変わってへんやないか。

宇宙のくだりも『やっちゃったね』感が。まぁ空やって氷やったら次は水の中か宇宙しかないもんね(そうか?)。せっかくの緊迫したいいアクションシーンでも宇宙のシーンを挟む事でなんか冷めちゃうのよ。テンポも落ちるし。そんで、最後に[アルマゲドン]しようとしたでしょ。でもまぁそりゃあーするしかないか。

装甲車に対抗する時に兄弟が揃って並走した時はベタとはいえグッときた。単純なのであーゆーシナリオは好き。あと、細かいけど装甲車がハイサイド状態になってケツが持ち上がる時にレティのシボレーがカットインして画面に入ってくるカットが一瞬やけどあってそのシーンがなぜかとてもカッコよくて好き。運転席から唖然とする光景を見上げるレティの表情を入れる流れがとてもスムーズに感じた。実際はなくても成立するシーンやと思う。でもあると流れがキレイになるし作り手の余裕を感じるワンシーン。そーいえば、レティさん車ブン投げましたよね。


飛んでるモノと地上を走ってるモノのタイマンで飛んでる方が圧倒的に有利のはずっていうセオリーみたいなものは?…ってのは、まぁこのクラスのアクション映画では[ダイハード]や[ミッションインポッシブル]然りよくある事なので『でき過ぎでしょ』とか野暮な事は言わない。派手にやったモン勝ちですね。

シリーズ通して作品として1番好きなのは[メガMAX]かな。


○(ただあんまやり過ぎると△になっちゃうよ、と)

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ディープインパクトNetflixで見かけたので久し振りに。字幕版。[アルマゲドン]と同じ’98年の作品で公開されたのはこっちの方が2ヶ月ほど早い。事実、ぼくもこっちの方を先に観た記憶がある。

他のディザスター作品と違い今作はヒューマンドラマに特化した作品なんやと思います。勿論、特撮はすごい('98年でこのクオリティーはすごい)けどそれよりも観終わった後に残るのは《命を賭けて人類を救ったヒーロー》とか《ハラハラしながらもギリギリ助かったハッピーエンド》でもなく《人を想う》って事と《それぞれの選択の重さと神聖さ》というか。どちらかと言えばメジャー作品になる[アルマゲドン]や[ツイスター]みたいなぼくの好きな映画とはちょっと違うというか。女性監督(ミミ・レダー監督)だからなのか(いい意味で)と思ったり。ちょっと美談に味付けし過ぎてる感もあるけど。人間の嫌な部分があまりタラタラと描かれていないのは観てて気分が落ちない…けど、『そんなにみんなお行儀良くないでしょ』とも思っちゃう。あと、なんでメサイアに乗ってるクルーが私服みたいなの?訓練かと思って観てたがな。


キャスター役のティア・レオーニは[ジュラシックパークⅢ]でショートカットが眩しくて大声を叫びまくってたアマンダさん。冒頭で亡くなっちゃうウルフ博士を演じてるのは[アンタッチャブル]で財務省から応援に来たウォレス役のチャールズ・マーティン・スミス。[ロボコップ]の悪役クラレンスでお馴染みのカートウッド・スミスNASAの司令官役で出てた。大統領の補佐官?右腕っぽい人もどこかで見たことある人。


同時期に公開された[アルマゲドン]に光が当たり過ぎてともすれば地味で〈B級〉にカテゴライズされてしまいそうですけどしっかりおもしろいし引けを取らない作品ですね。派手さは敵わないけど。何年か振りに観て、当時とは違って歳を重ねた事や実際に起こった災害とかも踏まえて観るとストーリーがしっかりしてるのがよくわかる。グッときますね。


順番的に続けて観てしまったから車にジェットエンジン積んで宙に行くっつぅ設定がとてもチープに見えてしまった。


『一緒に飛べて幸せでした、船長』

コレが1番グッときた。泣いちゃう。


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イコライザー】(初)/近々、新作の③が公開されるという予告編を観たので(劇場に観に行くかどうかは不明)ちゃんと観てみようと思って。Netflixにて字幕版。ただ、吹替版のマッコールが我らが大塚明夫さんなので吹替版でも観てみたいという超ジレンマ。

’14年の映画で内容はとてつもなくドストライク。こーゆー勧善懲悪は大好物。[ジョンウィック]然り[マッドマックス][96時間]や[ダイハード]然り。ド派手なカーチェイスや大爆破シーンとかは少なくてもしっかりおもしろい。いぶし銀というか。観た後で自分も強くなったつもりで歩き方や姿勢がシャキッとする映画。


ちなみに主演のデンゼル・ワシントンの息子がTENETやと知ったのはかなり後になってから。今思うとめっさわかりやすいのになんで気づかなかったんだろうか…。

キック・アス]のヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)がヒロイン役で出てる。今作当時17歳。ちなみに[キック・アス]1作目のヒットガールの時は13歳で続編の時は16歳(あれで16歳!?)(今作で17歳も大概やけど)。好きな女優さんのベスト3〜5に入る人。(因みに他はエマ・ストーンミシェル・ロドリゲスレベッカ・ファーガソンとか)。[キック・アス]も観たくなりました。

同じ監督(アントワーン・フークラ監督)とデンゼルさんがタッグを組んでいる[トレーニング・デイ]も観てみたくなった。

でもまずは続きの②を観よう。


結局、イイ感じの台詞を大塚明夫ボイスで聴きたくてちょっと戻して音声を切り替えてまた英語にして、またちょっと戻して切り替えて…てしたから観るのに倍近く時間かかった。大塚マッコールがカッコよ過ぎる。


似てる似てないとかではないけど[レオン]みたいな感じの世界観。あっちはハッピーエンドとは言い難い終わり方やけど。

あと、ある意味とてもキレイなラブストーリー。キラキラ男女アイドルのいちゃこらラブストーリー(そっち系は一切観ないけど)よりもずっと純粋でピュアなラブストーリーやと思う。


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イコライザー2】(初)/続編で'18年の作品。前作よりも凝ったシナリオになってるけどストーリーはシンプルな前作の方が個人的にはいい気がする。たぶんこのシリーズはあまり風呂敷を拡げない方がいいんじゃないかな。組織とか国とかを背負うんじゃなくて個人や大切な人との縁とかを背負って闘う方がカッコイイと思う。ゆーておもしろかったですけどね。

Netflixで字幕版(また吹替版と切り替えながら)を。

このジャンルの映画は[ヴィジランテ・アクション]というらしいです。『ヴィジランテ』は『私的制裁を加える人』とか『自警団』とかの意味で、《私刑や復讐によって法で裁けない悪を倒す》みたいな感じ。[ダーティハリー]とかそうですね。


クライマックスをどーやって撮影したのか知りたい。とんでもなくすごいな。あんな日を選んで撮影できるもんなのか?CGって言われても納得するくらいすごい。

印象的なシーンはラジカセが爆発した時の爆風とクライマックスでの粉塵爆発。ド派手…とまではいかなくてもリアルでカッコよかった。


3作目も楽しみ(劇場に行くとは言ってない)。①②と続けて観て思ったのは[地味]なんではなく[静か]な映画やな、と。アクションシーンや爆破シーンとかは確かにあるけど、デンゼルさんのマッコールの演技や佇まい、所作から行動までの全てにやかましさが一切ないとても静かで凛としてる。でも魅せる所は魅せてしっかり作品を締める。とてもカッコイイ。シリーズもずっと続いて欲しい(いいシナリオありき、で)


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S.W.A.T.】次はデンゼル繋がりで[トレーニング・デイ]を観ようと思ってたんやけどNetflixのラインナップで見かけたので久し振りに観てみた。字幕版で観たけど吹替版でサクサク観てもよかったかな。'03年の作品でたぶんレンタルで観た以来で円盤も持ってない。普通におもしろいですよ。金ローとかでしてたら観る(褒めてるつもりです)。

元々はドラマの作品を映画にリメイクした作品なのでちょっと詰め込み過ぎ感は否めない。トレーニング云々でほぼ半分の尺を使ってるので退屈に感じる人もいるかもしれない。個人的には苦にはならなかったけどもっと端折ってミッションの方を盛り上げてもよかっのではないかと思うのも事実。評判が良かったら続編とか続いててもいい素材やとは思うんですけどね。

出てる人は豪華です。でもB級臭がハンパない。いい意味で。[ステルス]や前に観た[ダークタワー]、[トータルリコール]、この前の[イコライザー]とか。まぁ[ダイハード][ターミネーター][マッドマックス][ジョンウィック]とかも1作目はほのかにB級感はあるし『それがいい』みたいなところはあるんですが。個人的な考察としては主役のコリン・ファレルがB級顔なんやと思う(言い方)(シンプルに悪口)。

何はともあれミシェルのロドリゲスさんがクールでカッコイイし、今はいい人配役の印象が強いジェレミー・レナーがメジャーになる前に主人公を裏切るキーパーソンを演じてるのはレア。出てる事を今回観直して気づいた。吹替版のホンドー(サミュエルさん)が大塚明夫さん。3作連続でお世話になりました。威厳がハンパない。終始無能でことごとく足を引っ張る警部がいい憎まれ役のアクセントになってチームへの感情移入がとてもスムーズにできるしチームの活躍の爽快感をブーストしてる。


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50勝14分6敗

GWあたりに久し振りに映画館に足を運んだり最近は作業が早く終われた日とか早い時間から1本観れたりするのでなかなかいいペースで観れてると思う。相変わらずド派手な映画ばっか選んでる選択肢の狭さは否めないけど。こんだけ観ててもなんとなく選んだ作品がアタリやと嬉しいし微妙やとなんか悔しい。でもそーゆー選び方するのも好きなシリーズを追いかけるのとはまた違う楽しさみたいなのはある。

【ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー】(初)/なんとか滑り込みで劇場にて。前作が大好きなシリーズ2作目。やっと観れた。

おもろかったです。このシリーズはやっぱ好き。ただ、前作が好き過ぎた。前作のヒリヒリする感覚が(前作もコミカルなシーンはあったけど)薄くなって終始なんか茶化されてる感覚というか(個人の感想)。[笑う]と[笑わされる]の違いというか。なんかそんな作り手の意図が透けてしまっていた気が(個人の感想)。あくまで[硬派]であって欲しいという願望なのかもしれないけど。緩急の意味ではコミカルなエッセンスは全然ウェルカムなんですけど、なんか〈緩緩緩緩急〉のような。それもあからさまに狙ってきてるような。あと、導入がちょっとチープというか浅いというか(個人の感想)。

しかしまぁなんつってもまひろ(伊澤彩織)がいい。カッコよ過ぎる。前作も女版・岡田准一みたいな(言い回しがチープ)アクションでドツボにはめてくれた。それ目当てで観に行ったようなもんやったし。勿論、今回もキレッキレでクソカッコイイ。

でも、前作を観返してるともう一つのこのシリーズの魅力はちさと(髙石あかり)のキャラと表情でもあるかと気づいた(遅い)。それが今作も遺憾無く発揮されてる。オンとオフのギャップがいい。まひろがどちらかといえば表情の起伏が少ないので(それでも今作は表情が豊かでしたね)よりそのコントラストが活きる。ニヘラニヘラ笑いながら喋ってて銃を構える瞬間に『カチッ!』とスイッチが入った目力がたまんない。

棋士のくだり、最高でした。

リロードのタイミングでの息の合ったコンビネーションが個人的にツボでした。一瞬で終わる地味なシーンかもしれないけどこーゆー描写がたまらなく好き。

クライマックスに関しては前作のインパクトが強過ぎた。今作も悪くはないんですよ。ただ前作が飛び抜けてる。でもある意味あれは越えれないから仕方ない。あの兄弟は悪くないの。三元さんがすごいの。

 

前作は適応能力が欠けている日常生活への葛藤や足掻き、どう考えても部が悪いカチコミ、勝ち目のなさそうな強敵とのラストファイト。あくまでも[チャレンジャー]として2人が描かれていたと思う。でも今作はあの兄弟がチャレンジャーであって2人は返り討ちにする立場。そのポジションの違いがギラギラ感を薄めてしまった要素かな、と(あくまでも個人的な見解と好みの問題です)。まぁ格の違いを見せつける描写はカッコよかったけど。

