髭日記

アメブロからのお引越し。

すっかり夏の風物詩となってる全ツも始まりおかげさまで今年も無事に神宮の花火を拝めるわけですが(今年は愛知も参戦)その前に毎年恒例のひとつ歳をとるイベントが待ってて更に今年は免許の更新が控えてて