なんかあの兄弟が主役の成り上がり物語のバットエンドの映画を観たような感覚。

でもまぁなんやかんか申しましても間違いなく続いていくシリーズやと思う。だっておもしろいもん。

キモはどんだけ強くて怖い相手を見つけれるか。そこ。そこが全て。次作でガッツリ硬派になったり泣くほど感動させらる方向にベクトルを振ったりしたら今作のコミカルな感じも更に活きてくるんじゃないかなと思ったりもする。


前作観たくなっちゃったわ。


W杯終わって[浅草キッド]から数えて区切りになる50本目の映画。

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[余談]

今回、初めて[シネマスコーレ]さんという映画館で鑑賞しました。この劇場がとても味のある劇場。少し前にでんちゃん(佐藤楓さん)の《音色遺産》で取り上げられてました。席数は51席。スクリーンがすぐそこにある。勿論大劇場みたいなドデカスクリーンではない。言葉悪いけど[大大大金持ちの大きめのシアタールーム]みたいな感じ(悪口ではないです)。個人的に良かったのは非常灯や誘導灯とかが全部消えるの。真っ暗になるんですよ。よくないですか?足元の灯りとか一切ない。スクリーンのサイズがどーのこーのじゃなく画面に集中できるステキな環境でした。あと、チケットが自販機とかじゃなくて窓口で買うんやけど半券とかないの(半券欲しい人なんでこれはちょっと寂しかった)。手作りの整理券をくれてその番号順に入場して席は自由席。いい味してるでしょ。上映前に係員さんのアナウンスも入ったり。ガキの頃に行ってた席指定とかなかったザ・映画館みたいでまた行きたくなっちゃった。ずっと残って欲しいな。


(家帰って円盤引っぱり出してその日のうちに前作観ました。やっぱおもろい)

 


【シルバラード】BSテレ東にて。放送は吹替版やったけど音声も字幕も切替えれたので字幕で。

久し振りに観る大好きな西部劇。西部劇で1番好きな作品。'85年製。監督は[S.W.epⅤ〜Ⅶ]や[レイダース・失われたアーク《聖櫃》]や[ボディーガード]の脚本を務めたり[ワイアットアープ]を監督したローレンス・カスダン

ケヴィン・クラインワンダとダイヤと優しい奴ら

スコット・グレン(バックドラフトのアドコックス)

アンタッチャブルよりも前の駆け出しの頃のケビン・コスナー

ダニー・グローバー(リーサルウェポンのマータフ警部)

ブライアン・デネヒーランボーの嫌味保安官。いい味出してます)

ジェフ・ゴールドブラムザ・フライやジュラシックシリーズのマルコム博士)

など『あ!どっかで観たことある!』俳優さんたちがたくさん出てる。

あと、強盗団のリーダー格のドーソン役でジェームス・ギャモン(メジャーリーグのルー・ブラウン監督)が出てる。なんかクセのある喋り方でわかった。


西部劇はたくさん名作([荒野の七人][荒野の用心棒][夕陽のガンマン][OK牧場の決斗][許されざる者]etc)あるけど、入門編みたいな感じで観れるんじゃないかなとお薦めなのが今作とチャーリー・シーンの実の兄貴であるエミリオ・エステベス主演の[ヤングガン](2もあります)とカート・ラッセルヴァル・キルマートップガンのアイス)W主演の[トゥームストーン]。

ダンス・ウィズ・ウルブズ]と[ワイアットアープ]は長い(両方とも3時間越え)。身構えて観るきっかけが要りそうでしょ。

西部劇好きな人からすると薄っぺらに感じちゃうのかな(レビューは結構辛辣)。ストーリーとしては昔からあるお約束タイプの擦りまくった流れなので(まぁ西部劇ってだいたい流れは似通ってますが)。でも〈アクション映画の延長としての西部劇〉としてはとてもおもしろいです。まぁ後半はちょっとごちゃごちゃしてる印象もありますがね。前半の4人揃うところまでがスマートやったから余計に。

でも、それぞれのキャラがそれぞれの因縁をそれぞれのケジメで付けていく展開は上手く描かれていると思う。


衣装がカッコイイ。てか、カウボーイがカッコイイ。銃もカッコイイ。装填数とかリロードとか野暮な事はこの作品では気にしちゃダメ。

ガッツリ編集されてて序盤でのペイドンとコッブの絡みとか牢屋でのペイドンとジェイクの会話とか絞首台のエメットの小細工とか(朝にいきなり燃えてたやん)途中でマルと別れるシーンとかペイドンの用心棒としての仕事っぷりとか犬とのエピソードとかサックリとカットされてた。そこ切るかね。大事なシーンでしょ。

あと、あのねジェイクよ、ちゃんと胸を狙って撃ちなさいよ。せっかくの魅せ場なのに。撮り直してもよかったんじゃないの?

[NOPE]よりも[ゲットアウト]よりも〈差別〉が明確に描かれているのがなんかちょっと皮肉。

結果的にステラおばさんの考え方が一番武闘派。そして[早撃ち]設定のエメットではなくてペイドンが早撃ち勝負をするという『?』なクライマックス。


今作と[ヤングガン]は好きやけど円盤持ってなくてブックオフとか寄った際には今でも必ず探しちゃうし欲しい。全然ないのよ。

 

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ランボー3・怒りのアフガン】BS日テレにて字幕版。シリーズ3作目。3作目にして若干ダレる。


完全にtoo much。

やらかしちゃったね感が滲み出てる。


《火炎瓶を片手に馬を駆って走る》

スライはこのシーンをやりたいからこの映画を作ったんじゃないかな。

あと、トラウトマン大佐と一緒に闘う事。やっと実現したもんね。これはシリーズ観てる人からするとちょっとグッとくる。

脇腹に刺さった木片の傷跡を薬莢の火薬を使って治療するシーンがカッコイイ。1番好きなシーン。一作目で腕の傷を自分で縫うシーンと同じくらい好き。今作で唯一と言っていいくらいの好きなシーン。

あとはあんま印象に残んない。

洞窟でのゲリラ戦法もパッとしないし。


冒頭で大佐に同行してくるグリッグス役のカートウッド・スミスさんはロボコップ('87)の冷酷残忍クラレンス。

そのグリッグスが2度目にランボーを訪れた時にランボーは台車?荷車?の車輪を直してた。非公認の無謀な作戦と知りながら大佐を救う決心をした時(1度目に大佐に誘われた時は迷って燻ってて断った)に直った車輪(歯車)が回り出した。ランボーが逃げることのできない闘いの輪廻が動き始めるかのように。偶然なのか演出なのか。


イスラム系ゲリラと共闘しソ連をぶちのめす内容('88年の作品)でラストのテロップに『アフガン戦士に捧ぐ』と出してみたもののこの後でソ連は崩壊して更に後年には内戦が激化してタリバンの台頭と9.11という悲劇が起こるという情勢であまりイメージが良くなくなっちゃったというある意味では時代に翻弄された作品(そんなん関係なく造りがアレですが)。んでもって現実ではまたロシアがやんちゃかますというのも皮肉。

なんか早送りで観てもおもしろさが変わらない映画(言い方)。

ゆーて公開当時はめっさ沸いたんですけどね。


アフガンの風景が《メタルギアソリッド V・THE PHANTOM PAIN》で見慣れた景色。散々走り回ってミッションこなしましたからな。


△(好きなシリーズやけど今作と⑤は○寄りの△)口直しに④が観たい。

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ワイルドスピード・メガMAX】(原題:FAST FIVE)シリーズ5作目。アマプラで字幕版。すっかりこのシリーズ追っかけてます。

冒頭が前作[MAX]からの純粋な続きなのが個人的によかったし、一作目の〈理解を超えるような友情〉が好きやったからこのシーンは好き。ただ、普通しないよね。何もかも失って国際指名手配を喰らうのに。いくらなんでも。でもそんな理屈は別にこの映画を観るのにはたいした問題でもないし気にしちゃいけないんでしょう。まぁ惚れた女の兄貴ならそこまでするのもわからんでもないか(いや、わからん)


アメリカの面目のために最強の捜査官が来る』丁寧でとてもいい前振りですね。最強のゴリマッチョが嫌味なく登場できる。そうです、ROCK様この作品から参戦です。

過去に出てきたキャラが合流して[ファミリー]になってく流れが好き。シリーズ観てる人へのご褒美というか。①から観といてよかった。


これは悪口とかでは全くないんですけど…、英語に精通してるわけでもないからセリフや発音とかで上手い下手が判断できないけど、日本語ならわかるじゃないですか…ある程度は。所謂、[棒読み]的な。ドムやホブスはどーなんですかね。下手とかこれっぽっちも言ってませんし別に違和感とか感じでないですよ、決して。某T-800やとか某ロッキーとか(隠れてない)とかいい意味で癖がありますやん(特に初期のキャラなんか如実に)。それが[癖]なのか[上手い下手]なのかはわからないですけど、なんか同じ系統の気がしないでもないかな…と思ったりもするんですよね。日本の俳優さんでも『お前、どの役やっても◯◯(役名ないし本人の名前)やんけ』て人いますよね(これ以上言うと悪口に発展しそうなのでこの辺でやめときます)。


5作目まで観てきて1番おもろかったと思う。

今作の魅力なのかシリーズ通して観てきたからおもしろくなってきたのかはよくわかんないけど。金庫奪ってからはなんか笑っちゃった。好きです。こんだけド派手なの。車使ったダイハードみたい(特に4.0っぽい)。ただ、『あら?ドムさんやっぱそことくっつくの?』とは思った。なんとなく。『え〜〜』って。でも、調べてみたらその後の展開に繋がる流れなのよね。この時点でそこまで考えての事なのかな?


この前ロボコップがバイク乗ってるの観て『バイク乗りたい』て思ったし西部劇観たら『馬乗りたい』って思っちゃう(乗ったことないけど)。でもワイスピを観てあんな車乗りたいとは思わないという不思議(MT乗りたいとは思うけど)。


○(シリーズ初の○)

次はなんだ?[EURO MISSION]?

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ワイルドスピード・EURO MISSION】アマプラにて字幕版を。シリーズ6作目。原題はFast & Furious 6。我らがミシェル・ロドリゲス姐さんの復帰作(強引ですがね)。たぶん金ローかなんかで観たことある(途中で気づいた)。


ブライアンの息子が[ジャック]なのはいい(後に逆パターンがあるらしい)。このシリーズの脚本ってどこまで先行して練られてるんでしょうね。勿論、ミッドクレジット(エンドロール後)に[振り]がある場合は続編を作る気満々なんでしょうが。よく知らないけど『◯部作やで』てどっかで言われてない限りは続編作れるかどうかってなかなかの賭けのような気もするし監督が続投するかも確定してるわけでもなさそうやし、強引な後付けジャンケンだけではないようなお見事な伏線回収とかたまにあって『お!』て思わされる(某Ⅶ〜Ⅸよりキレイなのもあったりする)。

死んだはずの仲間が実は…パターンは何回も切れるカードではないし乱発するようならその後のクライマックスや衝撃展開を薄めちゃいがち。まぁそんなん気にしてないと思うけど、このシリーズファンは。

それぞれのキャラがもうすっかり活きてきてるから簡単に離脱させたりできなくなって、逆に人気シリーズなので新しいキャラが加わるからかなりの大所帯になりつつあるし、いわゆるベジータやピッコロが増えてきてる感は否めない。観てて楽しいけどね。

ここまでのシリーズに育ったのならそれぞれのキャラでスピンオフ作品作っても十分成立しそうやし成功しそう(③を観る前に言ってます)。


6作目(3作目を観てないから観てるのは実質5作品目)まで観ておいてなんやけど、カーアクションという映画の内容としてはこのシリーズよりも[トランスポーター]の方が好きなんですよね。[TAXi]は仏映画なのでなんか趣味に合わない。


前作と同じくらい(個人的にはちょっと前作の方が)おもしろかったです。単純に楽しめる娯楽アクション映画。難しい事は考えずに観れる。いい意味で。もうここまで来るとアクションのスケールとアイデアは色んな映画との取り合いですね。前作くらいからやってる事が[ミッション・インポッシブル]の車版みたい(めっさ褒めてます)。派手になりゃいいってもんじゃないけどやっぱり派手なのは観ててスッキリする。


序盤の[レティvsライリー]がラストで[ライリーvsレティー]になる流れは上手いと思った(観た人なら意味わかりますよね)。この流れは秀逸。いいシナリオやと思う。あと、MAXの時のブライアンの同僚。あれは上手い使い方ね。ハイウェイの輸送車襲撃のシークエンスがめっさ好き。何回も観ちゃう。アクション映画ばっか観て基準がバグってるからなのかあれくらいド派手のありえんシーンでも普通に楽しめる。珍しくハーレーとドゥカティも出てくるし。やっぱバイク使ってるシーンの方が好きかも。

ポール・ウォーカーの銃の構え方がすごくカッコ良く見えるのはなんでなんだろうか。前から思ってたんやけど。それと、ドムとショットガンの相性がデフォルトレベルで馴染んでてしっくりくるにも程がある。ちょっとガラの悪い街に普通にいそうなギャング感よ。

それぞれの因縁を上手いことマッチアップに繋げてケリをつけてく流れは今回もいい。一個一個の魅せ場をもう少し堪能したい気もするけどあの長さやから逆にテンポが良かったのかも。ゴリマッチョとのタッグ戦になった時とブチ切れするハンにはテンションめっさ上がりましたね。あーゆーの大好物です。でもさ、ジゼルの離脱は確定なの?またどっかで[禁じ手]使うのかな?


次は時系列どうりやと③か(スルーしようと思ってた)。


もうストリートレースとかお姉ちゃんの溜まり場とかは要らないんじゃねぇのかな。要るの?


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ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT】(原題: The Fast and the Furious: Tokyo Drift)(初)/アマプラにて字幕版。6作目('13)まで観て3作目('06)に戻ると〈たかが7年、されど7年〉で何かと色々と粗いというかショボいというかスケールダウンしてる感はやはり否めない。まぁキャストがねぇ。[ハン]で1本撮りたかったのかな?主人公が若干ブライアンに寄せてるような気がするのもこれまた。


シリーズを観ててマイアミ、メキシコ、リオ、ロンドンと様々な土地で爆走してる車たちを観ながら『アジアではどうなの?日本ではどうなの?』みたいな事をちょっと考えた事はあったけどやっぱダメですね(それはそう)。これなら中国や韓国や中東でやった方がいい気がする。もし日本でやるならあんなチマチマしたクソ狭い東京なんかでやらずに北海道とかの広いトコでやるとかさ。もしくは山間でラリーみたいにするとか。邦画の亜種作品の方がしっくりきてそう。観た事ないけど。


冒頭の退学になる理由のレースへの導入もチープで薄っぺらいから引き込むツカミの要素もへったくれもないしストーリーに入っていけないのよ(おまけに伏線とかにも何もなってない)。それがずっと最後まで続く感覚。展開もキャラもなんか全てがスケールダウンしててハンのシーン意外は記憶に残らない作品。

高校生要素が最後までしっくりこないし高校生がやる事じゃないのよ。トラブルの原因が一緒で学習能力のないただのサカッてるカッコつけたがりのエロガキになってるし。どこに感情移入しろと。登場人物からやってる事から全てがダサい。はた迷惑な悪質ドライバーにしか見えないの。東京でやっちゃってるから。全っっっっっ然カッコよくないの。東京でやっちゃってるから。全部がチープでなんのリアルさもないし。東京でやっちゃってるから。東京なめんな。『DKと僕はみんなに迷惑をかけました』←いや、全部お前が原因。あと、ただでさえ肌に合わない音楽が日本産になってて更に耳障りでとても邪魔。北川さんはまぁクライメイトとしても、あのスターターと親父の彼女(Wiki見るまでは彼女じゃなくてプロの方かと思ってた。そんな描写でしょ、アレ)は要らんでしょ。

アマプラに倍速機能があったら内容わかるギリギリまで速めて観たでしょうね。


✖︎

さて、次。次。

入口がコレなら絶対に観る気になってないな。よく次(MAX)で盛り返したな。同じ監督やのに。

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ワイルドスピード・SKYMISSION】アマプラにて字幕版を。やっと⑦まで辿り着いた。ところどころ観た事あるシーンがあった。ビル→ビル→ビルのシーンとか。金ローとかかしら。

今作は監督が珍しいのね。[SAW]とかを撮ったジェームズ・ワン監督で他はホラーやスリラーが多いらしい。原題はFurious 7(Fast & Furious 7)。ここからジェイソンステイサムニキが合流。前作[EURO MISSION]と今作が全力でフォローした事で③がちゃんと(『ちゃんと』というとちょっと甘やかせてしまう気もする)黒歴史から意味を持った作品に昇華されましたね。


ハンがいない事で《色気》みたいなのが足りない気がする。女の人メンバーがいるとかそーゆー事ではなくて。上手く表現できないけど。ステイサムさんがちょっとその足りない色気を補填してるとも捉えれるけど。そうなのか?

前作くらいから相手側にも同じような相反するキャラが組まれていて(IT担当とか女ファイターとか)チーム戦の脚色が濃くなってきて更にアクション映画として楽しめるようになってきたかな、と。観てて普通に楽しい。まぁ展開が読めるっちゃあ読めるけど。


パーティーに向かうエレベーターの中のレティーミシェル・ロドリゲス姐さん)の表情がとても好き。愛おしい。あと、ドミニカの式で言ったレティー

『You ride, I ride.

You fight, I fight.

I'm gonna die with you.

I will always love you.

If you die, I die.』

がカッコ良すぎる。稀代のシビれる名台詞やと思う。


前作のハイウェイでのドムのダイブあたりからなんか開き直って振り切ってるアクション(大金庫を引きずり回すのがかわいく見える)が出てきてる。今回のダイビングやらビルからの脱出とか『「あり得る/あり得ない」とかそんな細かい事気にしなさんな』くらいのスケールになっちゃって。個人的には好物です。ダイハードシリーズみたいで(n回目)。特にロスに戻ってからのクライマックスは[カーアクション映画]って事を忘れるくらいの大アクション映画でまんまダイハードやん。


途中から台詞の節々にブライアンへの愛が込められてるのがいい。おそらく事故の後で撮ったりとかで本来の台詞や流れと差し替えたりしたんではないかと思うシーンもちらほらと。特にラストのビーチで子供と幸せそうにしてるブライアンを眺めるみんなの目がとても優しくて涙腺をバカにする。


『約束してくれ、もう葬式はないって』

この言葉がまさか別の意味を持つなんてね。


屈指のエンディング。


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ワイルドスピード・アイスブレイク】(初)/アマプラにて字幕版。シリーズ8作目で原題は[The Fate of the Furious]。確かにキャッチーなのかもしれんけどストーリー的にクライマックスからの[アイス〜]を引っ張ってくるより[Fate=運命]を取って邦題つけた方がいい気がする。[アイスブレイク]やと中身スカスカのアクション映画っぽく感じちゃうかな、と。


ニューヨークの一連のシークエンスはド派手でいいですね。もうカーアクションとか関係なくなってるやん。車が走ってるだけですやん。[雨]は声出して笑っちゃった。好き過ぎて。なんの遠慮もなしで。こーゆーの好き。シン・マトリックスの《ボット爆弾》を思い出した。こんなんやってたら製作費なんぼあっても足らんでしょうよ(いいぞ、もっとやれ)。

あと、この辺りで作品の半分くらい進んでるけどちっとも《アイスブレイク》感がなくて『あれ?違う映画観てる?』と不安になりました。


シャリーズ・セロンが飛び抜けていい。なかなかここまでの悪党はお目にかかれない。[フューリーロード]のフュリオサといいいい役が続いてますね。[ハンコック][イーオン・フラックス]とかは観たけど[アトミック・ブロンド]も観てみたい。

ワイスピがこのまま終わらずにシリーズがずっと続いてくとしたらサイファーもそのうちファミリーに入ってくるんじゃないかと思っちゃうね(それ以上の悪党を作れれば)。

『水辺のワニ』の例えは『???』でしたけど。


クライマックスでの《ショウx2》は個人的にはアツかった(2人目が意外)。『いくらなんでもそりゃちょっと(上手く)やり過ぎでしょ』とは思ったけど、赤子を守りながらあんなスタイリッシュに敵を倒してくのはあの人しかできないよね。たぶん1番似合うわ。


リトル・ノーバディーがダーティハリーの息子という事が個人的にはド派手な内容よりもサプライズでした。俳優なのすら知らなかった。


息子の名前がブライアン。粋ですよね(ベタなのかな?)


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カリフォルニア・ダウン】(初)/アマプラで字幕版を(吹替版でもよかったかも)。なんかワイスピが続いてたしなんかちょっと目先を変えたいなと思って笑えるくらいすごいディザスター映画が観たい気分になったので[ジオストーム][デイ・アフター・トゥモロー][ディープ・インパクト]とかと迷ったけどホブスつながりで(結局ワイスピに引っ張られてる人)。原題は[San Andreas]。劇中に出てくるサンアンドレアス断層の事。邦題もそのまんまでいいのにね。


主人公・離婚協議中の嫁・娘・役に立たない嫁の現パートナー…というなんか聞いた事も見た事もあるテキストに載ってそうなザ・スタンダードな登場人物でわかりやすい。ストーリーもたいして深みもない(言い過ぎ)。至ってシンプル。まぁ、今回この映画をチョイスしたのはあんまゴニョゴニョした人間ドラマとかが観たいワケじゃなくて笑っちゃうくらい壮大なシーンが観たかったからそこは別に問題ではない。でも、最後の魅せ場が[水場]である意味過去との精算になるシナリオは個人的には良かったと思う。弟くんに地図を持たせた事で役割を与えてるのも上手いなと思った。あとあの最後に役立つ小道具と。

バイクや車感覚でセスナを乗り捨てする人を初めて見ました。笑っちゃったわ。結局、最初のヘリ以外を全部現地調達(お上品な言い方)して道中で略奪とかして暴徒化してる人とどっこいどっこいなワイルドさ。でも、ヘリやセスナや船舶が操縦できるとやっぱ強いし資格は人を救うんやなとすごく教訓になりました。車の免許やバイクの中免しかないと生き残れないね。

大災害があって1人でも人手が多いに越した事ない状況やのにおもっきり私用でヘリ使って家族を助けに行く事を本部が『グッドラック!』って言うの個人的に好きでした。なんかアメリカンで(偏見)。

クレジットの後でカットシーンがあるという珍しいスタイルやったけど、どれもこれも『ここカットしたらあかんくない?』てシーンやし、あのシーンを観て補填されてキレイに繋がる気もする。でも『グッドラック!』と『病欠』は意味が真逆になるやんけ。病欠の方を使った方がよかったくない?

個人的には最後の国旗は要らなかった。なんかあれで『大円団でしょ、ね!』って(アメリカンスタイルの)力技で押しつけられたような気がしちゃった。家族のシーンだけでよかったかな。


今回みたいなビルや都市の崩壊シーンとかを観ると『みんな競うように高層階に住みたがる意味がわからない』と毎回思う。なんの魅力も感じない。そもそも高いところが苦手なので特に。まぁあんなキレイに粉々に崩れるようなビルは現実にはないんでしょうけどさ。


地震津波とかの大災害をエンタメ化してしまうのは日本人からすると微妙な感情が生まれるのかもしれませんね。やいのやいの言いたい人もあるかもね。ぼくは好きですけどね。ドキュメンタリーは苦手やけど。これくらいの作品は[映画]として観れる。フィクションとして。でももうこーゆー作品は地上波では流せないのかな。なんかあーだこーだ言う人いそうな気がする。

さすがにこの規模になると北見チーフでもなんともしょうがないでしょうね(それはそう)。


○(気分転換できたから)

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ジオストーム】はじめましてのつもりで観てたけど観たことあるな。アマプラで字幕版をば。続けてディザスター映画を選んだ理由はワイスピが⑧まで観てしまってアマプラにラインナップされてるのを完走してしまったから。観てないアクション映画でもよかったんやけど。


本来ならストーリーを盛り上げる要素になる途中の謎解き部分がちょっとダレて退屈しちゃった。もちろん要る要素なんですよ。そこがあるからサスペンスの内容の深みが出るんでしょうけど、なんか今はハショリたいというか。各地で起こる災害がある意味〈魅せ場〉であってそれが観たいという気分やったのでテンポ良く色々と災害が起こって欲しかった(なんかすごく不謹慎な事を言ってるような)。こーゆー映画は《目》で観たいんですよ。《頭》で観るんじゃなくて。だからダッチボーイが暴走し始めてからは観てておもろかった。…と思ったらもう終わりの方でした。もっとド派手な災害が観たかったし(なんか怒られそうな感想)なんならICSS(宇宙ステーション)でもひと大惨事があって犠牲が出て欲しかったしシャトルの一機くらい爆発して欲しかった(不謹慎にしか聞こえない)。せっかく観るに耐えるすごいCGなんやから。お約束の『俺が残る』という漢気をあんな形で更に上書きしてくるとは思わなかった。でも、ついでに言うと最後に2人(もしくはジェイク)が助からなかった方が作品に厚みが出来た気がする(鬼畜)。


ずーーーーーーっと[アルマゲドン]のうっすらした影と並走してる映画。個人的にはアンディ・ガルシアエド・ハリスの配役をテレコにした方がしっくりきてたような気もする。でも最後の講釈はエド・ハリスの方が合うのかなぁ。しかしまぁあんな大災害を招いておいて当の本人は生き抜く試算はあったんやろうか。あと、あのロケランで吹っ飛ばされた車のトリックがよくわからない。

ほかの都市は気温低下・上昇、津波、竜巻、落雷、雹とかの自然災害なのにモスクワだけレーザー照射というただ単に武力攻撃なのは笑った。モスクワに恨みでもあるのか?


今作にしても[カリフォルニア・ダウン]にしても[アルマゲドン]にしても『リアリティーがない』だの『あり得ん』だの申される方がいらっしゃるかと思うんですが、『いやいやエンタメやん』と。『フィクションやん』と。確かにツッコミどころはありますわ。あるけどそれを含めての[映画]でしょうよ。そこが飲み込めないのならドキュメンタリーでも観ておいた方がいいよ。


個人的には[カリフォルニア・ダウン]の方が良かったかな。

吹替版の主題歌がB'zの[Dinosaur]らしい。


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アトミック・ブロンド】(初)/そろそろ災害モノから通常運転のアクションに(あんまおもしろそうなディザスター作品がなかった)。アマプラ・字幕版。シャーリーズさん繋がりで。[フューリーロード]('15)[アイスブレイク]('17)の後で挑んだ’17年のアクション映画。制作にも携わってる模様。[フューリーロード]の成功がこの作品を作る後押しになったとか。[ジョンウィック]を監督(共同監督)したデヴィッド・リーチ作品。


おもしろかったです。でも複雑。東西冷戦やらCIA.だのMI6.とか色々詰め込みすぎてる感。もう少しシンプルなストーリーにすればスッキリ楽しめたんじゃないかな。復讐劇とか組織との対立、脱退とか。キレキレアクションがそれだけで十分観るに値するレベルなのでなんか勿体ない。特にすごかったのが、デモを抜けてビルの中での一連のアクション。もし間違いじゃなければビルに入る際に暗くなってからまた通りに出る時に暗くなるまで《8分間の長回しワンショット》やと思う。気づかない編集点が作れてれば違うけど、おそらくそんな編集点はない。これはすごいと思う。なかなかないよ。階段落ちもやってるし。これはエグい。これは観る価値ある。

全編通してなんか青味がかった感じのスタイリッシュな映画。なんかハリウッドらしくない。[ジョン・ウィック]の女性版を作りたかったのかもしれないけどシリーズ化になってないという事はクリーンヒットはしてないという受けなのかな、と(Netflixで続編を作る噂があったとか)。シリーズ化して欲しいです。[ジョン・ウィック]というよりどちらかといえば[キングスマン]ぽい。

時計店の『翌日』のくだりをすっかり忘れてて『なんか色々あったの1日しか経ってないのかよ』と頭が追いつかなかった。


シャーリーズのセロンさん、今作の時点で40歳くらい。あっぱれ過ぎる。とても見えん。クールでスタイリッシュでカッケェしセクシーさもあるけどマッパになっても百合ってもエロくない。ちょっとアンジー路線で[トゥームレイダー]ちっくな爽快なアクションとか観てみたい。それかIQめっちゃ高い頭脳明晰捜査官とか凄腕詐欺師とか(ちょっとワイスピのサイファーに引っ張られてる)。サイコパスとかめっさハマりそう。


終始BGMがイカす。80年代の曲で(ちょっとうるさいけど)。この音楽もちょっとハリウッド感を薄める要素なんじゃないかなと思ったり。英国とか欧州っぽいでしょ。

最後の二転三転する結末は『??は?マジ?なるほど!』と。なんかニヤけちゃった。ごちゃごちゃしてたのがサーーっと解けたような感覚。


○(△に近いけど)

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【アオラレ】(初)/アマプラをふらふらしてたら『もうすぐ視聴期間終いやで』となってたので。前に予告かなんかを観たことあったし。字幕版を。

原題はUnhinged。〈hinge〉は蝶番の意味。それに否定する意味のunがついて《不安定な・取り乱した・狂った・狂気の・錯乱状態の》といった精神状態を表す意味にもなるそうです。「〈crazy〉とまではいかなくても普通でない不安定な状態」ですって。まぁ観たら納得しますわ。てか、邦題がクソダサい。適当につけたんか?ええやん、原題と一緒で。パッとわからん聞き馴染みのない単語でも『Unhingedとは?』ってなって調べたら『なるほどな!』ってなるやん。この作品を観て調べて意味を知ったらたぶん一生(「一生」は過言かも)忘れない英単語になるよ。それも立派な勉強でしょうが(何に怒ってる?)


まぁB級スリラーなんでしょうね。登場人物が多くないので話が散らなくてサクサク進んでったのはよかった。よくあるパターンの《電話とかで味方になって挫けそうな状況を鼓舞する警察側の人(いわゆるバディー)》も出てこない。記憶に残ってるの6人くらいでしょ。ご近所さんの車をナンバーで気づいてパトカーに助けを求めるシーン、てっきりパトカーを奪ってて『そっち乗ってんのか!』という引っかけなのかと身構えてたら全然違った。

でも、キッカケになるくだりがねぇ。『謝りゃいいやんけ』で済んじゃうから。謝れよ。やもんで感情移入できない。でも考えようによってはそこでハッキリと善悪を線引きするのではなく『ラッセルさんの気持ちもわかるよ』という選択肢も作って煽られる側よりも煽る側を主役(そもそもラッセルさんへの忖度というか)に感じさせる狙いでわざと感情移入させないための手段やとしたらある意味成功なのかも(裏の裏を読んでどっちが表かわからなくパターン)。おまけにターゲットを選ぶのに自分の遅刻のせいなのに逆恨みのように解雇したクライアントの名前を出すなかなかの鬼畜っぷり(まぁ、警察を向かわせたりの対処はしてるけど)。加えて終わったあとしれっとまた運転して帰る(ましてやクラクションに手を伸ばす)という神経の図太さ。そりゃ揉めますわ(言い過ぎ)。また同じ失敗しそうな人。自動車教習所でこの映画流したら?


スピルバーグの[激突]('71)や、カート・ラッセル主演の[ブレーキ・ダウン]('97)など、フォーマットはよく似た作品は色々観てきた。けど、それらに勝る点はラッセル・クロウの怪演でしょう(おもしろさはあっち2作の方がダンチで上)。知ってるラッセルさんじゃなかった。どこまでが今の姿でどこからが役作りなんやろうか(容姿とかのことを言ってます)。こーゆー役がハマる役者さんってすごく好きです。


ぼくがよく言う

『しばく人にはしばく理由が、しばかれる人にはしばかれる理由がある。煽る人には煽る理由、煽られる人には煽られる理由がある』

を表してくれてる(肯定してるワケではないですよ)(肯定したいけど)


△ (90分という短さは◯。これが120分あったら危険。たぶん✖︎になる)

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【ソルト】円盤持ってるけど観てなかったのでNetflixで字幕版を(円盤観ろ)。アマプラで観ようとしたらリストから消えてた。ところどころ観た記憶があった(CIAから脱出する一連のシークエンス、クライマックスの侵入シーンや階段のシーン、ラスト)。金ローとかかな。それ以外のシーンは記憶になかったから通してちゃんと観たのは初めてっぽい。

個人的には大好物。[トゥームレイダー]より好きかもしれん。続編やって欲しい。サクサク進んでテンポが良かった。バイク(トライアンフ)乗るシーンが短かったけど好き。似合う。テンション上がっちゃった。電流で運転をコントロールするのはちょっと笑ってしもた。ラストのダイブの前に覚悟を決めて息を飲み込む描写とか細かくて良き。〈疑う→信じる〉というザ・テンプレキャラのピーボディ役の人を[ダイハード4.0]のボウマンやとずっと思いながら観てたけど違った。


ブロンドだったりショートカットだったりコスプレもあったりアンジーのためのアンジーの映画(いい意味で)。

元々はトム・クルーズ主演の企画やったけど降板しちゃったのでソルトの性別を女性に変更してアンジーになったとか(ってWikiに書いてあった)。


最後にラスボスの足に重りをつけて湖に沈めるエンディングと思ってて『他の映画とごちゃ混ぜになってたわ』と思ったけど調べてみたらそれは公式の別エンディングらしい。そっちのエンディングの方がインパクトあるよね。全部で3種類のエンディングがあるらしいけど、珍しいね。円盤に収録されてるのかな?(円盤観ろ)。DVDやから入ってないかな?


[MR. & MRS SMITH]とかこの辺のテイストの映画はホント好き。リアリティーとか粗とかそんなん別にどーでもいいのよ(そりゃリアルに越したことはないけど)。大アクション映画の醍醐味は《考える》のではなく《楽しめる》事やと思うんで。


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【ウォンテッド】(初)/Netflixで字幕版。アンジー繋がり。W主演のもう1人が[アトミック・ブロンド]のパーシヴァル役の人。まるで別人。あっちは大クセ俳優みたいな印象やったけどこっちは正統派フレッシュ俳優みたい。路線的にはトム・ホランド方面の方なのかしら。観終わってからもっかい[アトミック・ブロンド]をちょっと観直したけど、やっぱ別人。あっちの方がカッコいいね。フランス人俳優みたいやけど。あと、全然売れる前のクリス・プラットが主人公の彼女を寝取る浮気相手という今からは想像つかないなかなかの黒歴史的な役で出てます(全然気づかなかった)

個人的には同じアンジー作品でも[ソルト][MR.&MRS.SMITH]の方が好き。アクションとしての純度が高い。こっちはどちらかと言えば[ダークタワー]とか[ブレイド]とかのような厨二感全部乗せ増し増しにしてる感じで《アクション映画》というより《SFアクション映画》のジャンルかと。嫌いなワケではないです。どっちかと言えば好きなジャンル。だから〈リアルさの欠如〉とかは一切気にしない。ジャンプの漫画とかと同じ感覚。

マトリックス]みたいな世界観を作りたかったんでしょうかね。不甲斐ない日常を送る青年が特殊能力を身につけてヒーローになる王道パターンというか。その狙いなのかスローモーションが多用されてるんやけどこれがなんか逆効果でクドイ。テンポが悪くなってる気がする。

会社を辞めるトリガーが『あの荒唐無稽な話が本当らしいから』というより『めっさ親父の金入ったから働かなくても暮らしていけるから辞めるッスわ』っつぅ今どきの無計画なウェイ寄りの若者っぽく感じちゃった(ぼくだけ?)のはなんか残念。もう少し真実と向き合って苦悩する描写があるとよかったのかも。加えて、辞めた後で急にスイッチが入ったかのようにグイグイキャラに変わっちゃってて『おいおい、どうした?』とちょっと置いてけぼり喰らった。

弾道曲げはみんなできて乱発されるとすごさが薄れちゃう。おもしろいアイデアなのに。もっと出し惜しみしてここぞというあのタイミングで披露したらもっとインパクト残せたやろうし神業っぽく見えたと思う。あんな試験課目みたいな扱いにしないでもっと奥義感を出した方がよかったと思うよ。

モーガンさんが悪役を演じるのは珍しいと思う。たぶんそこらへんの映画(雑な言い方)なら受けないような気がするしアンジー主演の映画やから受けたんではないかな。知らんけど。

そーいえば、ネズミ遣いの最後のセリフの『1,000…』の意味がわからないんやけど、あれはどーゆー意味?


○(△でもいいけど厨二感は嫌いじゃないので)

紡績工場や機織り機は前職を想い出して懐かしくなりました。

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44勝14分5敗

ホントはとあるラジオ番組でテーマ曲が流れるのを聴いた影響でココのタイミングで【プロジェクトA】と【ポリスストーリー・香港国際警察】をまた観たんやけど両作品とも前に書いたから割愛(違う事書こうと思えば書けるけど)

アンタッチャブル】BSで字幕版を。

'87の名作。原作:The Untouchables

ケビン・コスナーやアンディー・ガルシアの出世作ショーン・コネリーロバート・デ・ニーロとかとにかくキャストが豪華。

エンリオ・モリコーネの音楽もカッコイイ。

ちなみに衣装はジョルジュ・アルマーニ

 

実話らしいけどかなりドラマチックになってたりして盛り盛りらしい。特に主役のエリオット・ネスが。

ケビン・コスナー演じるネス役の候補にメル・ギブソンが上がってたけどスケジュールが合わなくて断念したとか。そしてその同時期に撮影されてたのが[リーサルウェポン]('87)でメルの代表作というのもまたおもしろい。

 

ネスがいきなりマローンの自宅をアポなし訪問する時にノックに応えてドアを開ける際にマローンが警戒して銃を構えるとか、いかに当時が物騒でカポネたちギャングの力が当たり前のように街に蔓延っていたか、その不正や買収に対して真正面から対峙してたマローンの正義感や常に死と隣り合わせになってる立場みたいなのが表現されててそれ故に出世しないから万年パトロール警官であったり『10年、警察と名乗るのが恥ずかしかった』という台詞の裏付けになってる。


シカゴ・ユニオン駅での銃撃戦は有名であり稀代の名シーン。更に50年ほど昔の映画のオマージュらしい(元ネタは観た事ない)。

乳母車を足で止めたストーンの銃口がほんの少し下に流れるのは狙われてるギャングが帳簿係を人質に取ろうと階段を少し降りたのを追従して『いつでもお前を狙って撃てるやで』って演出でカッコイイ(ソースは特になし)

あと食事会で幹部をバットで◯すシーンも有名かも。カポネの残虐性と怒らせたらあかん人なんやという事がデ・ニーロの表情で怖いほどわかる。


デ・ニーロはアル・カポネを演じるにあたって頭髪を剃って顔を太らせて挑んだという有名な[デ・ニーロ・アプローチ]という役作り。役に合わせて体重をひとつの作品内で10kg以上増減させたり(レイジング・ブル)鋼のような肉体を作り上げたり。まぁこの辺りなら他の俳優さんや女優さんもやってはるでしょう。デ・ニーロは更に頭髪や歯(ケープ・フィアー)に手を加えたりそのキャラクターの職業を実際に数ヶ月間体験したり(タクシードライバー)舞台になる街に偽名を使って住んでみたり(ディア・ハンター)。

同じ括りにしていいのかわかんないけど、クリスチャン・ベールとか鈴木亮平とか中井貴一とかも近しい体型変化で度肝を抜いた記憶。


ブライアン・デ・パルマ監督作品ということで全体的にちょっとモノトーン感があるというか暗いというかそれが時代なのか。ヒッチコック感のある映画。マローンの自宅を襲撃する時のカメラワークとか。


カッコよくて粋で薦めたい作品やけど、なんか興味を惹かせるパンチが弱い気もする作品。映画好きなら好きって言ってくれそう(ハンパない偏見)


アンタッチャブル]=手出しできない

は関わる事すら許されないカポネに対する意味やとイメージされがちやけど実際は買収にも脅しにも屈しない捜査班の4人の事。


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ターミネーター2BS日テレにて字幕版。

[原題:Terminator 2: Judgment Day]言わずと知れたみんな大好き超大ヒット作。何十回と観てる。放送されるたびに観てるしたまに円盤引っ張り出したり配信で観たりしてる。今でも。

エドワード・ファーロング(ジョン・コナー)とロバート・パトリック(T1000)の大出世作


なんと言ってもウィンチェスターのスピンコックのリロードがカッコイイ。この映画1番の魅力であり見せ場。まずはそこ。それをハーレーに乗りながらってのがもうたまらない。泣きたくなるくらいカッコイイ。とにかくカッコイイ。元々は西部劇でよくて使われてた演出なんですって。

銃の扱いで言えばクライマックスでのサラの片手でのポンプリロード。真似したいくらいカッケェ(真似?)。このシーンで手前のサラはリンダ・ハミルトン本人で奥から現れるサラは双子のお姉さんのレスリー・ハミルトンさん。注意深く観てみるとほんの少しだけ顔が違うような気もする。

サラと言えばサイバーダイン社でSWATに囲まれた状況から逃げようとする時の天井に向けての牽制射撃も地味に好き。

あと、後半の高速のシークエンスでトラックからトレーラーに飛び移ったT800が運転席のT1000にマシンガンを躊躇なく無慈悲に連射しまくるシーンも好き。このカーチェイスの序盤でT1000はヘリを操縦する際に4本腕(2本腕でヘリの操縦、2本腕でMP5で攻撃)なんやけどちょっと画面ではわかりづらい。てか、4本腕とかできるなら格闘の攻撃の時とかもすればよかったのに。それならT800とか圧勝できるくない?余裕で勝てることなくなくなくない?(急にランジャタイ風)


個人的には④(Salvation)と同じくらい好き。でも④の評判が信じられないくらい低いのでたぶん共感される事は少ない。

③と⑤(新起動/ジェニシス)が大コケしたのはジョンの設定や描写が原因やと個人的には思ってる。それくらい今作のファーロング・コナーが強いんやと。


作中で[審判の日]とされるのは1997年8月29日。冒頭の機械に支配された近未来のロサンゼルスの日付は西暦2029。もうこの時点で時代の流れの早さを実感しちゃう。あと、CGが今ほど普及してなかったこの時代に[審判の日]の核爆発の映像はスゴイ。CGではなくてミニチュアなのがこれまたスゴイ。ちなみに本格的にCGが導入されたのは今作くらいから。


この作品の本来の見どころの一つが、T800が学習して人間らしさを身につけて(ちなみに、人間らしくなる前はサングラスをしててサラを助けてどんどん人間味が増していくT800は以降サングラスをしていない)最後には人間の感情を理解してエンディングのサムズアップ…なんやろうけど、なんか個人的にはあんまそこは重要じゃなくて。そりゃ確かにあのサムズアップは感動する。世界で一番感動するサムズアップやと思う。でも、なんかこう、それでヒューマンドラマっぽくキレイにまとまっちゃうのは違う気がしちゃうの。あくまでもSFアクションとして楽しみたいというか。ジェームス・キャメロン監督の狙いは『泣かせること』やったらしいけど。


『I'll be back』に並ぶ名台詞のひとつ『Come with me if you want to live』を今作ではT800に言わせるのが好き。

ちなみに①ではカイルがサラに、③ではT850がケイトに、④ではカイルがマーカスに、⑤(Genisys)ではサラがカイルに言ってる。⑥(Dark Fate)に関してはグレースがダニーによく似た台詞を言ってるっぽいけど⑥はまだ観てないので未確認。こー見るとこの台詞に関してはジョンは絡んでないのね。


①の世界観とホラーよりの作風も好きやけどやっぱ②の方が好き。単純にスケールアップしてるってのもあるし。

①も好きやけど②はもっと好きなのは[エイリアン][リーサルウェポン][マトリックス][マッドマックス][パイレーツ・オブ・カリビアン]とか結構多い。


ラストシーン、サイバーダイン社から奪ってきた初代T800の腕とチップを溶鉱炉で溶かして『まだもう一つある』っつって二代目を涙の別れで沈めたけど、二代目が途中で挟まれて捥げ取れた腕がまだ残ってるんよね、とか野暮な事は言うまい。


色褪せないね。

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ランボーBS日テレで字幕版。GWに合せてなのか①〜③を続けて放送するらしい。どーせなら1番観たい(1番地上波に向いてない)④も放送してくれりゃいいのに。

'82年の映画で原題は[First Blood](意味は「先制攻撃」)原作の小説[ひとりぼっちの戦争]持ってる(原作は本作よりも更にバッドエンド)。トラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)の喋ってる声が自然と小林昭二さん(ライダーのおやっさん)の声に聴こえちゃう。


②以降と打って変わって今作ではランボーは誰も殺してない。ヘリから転落したガルト保安官もランボーは投石しただけで死因は不慮の事故死。作風も②以降が誰かを救ったりとかの大義名分(②はコー・バオの敵討ちもあるけど)があるのに①はある意味、正当防衛(「過剰」かどうかは置いといて)なのも違う。


テーマが一貫して重い。そしてずっと暗い(画面の明るさとかではなくてね)。ベトナム帰還兵の苦悩やトラウマ、保安官たちの今で言う[ハラスメント]もランボーが返り討ちにする際のトラップたちも。派手なドンパチ戦争アクションとは違うテイストのリアル。ゆえに地味に感じる。それくらいリアル。簡単に言えば[ありがち]な物語。ランボーみたいな超人がいるかいないかは別にして。作品自体も目を見張る特撮があるわけでもなく流行に特化した何かがあるわけでもないので、逆にそれがあまり時代に左右される事なくいつまでも同じ感覚で観れるいい映画なんじゃないかな、と思う。暗くて重いけど。


前に[浅草キッド]の時に書いた『もっと詳しく知っていればもっと深く理解できて楽しめるのか』という考え方がこーゆー映画のテーマにも繋がってくる。今作や②で言うところの[ベトナム戦争]や③のアフガン情勢や④のミャンマーについてとか。そう考えると色んな事を勉強して知識とした身につけておく事は今普通に見えてるモノももっと色んな景色が違って見えたりするのかなぁと常々思っちゃう。


たぶん女子ウケは全くしないと思う。

逆にこの映画が好きな女の子がいたら色々と語り合いたい。


来週は②やる。


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ワイルド・スピードMAX】(初)/BSPで字幕版。ちゃんと観るのははじめましてやと思う。'09年のシリーズ4作目。ホントは⑦(SKY MISSION)が観たい(と言うか⑦のラストシーンが観たい)

原題は[Fast & Furious]。Furiousの意味は『激怒・憤怒』。でも熟語になると『とにかくめちゃくちゃに速い』って意味らしいです。そもそも[ワイスピ]で知られる[ワイルド・スピード]は邦題で一作目から[The Fast and the Furious]とかちゃんと原題は別にあった。『Fast』も『Furious』も日本では余り馴染みがないし『Wild』や『Speed』の方がキャッチーで日本向きやったんでしょうね(浅い推測)


この頃はまだゴリマッチョ(ロック様)も世界で1番カッコよくて色気のあるハゲ(ジェイソン・ステイサム)も出ていない。

我らがミシェル・ロドリゲス姐さんが出てらっしゃる。目つきがたまらなく好き。死んじゃうけど(しれっと言う人)


このシリーズはTVで放送してたら観る…程度の知識しかないし歯抜けで何作か観たことがあるけどどれを観てどれを観てないのかいまいちわかっていない。でも観るとおもしろいのよね。

そもそも中の人は実生活でも[車]にほとんど興味を持ってない人なので出てくる車たちの凄さもよくわかってない(加えて余り興味が湧かない)。元バイク乗りってのもあってバイクのシーンがカッコよく描かれてる映画の方が好きなんですよね。そこがガッツリとハマらない致命的な理由かと。


このシリーズもイーサン・ハントの無謀チャレンジミッションと同じ様に続けば続くほどド派手なシーンが一人歩きしてる気もする(予告とかは見かけるのでちょっとは知ってる)。でもそれは長く続く人気シリーズの宿命なんでしょうね。


FBIのチームの1人がお約束のように無能で余計なことばっかして挙句の果てにチョンボした後で何食わぬ顔してみんなと並んで机に座ってんのがちょっとおもろかったのと、そこまでするなら内通者か裏切者か何かかと思ったらただの無能ってのが笑っちゃったし、『寄付してんのかい!』という意外というかただでさえ薄口味の[悪]を薄める様な設定が要るのか要らないのか。手下の方がよっぽど[悪]に感じた。助手席に自分のボスの乗ってる車にあそこまでやるかね。笑っちゃったわ。

ラストシーン、どうせならハンも参加してた方が個人的には良かったな。


ポール・ウォーカーはもし歳を重ねてたらカッコイイナイスミドルになってたんやろうなぁって思っちゃう。


△(シリーズ通して観てハマってたら間違いなく○)

まぁ他のも観たくはなりましたね。

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【THE WITCH/魔女】(初)/アマプラにて吹替版。YouTubeTwitterのTLで続編にあたるであろう作品(THE WITCH/魔女・増殖)の予告編ぽいのを観てなんかおもしろそうやったので。好評とかの理由で後から足した続編なのかと思ってたらオープニングのタイトルに英題の[THE WITCH: PART 1. THE SUBVERSION]ておもっきり『PART 1』を謳ってた。ちなみに《SUBVERSION》は[転覆]とか[破壊]。


おもしろい。めっさおもしろい。


韓国映画のプロットとかストーリーのアイデアはたまに唸らされる。素直におもしろいと思わされる。

この作品も十分おもろかったです。[悪女]と同じくらい良かった。続編(二部作?三部作?)も期待できそう。

タイトルからなんかサイキック色がもっと濃いゴアな描写がいきなりくるもんやと身構えながら観たけどちょうどよい塩梅。ラストバトルがどつきあいになっちゃいがちなのはこーゆーシナリオではまぁしゃあないのかと。そりゃ能力や銃で一瞬で勝負がついたら尺が足りないしね。知らんけど。


主人公を演じたキム・ダミさんがこの作品デビューと知ってちょっとゾッとした。勿論いい意味で。すごい。2本目の注射以降は文字通り別人格(ホントに別人のよう)で引き込まれた。雰囲気や佇まいは[ドライブ・マイ・カー]の三浦透子さん感というか。

あと、[パラサイト・半地下の家族]のキム家の長男が出てるの観てて気づかなかった。あの純朴な青年がチャラくなってましたね。

個人的には〈英語を話す魔女〉(吹替で観たので『英語を話す』とかの役名で言われてもピンとこない)のナイフ使いがとても良かった。いいキャラでしたね。廊下のシーンで後ろ姿が見えた瞬間に(シルエットの時点で)『キタァァァァァ!』てワクワクしちゃった。あのキャラだけでスピンオフ撮れると思う。てか、撮って欲しい。

ミスター・チェのあの飯の食い方はいつそれが理由でいきなり始末されたりしないかソワソワしながら観てたらスルー。

前半と後半の濃度と明暗がキレイに違うしダレるようなテンポでもなく伏線の張り方も回収も見事。もしハリウッドで作ってたならもっと味付けがコテコテ濃厚で特撮やシーンの派手さにtoo muchになってたかもしれないし、日本で作ってたなら人情もので間伸びしたお涙頂戴内容になってたかもしれないと思うので(ド偏見)韓国産なのがちょうど良かったような気もする。

なんとなく選んだ作品やけど、正直[アタリ]でした。観終わってからもう一度襲撃部隊とのシーンから観直した。

クライマックス終わってから『コラ!また無免許で!』ってツッコんじゃいました。


純粋に薦めたい作品。今年観た作品で上位にくる。この映画がおもしろいと思ってくれる人はたぶんぼくと趣味が合う。


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ワイルドスピード】(The Fast and the Furious)せっかくなので一作目から。TVで放送してるのをなんとなく観たことはあるくらいやけど、最後の2人のレースくらいしか記憶がないのでちゃんと観てみる。アマプラで字幕版を。'01年の作品。

この頃はストリートレースのシーンが多い。このシリーズの音楽は趣味に合わないというかよくわからない(個人的に)のでそこにあまり魅力を感じないのよね。

走行中の景色がスピードとともに流れて歪む描写がちょっと好き。実際、コントロールが効かない直前の運転席から見る景色ってあんな感じやと思う(過去に名神で190km/h出したことある)

あと、ブライアンの身バレの流れが個人的にキレイやなと。おまけに最初に敵対してたヴィンスを助けようとするってのがイイ。

ドムがRX-7に乗ってるのが意外というかダッジとかしか乗らないと思ってたのに『あ、そーゆーのにも乗るんや』と。

決定的な証拠ないのに勇み足でチョンボかます警察側っつぅのはこの作品からやってたのね。


凝ったミスリードみたいなのも特になんもなく結局窃盗団が心を通わせた相手やったり最後に友情を取って逃したりとハッピーエンドなのかバッドエンドなのかよくわからない終わり方がちょっと画期的というか珍しい気がする(だから最後が記憶に残ってたのかな)


取り敢えずシリーズの続きを追えるだけ追ってみようかなと思ってます。


我らがミシェル・ロドリゲス姐さんはまだちょっと垢抜けてない野生味溢れる感じ。

トレーラー下潜りの大技、カッケェッス。

 

GT-Rを見ると飛鳥ちゃん

スープラを見ると山下さん

ダッジ・チャレンジャーを見ると与田ちゃん

CIVICを見るといくちゃん

を先に連想しちゃうくらいに飼い慣らされている(詳しくは[ごめんねFingers Crossed]のMVを観て下さい)

https://youtu.be/jddS5q0RFpY


△(シリーズのどっかで○になる気がする)

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ワイルドスピードX2】引き続きアマプラで字幕版。はじめましてのつもりで観てて途中でなんかうっすらと既視感があったのでたぶん金ローかなんかで観たんじゃないかな。

ドムいない。てか①と繋がってるのってブライアンとFBIの上司くらい?

原題は[2 FAST 2 FURIOUS]。単純に[The Fast and 〜 2]にしないセンスはいいと思う。

てか、これ正史の[2]というよりブライアンを使ったスピンオフなんじゃないの?

①の世界観の

ファミリー愛+スピード狂+凄腕運転テクニック+職務より優先されたブライアンとドムの友情=ワイスピ

から〈ブライアン〉をチョイスしちゃってて『そっち選んだ?』感はある。だからなのかちょっと中身がスカスカ気味。ドミニクの存在感とキャラはやっぱ重要なんよ(そこまで言うほどシリーズ観てないでしょ)

まぁポール・ウォーカーで1本撮りたい気持ちはわからんでもないけども。

前作よりもバディ感は増えてるはずなのにドムとのちょっと一線を超えた友情の方が好きだったのでちょっとバディ感も薄味に感じちゃう。

派手にやりゃいい、壊しゃいい、飛べばいい、みたいな方にベクトルが向いてる感のあるシリーズではこれくらいのスケールの方が観ててしっくりくる気もしないでもない。


次は③は飛ばして⑤を観ますか。③は更にスピンオフ感しかないみたいなので。


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ランボー/怒りの脱出】BS日テレにて字幕版。原題は[Rambo: First Blood Part II]で今作から原題に[Rambo]が正式についた。'85年の作品でシリーズで1番人気あるらしい。個人的には④には敵わないけど2番目に好き。確かに観てておもしろい。単純明快勧善懲悪の大ハリウッドドンパチアクションエンタメ映画。①の暗くて重い雰囲気から方向転換して[これぞ続編!]としてスケールアップ。リーサルウェポンやターミネーターとかと同じ流れですかね(世間一般ではダイハードもそうかもしれないけど個人的にはダイハードは一作目を超えてないからそこには並べない)。唯一、ランボーラブロマンスがある。どえらい『これぞフラグ!』ってなってるけど。


冒頭のミッションスタートのシーンが[メタルギアソリッド ・スネークイーター]のオープニングを彷彿とさせるのがたまらなく好き(なんですけどわかる人しかわかんないと思う。けどそれでいいです)


①のティーズル保安官(ブライアン・デネヒー)と今作の憎まれ役のマードック司令官(チャールズ・ネイピア)はなんか意識的に寄せたキャスティングか?ってくらい雰囲気が似てると思う。なんやろうか、顔の下半身というか…鼻から下の雰囲気というか。ランボーにしばかれ顔?


やっぱ今作はランボーの使う弓のイメージが強いかな。その後のランボーのイメージを決定した感ある。あとはM60機関銃を片手でブッ放すイメージ。

ジャングルでのゲリラ戦法も見所。①が比較的山の中でのシーンが夜だったので暗かったけど今作はそれを日中でやってくれてる。地形を使った戦法が見応えがあって、泥を使ったシーンは初見の時は『おぉ!』てなった。でもあんだけ見事にカモフラージュできるほどキレイに全身に泥を塗っておいて1人を始末するだけってのはコスパ悪いとは思うけども。


無線でのやり取りで[P.O.W]ってワードが出てくると[B.O.W]と空耳して急にバイオハザードの脳に切り替わっちゃうのでややこしい(P.O.W=Prisoner of war『捕虜』)


'85年の制作という事やベトナム戦争が関係してて舞台もベトナムって事もあり、今観ると出てくる銃火器に古臭さとまでは言わなくても時代を感じちゃう。


ラストシーンで『日々を生きますよ』っつってカッコよく颯爽と基地を後にして歩き出すけど、そこ、タイですからね。歩いて帰れる場所じゃないのよ。

…と思いつつ、それがそのまんま次作[怒りのアフガン]の冒頭のタイでの隠遁生活に繋がってるというのはだいぶ後で気づいた(たぶん偶然とかじゃない)


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(この間に金ローで【カリオストロの城】を見たけど途中からやったしまた改めて観る時に書きたいので割愛)

 

 

【NOPE】(初)/アマプラに来たので字幕版を。予告を観た時に『あ!観たい!』と思ってた作品。


ぼくが情薄なだけかもしれないけど存じない俳優さんばっかり。ジョーダン・ピール監督も名前は聞いたことある程度ではじめまして。でも、その配陣でも引き込める映画(おもしろいとかは別の話)は作れる[映画の自由さ・おもしろさ]みたいなのを感じた。


肝心な話の内容は…正直なところぼくには微妙でした。[TENET]ぽいというか。考察したりする人にはおもしろいのかな。ホラー?サスペンス?SF?ジャンルはなんでしょうね。

怖さの煽り方や息を呑むスリルや目を疑う特撮とかが飛び抜けてあるわけでもなく淡々と出来事が起こっていく感じ(それがいいのか?)悪く言えば[間延び]してる感もあった(個人的には)(それがいいのか?)。観る回数を重ねたらおもしろさも増すのかもしれない。


人種や格差とか難しい含みを察知するほどの知識やセンスが乏しいのかさほど重さを感じなかったのが吉なのか凶なのか。


あと、バックボーンとかを描くエピソードが[章]のように構成されていて小説のような感じがした。これがまた初見やと組み立てるのがなかなか()

個人的にはその[章]が変わることで緊張感がリセットされてしまうような気がしてそれがホラー感やサスペンス感を薄めてしまってるんではないかなぁ、と。

ドアタマの気味悪さでガッツリ身構えてしまったからなのかなぁ。


監督の狙いが[空のジョーズ]というのをレビューで見かけて『あぁ、そう言われてみれば』とは思いました。

この映画を『おもしろい!』『好き!』って言える人はセンスがいいのかな?

って試されてるような映画(やっかみからくる偏見)。

悪くはないんでしょうね。好みの問題でしょう。


期待しすぎたかしら。

まぁ好みのジャンルではないんやけども。

同じ監督の[アス][ゲットアウト]も観てみたい。


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【ゲットアウト】(初)/ジョーダン・ピール監督作繋がりで。Netflixで見つけて視聴可能期限がもうすぐ切れそうやったので。字幕版を。


ぶっちゃけて言うと[NOPE]より数倍おもしろかった。こちらも存じない俳優さんばかりで特段大規模な予算を掛けているような感じはしない。ただ、予算やネームバリューなくても(ぼくが知らないだけでバリューあったらごめんなさい)発想と脚本(あと類稀なる表情の演技)で観応えのある作品は作れるぞ!という見本のような映画。脚本は[パラサイト]とタメを張るくらいの魅力やと思う。

こーゆージャンルはあまり観ない人なんですが一気に観れましたわ。でも、ずっとなんかを押さえつけながら観てた。『観たくない』とかの苦痛ではなくて。ただ単なる[気持ち悪さ]。勿論、いい意味で。それだけこの作品の狙いがハマってるって事やと思う。

明確な[気持ち悪さ]とかではなく何か理由のわからない些細なズレというか違和感というか。それが観終わったあとにちゃんと繋がる展開。

人種を甄別する手法でこんなやり方があるのか、と。[蔑む]のではなく[憧れ]故の凶行。そして、憧れていたはずの強く圧倒的な身体能力とパワーで返り討ちに合うというのがまた上手い。


黒人・白人で成立してるこのプロップ、日韓や日中でも成立するとは思うけどそれはちょっとチープ過ぎるか()


本来なら和むはずの[笑顔]が終始とても怖かったけど、なにより1番怖かったのはラストシーンでローズが『助けて…』と一転して被害者を装って助けを求めたシーン。あの状況だけを切り取って見た側はほぼ間違いなく[自分]を被害者だと判断するという決めつけが根本(もっと言えば世間一般や世論)にあるから助かるはず…という潜在意識を描写してるようでとても怖かった。


棚ぼたラッキーな感じの作品。Wikiや他の人の考察を知りたい。


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ロボコップ】(初)/円盤持ってるけど観たことないので実質はじめまして。BSテレ東にて吹替版を。

オリジナル('87年、ポール・ヴァーホーヴェン監督)のバイオレンスSFアクションや残虐描写や主人公の悲壮感とかのイイところがリメイク(リブート)してなりを潜めてシンプルなSFアクション映画になっちゃってナンカコレジャナイ感。


ゲイリー・オールドマンマイケル・キートンサミュエル・L・ジャクソン

脇役が豪華過ぎる。みんな主役はれる級の人たちですやん。でも敵役はオリジナルの[クラレンス]が1番憎たらしくていい。ロボコップに粛清される元バットマンという画が観れます。

オリジナルの相棒が女性警官(アン・ルイス)で今作の相棒は黒人警官(ジャック・ルイス)。昨今のキャスティング事情なら女性警官が相棒でもおかしくないけど黒人警官というのがそのめんどくさい事情の範疇なのかなと勘ぐっちゃう。博士の助手や研究施設が中華なのはたぶんそうよね。

ゲイリー・オールドマン氏は最近はいい人役が増えてきてる気がする。けど、やっぱ印象は[LEON]のスタンフィールドなんよ。


冒頭の街頭ロケのシーンでちょっとエグみを感じたから期待しちゃったけどね。劇中でずっと『アレックス』って呼ばれてるのがピンとこないし(『マーフィー』の方がしっくりくる)無駄に武闘派にしてちょっとキャラの味付けを濃くしてたり、走るロボコップさんや帰宅するロボコップさんはなんかシュールなコントみたいで笑いそうになった。


色んな諸々のデザインとかはどちらかといえば好き。バイクも好き。そーゆー意味では個人的には〈観応え〉はオリジナルよりはある。[トータルリコール]スタイルですな(奇しくもどちらもヴァーホーヴェン作品)。あっちはリブートの方が好きやったけど〈インパクト〉で言うとやはり両作ともスタイリッシュにはなってもオリジナル超えはしていない印象。悪くはないけどよくあるSFアクション映画になっちゃった感。

ヤンチャで無骨なヒーローが進化と技術を加えた事でスマートな優等生になってしもたような気が。前作ファンにはもの足らないかもね。


物語の近未来の設定が2028年。ちょっと微妙すぎん?もうすぐ先やんか。でもまぁモバイルやコンピューター系統しか未来感を描写してないのが逆にリアル(他に2028年感はほぼない)

エンディングテーマが『この曲?』て意外。日産トレイルのCM曲ですやん。なんか青春コメディーのエンディングなんよ。


個人的には好きですが。

ちょっと内容が薄いしオリジナルが強過ぎるかな。オリジナル観たくなっちゃったよ。


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34勝11分4敗

好きです。 ずっと。 今でも。

中森明菜イースト・ライヴ インデックスⅩⅩⅢ 劇場用4Kデジタルリマスター版】[観なきゃいけない]作品なので。円盤持ってる。NHKで放送されたのも観た。YouTubeでオフィシャルの映像が観れる(《https://youtu.be/4ybVA0tcmIU》)。何回も観た。でも[観なきゃいけない]。

 

ぼくの中での永遠の憧れで永遠の歌姫。永遠のナンバーワン。神。この世で1番歌を歌うのが上手い人。

前に何かで書いたかもしれないけど、ぼくが芸能人の方々で呼び捨てにできない人の1人が明菜さん(もう1人はたけしさん)。呼び捨てなんて恐れ多い。[ちゃん]呼びもなんか違う。[明菜さん]。

 

中学の頃に[セカンドラブ]を聴いて一目惚れ(一聴惚れ?)。[少女A]じゃないあたりに純真さを感じる(は?)。

当時は歌番組全盛期(ぼく調べ)でベストテン、トップテン、夜ヒット。曲をリリースするたびに出演してたので欠かさず観てた。CDなんかまだない時代。LPやミュージックテープを買ってそれこそ擦り切れるほど聴いた。ファンクラブに入ってて同級生のツジケン(彼も入ってた…はず)と趣味があってよく話した。田舎の中学生なんかにイベントやコンサートに行けるお小遣いも機動力もなくただただブラウン管の中で歌って舞い踊る神々しい尊容をご高覧に供するしかなかった。

 

正直、追っかけるのをやめてた時期もある。だから全部のシングルを知ってるわけじゃない。少しづつ表舞台に出なくなったのも当時は噂やニュースで知ってたくらいで。

でも今でも作業してる時のBGMにサブスクで聴いたりする。

 

残念ながら今となっては歌う姿を観せてもらう事は難しいのかもしれない。とてつもない損失ですよ、これは。一時期はディナーショーを開催してたけど今はもうやってないし。残念で仕方ない(勿論、体調なりを優先して無理のないペースで活動して頂きたいのは当然)。でも、もし、もしまた開催されるような事があれば何より優先して参戦したい。できるならば。そんな明菜さんの御姿がスクリーンで観れる。それは[観なきゃいけない]。持ってる円盤やYouTubeの映像と同じだとしても(でも今回、序盤のMCってカットしましたよね?)

 

24曲のセトリの全てが見せ場。唯一のカップリング曲の[Blue On Pink]以外は全部がヒット曲。加えて[禁区]以外はフル尺([トワイライト]がメドレーっぽくアレンジされてたので少し短い)。強い。強過ぎる。1曲ずつアレコレとレビューしたいくらい。イントロが流れたら曲がわかる。すごいよね。イントロがもう既に作品なのよ(当たり前のことを言ってます)。昨今の〈イントロ軽視〉の流れはぼくは好きじゃない。やれSNSの再生回数に影響するとか講釈垂れてますけど、せっかく世界観を作る大事なパートなのにそれを端折るとか理解に苦しむしきっと何を言われても解せぬ。

ちょっと逸れましたね。

昔のアーティストはアルバムをリリースするとそのアルバムをベースにしたコンサートツアーとかを開催してた(事が多かった)。でもこのセトリはデビューからのシングル+カップリング1曲。言ってしまえばただの『デビュー8周年記念コンサート』(5/1がデビュー日)。いわゆるバスラですよ。8thバスラ。それが[伝説のLIVE]と言われる。

ライブの日は89年4月29〜30日。明菜さんは23歳(7月の誕生日で24)。23歳ですよ、これで。オープニングの舞台裏の映像や[少女A]のイントロと間奏で口ずさみながら振りしてみたり[十戒](1番好きな曲)のイントロで前に向かって脚を上げちゃって舌を出して頭をペシってするところや有名なMC中の風のいたずらによるハプニングのシーン等では23歳ならではのあどけない表情も見れるけど。23歳でこのパフォーマンスですよ。派手な舞台設備とかなくてもひとりのパフォーマンスと歌唱力で成立させちゃう。しかも野外で。すごいでしょ。すごいんですよ(バックバンドも当然すごい)。[難破船]の涙なんて芸術の域ですよ。

あと、ついでに言っとくと後年によくカラオケとかでみんながやってたらしい[DESIRE]の「はーどっこい!」みたいな合いの手はすげぇ嫌い。『馬鹿にしてんのか』て思っちゃう(極めて個人的な見解です)。

またちょっと逸れましたね。

このコンサートの直前の4/25に23枚目の[LIAR](イントロのピアノが大好き)をリリースしたばかり。だからこの曲のカップリングだけがリストにあるし本編のトリが[LIAR](たぶんね)(トワイライトからはたぶんアンコール)

 

 

 

 


そして約3ヶ月後の7/11にあの事件が起きた…。

 

 

 

 


触れたくはないけどそこまでを含めて[伝説]と言われてるのは正直否めない。

 

[アレ]がなければ歌姫として女王の座に君臨してる期間はもっときっと長かった。完全にひとつの時代を作ってたと思うし、もしかしたら今でも細々にはなっても表舞台で活躍してる姿が観れていたかもしれない。

でもそれは言わないでおこう(言っといて)。

 

ちなみに、今作を4/29という当時のLIVE開催日に[J-13]という席(誕生日がJujy 13(7/13))で観れたのはとても感慨深かった。日本中でこんな経験できてる人なんか一握りでしょ。

観ながらずっと泣いてました。

観終わった後、初めて自発的に拍手をしました。

 


ここでこんな事をぶっちゃけても仕方ないかもしれないけど、明菜さんははっきり言って何よりも上の存在。何も勝てない。別格。ぼくの中では。

好きなアイドルグループ(まぁ乃木坂46の事です)、好きな女優(まぁ伊藤万理華さんの事です)はいます。でも、ぼくの中では今でもまだ明菜さんが1番なんですよね。ただ、『愛してる』とかそんなんじゃない。[愛する]なんておこがましい。愛せる、愛させてもらえる存在ですらない。

いい意味で[アイドル]=「偶像。崇拝される人や物」なんですね。手を触れる事などできなくていいしできないし別にしたいとも思わない。いちいち色んな小さい事(ネガティブな事含めて)で一喜一憂したりするような存在でもない。存在してくれるだけでいい。

 

色んなところで何回も言ってるけど、もし叶うならば死ぬまでに1度でいいから生歌が聴いてみたい。

ぼくのヲタ人生の中で1番最初の、1番の誇りの、それでいて今でもぶっちぎりで1番の推しです。

おそらく(希望的観測も含めて)またいつかのタイミングでNHKさんがBSとかで取り上げて放映してくれるでしょう。勿論、またその時は観ます。中学高校の頃のぼくに戻って。

 

 

 

 

 

 

クレジット後に肉声のメッセージ。

 


ありがとうございました。

涙が止まらなかったです。

どうか心穏やかにお元気で。

そして、できればずっと歌を好きでいて下さい。

好きです。ずっと。今でも。


 

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28勝6分4敗

#中森明菜

最近ちょっと観るペースが落ちてきてるような気がする。マイリストに登録される観たい作品は増えてるのに。上映中で観たい作品もあるから映画館にも行かないといけないのにもう少ししたら観なきゃいけない作品も公開される(『観たい』ではなく『観なくてはならない』)からなんとかして時間を作らないと。

【M:i:Ⅲ】BSでやってたので。字幕版。

'06の作品やけど、『そんな前か?』て感覚。

個人的にベッタベタのベタofベタのM:I-2が好きなので(まぁ世間ではかなり酷評されてるけど)①と今作は地味な印象がずっとあった。次作の④(ゴーストプロトコル)以降が作るたびに興行が成功してどんどん派手になっていったから致し方ない部分もあるけども。

しかしそこはJ•J•エイブラムス作品。観る回数を重ねると面白さが増してくる。①は正直[暗い]。


ディヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)がシリーズの悪役の中で随一の怖さ。まさに[怪演]て感じ。戦闘力での強さとかは②のアンブローズや⑥(フォールアウト)のウォーカーかもしれないけど、何をしでかすかわからない怖さというか敵に回したくない怖さはダントツでディヴィアン。⑤(ローグネーション)のソロモン・レーンもどちらかといえばこっち寄り。④のヘンドリクスはおじいちゃん。


前作(M:I-2)でアンブローズを騙した手口(スタンプをガムテで口を塞いで声を封じてバレないように変装させた)をやり返されてるのがいい。前作へのちょっとしたオマージュというか。バチカンでは①と②で披露した宙吊りアクションぽい事もしてるしJ•J•エイブラムスらしいというか。マスクの製作工程をわざわざ見せたのも監督のこだわりなんじゃないかな。


チームの紅一点のゼーン役のマギーQさんはこの後でDIE HARD4.0で[すぐ人を蹴る女]役をやってらっしゃる。テレビドラマ版の[ニキータ]もやってはるらしいのを知ってちょっと驚いた。


リンジーの殉職シーンは何回観てもちょっとキツイ。リアル過ぎるというか。初見の時はちょっと引きずったくらい。このシリーズの他の作品はたまに思い出したように円盤引っ張り出して何回も観たけど(①はそんなに観てない)今作を頻繁に観ない理由はほとんどコレ。今でもキツイ。

あと、リンジーを演じてる[ケリー・ラッセル]がS•W epⅨ(The Rise Of Skywalker)のゾーリ・ブリス役の人とさっき知って驚いた。


最初に『①は暗い』と書いたけど、《スパイ大作戦》をベースにしてるのなら①が1番スパイ映画。②以降はアクションの要素が強くなってってるし、④以降は特に『さぁ、次は?。次は?』とハードルが高くなってアクションのアイデアとスケールが一人歩きしてる感はある(もちろんちゃんと面白いけど)。そーゆー意味では今作は①に近しいスリリングさはある。②は個人プレーの印象強いし。今作はチームプレーの爽快さに軌道修正されてる。

[ラビットフット]の詳細が明かされないのもなんか好き。《マクガフィン》ていう映画の手法らしい。


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ロビンフッド】BSPにて字幕版。原題:[Robin Hood: Prince of Thieves](Thieves=泥棒、盗賊)ロビンフッド映画の中で1番好きな映画。何回も観てるけど毎回ワクワクしながら観てる。シンプルに好き。ケビン・コスナーの映画でコレと[アンタッチャブル]('87)がダントツで好き。とにかくケビン・コスナーのカッコよさに全振りしたような単純アクション活劇映画(褒めてます)。キムタク映画というかファンや好きな人(と演ってる本人)はたまらなく楽しくて気持ちいいんやろなぁっていうヒーロー映画(ずっと褒めてます)'91年作品。143分。長い(長い)。でも楽しめる。長いけど。


この作品は衣装のセンスが好き。あまり映画を観て〈衣装〉に意識が向く事はないんやけど。中世の頃の知識が爆裂に情薄なので当時の服装とかを知らないけどどのキャラの衣装もとてもカッコいい。ROCKでもあり厨二心をくすぐるというか。


悪役がDIE HARDのハンス・グルーバーのアラン・リックマン(ほとんどの人の認識はスネイプ先生?)。剣を持って前線で戦う敵ではなくて典型的な憎たらしい代官。いい味出してます。ボソボソと早口で喋るキャラがハンスっぽくて好き。ちなみに元々は舞台俳優でDIE HARDがなんと映画初出演。所作とか表情の作り方とか立ち振る舞いがたまにすごく舞台っぽくて好き。

相談役の魔女の予言がほぼ当たってるのが地味にすごくて実力は本物やったりする。


恩義だけで命を懸けるアジーム(モーガン・フリーマン)が粋過ぎてズルい。この人はこんな役で美味しいところ持ってきがち。


ウィル(クリスチャン・スレーター)がいいアクセントになってる。彼の映画は[トゥルー・ロマンス][インタビュー・ウィズ・バンパイヤ][ブロークン・アロー]とかも好き。〈ロビンの義弟〉とかベタベタで反則技スレスレで後付け感満載やけど意外な事にちゃんと元からあるキャラ(でも本来は[甥])。作中ではアジームがロビンの事を『クリスチャン』て呼ぶのでまぁまぁややこしい。これってわざとか?


エンディングで流れる主題歌[(Everything I Do) I Do It for You](ブライアン・アダムス)もいい。すごくいい。高校の時に同級生に薦められてこの頃もよく聴いてたアーティスト。久し振りに聴くとCD探して聴きたくなっちゃう。

アルマゲドン]の[I Don't Want to Miss a Thing]に匹敵するくらいのエンドロールやと思う。歌詞読んでるだけで泣いちゃう。


英国に伝わる英雄物語をハリウッドの監督がハリウッドのキャストでハリウッドで腕まくりしてハリウッドのこってりした味付けをして作ったような映画。『ディズニーっぽい』って評されがちなのもわかる。今思うとデートの時に選ぶような映画。長いけど。

今でも世代を問わず普通に観ても普通に楽しめる映画やと思う。長いけど。


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【マッドマックス・怒りのデスロード】原題:Mad Max: Fury Road 。BSテレ東でやってた残念な吹替版。劇場でお金払ってこの吹替を観た人は納得したんやろうか。なんでちゃんとした声優さんを使わないのか理解できない。ましてや主役(マックス)によ。台無しにしてるでしょ。

当たり前のように音声を英語に切り替えて字幕表示にして観ました。


このシリーズは②がダントツに好き。今作もカッケェけど②には及ばないかな。派手さと豪華さは格段にスケールアップしてるけど。[たられば]になるけど、もし何年か前に作られててマックスをメル・ギブソンが演じてたなら②を超えていたかもしれない。

トム・ハーディーは悪くないですよ。誰も悪くないの。ただ、あの唇は無駄なインパクトある。

ちなみに今作はマックスとフュリオサ(シャーリーズ・セロン)のW主演。あんま過去のシリーズを観てなくても楽しめるのかもしれない(もちろん観てる方が楽しめる)(それはそう)


序盤でマックスとフュリオサが銃(グロック)を奪い合う時の最後の《装填からの自分の脚で片手でのリロードしての威嚇射撃》がまず最初の見所。たまらなくカッコイイ。

あと、谷を抜けた後の戦いでフュリオサがルーフに昇る時にマックスが運転しながら片手でライフルの弾を装填して渡すトコとその後で自分のグロックをリロードするまでの一連の流れがカッコイイ。ここ見所。

あとはフュリオサのSKSカービンでのマックスの肩越しのスナイプ。カッコよ過ぎる。ここも見所。最近、至近距離で発砲されて『キーーーン』て聴覚が麻痺する演出多いね。よく観る気がする。

もう一つの見所は最後にニュークスが魅せるクライマックス。漢気。アレで一気にラブロマンス映画にしてしまう。ズルい。

あとは[輸血袋]という設定の回収。これは見事。ジャケットの肩口にずっとチューブみたいなのが巻き付けてあってそれがちゃんと活かされてる。


ぶっちゃけ個人的な見所はそれくらい。

あとは延々と救いようのないディストピアをリアルにこれでもかと見せられる映画。でもその世界観がたまらなくカッコイイ。北斗の拳のリアガチど真ん中世代なので刺さる、刺さる。〈鉄馬の女たち〉とかカッコイイにも程がある。

シリーズを通してこの世界観と細かな設定を作り上げるジョージ・ミラー監督の頭の中はすごい。なんならちょっと怖い。


かなりハードでROCKな大クセ映画なので(過ぎる)薦める相手を選ぶかもしれない作品。耐性や抗体のない人にはお薦めしにくいかも。

ただこれだけは確実に言える。《吹替版だけは絶対にお薦めしない》


インターセプターがあんな事になったからマックスの物語はもうこれで終わりなのかなと思うし、フュリオサの前日譚が次作やとか。楽しみなんやが。とても楽しみなので是非ジョージ・ミラー監督(御年なんと78歳!)は健康に気をつけて長生きをして頂きたい(なんだこの〆)


◯(本来ならこんな〈吹替版〉は△レベル…もしくわ✖︎やけど音声切り替えれたお情けと作品への敬意込めての◯)

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バイオハザード: ヴェンデッタ】アマプラにて吹替版をお久し振りに。ゲーム[バイオハザード・RE4]が発売されてそのゲーム動画(ちなみに好きなのは《あまり驚かないガッチマンはホラーゲームばかりやっている》{https://youtube.com/@Gatchman666}いつもお世話になってます)を観て感化されたし、この夏に新作映画が公開されるって事で改めて観直し。原作ゲーム厨なので某ジョヴォヴィッチさんの脱線バイオよりずっとこっちのシリーズの方が好きですね。

[原題:Biohazard: Vendetta]フルCG映画の3作目でトータルの時系列で言うと[6]と[7]の間。[ヴェンデッタ]の意味は「復讐」。


原作ゲームは一作目からコード:ベロニカ含めた7まではひと通りやってた(番外編のアウトブレイクの2作とスピンオフのリベレーションズの2作はやってない)けど8やREシリーズはゲーム動画のみ。なんか観ただけでやった気分になっちゃう。


3作目で飛躍的にフルCGの仕上がりが素敵。

そもそも新作を出す毎にグラフィックが進化したりRE含めてゲームに挿し込まれてるムービーのクオリティーも映画レベルになってるのでそりゃそれくらいの本気度でやればそーなるわなという素晴らしさ。2017年の作品で6年前やとしても立派。


とにかくアグア社に乗り込んでのゾンビ戦が何度観てもいい。クリスのガンアクションがたまらない。ここだけ観ても充分楽しめる。ただ、あの状況にハンドガンのみで乗り込んでいくレオンはたぶん馬鹿やと思う。すぐ詰むやん。ましてやアクションの流れとはいえ床に腹這いで寝転ぶとか意味がわからん。

あと見所は最後のレールガンのとこ(しれっと言っちゃう人)

銃の扱いで言うと冒頭のアリアスがクリスを圧倒した後でサラッと銃を無効化するとこ。


夏に控えてる[バイオハザード:デスアイランド]も楽しみ。予告にはチラッとマリアが映ってるっぽいので今作との繋がり方にも注目したい。



ちょっと脱線するけどバイオハザードのゲームの話を少し。

REシリーズが順番に発売されてるけど⑥のシナリオが好きで、クロスオーバーしてるのもいいしそれぞれの単体でのストーリーも全部秀逸。

あと、⑥は(たぶん)唯一《銃を持つ腕を切り替える》事ができるはず。言葉で上手く説明できるかはわからないけど、右腕で銃を構えるのと左腕で銃を構えるとでは狙える(狙い易い)角度が変わる。(前に[MR.&MRS.スミス]の時に少し触れましたけど)自分の左側に壁があってその先に入り口(もしくは索敵対象)があるとすると左腕で銃は構えない。実際に持ってるつもりで構えてもらえばわかると思うけど、銃口が壁から離れちゃう。そんな構え方で建物の誰が何がどこに潜んでいるかわからない探索はできないししない。そしてその次に今度は反対側の壁に移動して左腕に銃を持ち替えて索敵する。ものすごく細かい気にならないレベルの事かもしれないけどそこを自分で操作できるってのがたまらなく好き。なんならシナリオ云々よりもこの切替えができるのが好き。ぼくの記憶ではこの機能があるのは⑥だけ。デフォルトにすりゃいいのに。

でもどちらかと言えば褒める要素が多い⑥やけど、絶対に途中で強制的に入ってくるカーチェイスみたいなクソ要素は要らん。ただ⑥世間の評判はあんまよくないみたいでちょっと悲ピヨ。

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ジュラシックワールド/新たなる支配者】

(初)/アマプラにラインナップされたので。途中まで字幕で観たけど吹替にした。浅草氏(伊藤沙莉さん)が声優参加してると知ったので。あと、『あ、こりゃ吹替でサラッと観てもええやつや』と気づいたので。台詞に重きを置かなくていいかな、と。

ホンマは次はBSでやってた[アンタッチャブル]を観ようと思ってたんやけど先にこっちを。

原題は[Jurassic World: Dominion]。〈DOMINION〉は『支配』。テーマとして『共存』が前面に出てるけど原題が少し真逆っぽくてなんか違和感とまでは言わないけどなんか違和感(結局、違和感)

エンディングで同種属・類似種との共存はイメージさせられる画があったけどそれはあくまでも生態系の近いモノ同士の話であって[人間x恐竜]とは程遠いものなんでしょうよ。


たくさんのカーチェイスシーンを色んな映画で観てきたけど恐竜とのバイクチェイスなんて初めて観た。


どちらかと言えば昔からルーカス派なので基本的にスピルバーグさんの作品は自分から望んでは観ない傾向にある。嫌いではないけど特別好きでもないので。毎回何かしらの新鮮な『スゲェな』をくれるとは思ってるけど、なんか『ハイハイ、スゴイですね。スゴイ、スゴイ』を求められてるような圧がある(完全な個人の偏見です)


メイジー役のイザベラ・サーモンちゃん(16歳)がとても良い。このシリーズの2作品しか活動してないらしいけど将来に期待しちゃう。【THE LAST OF US】の実写版エリーとか似合いそう…と思ったら既に実写版エリーは他に存在してた()


[ワールド]三部作に関しては主役が恐竜なのかクリス・プラットなのかわからなくなってる気がする。まぁこれが完結編らしいけど。


エンドロールが10分強あってビビった。


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27勝6分4敗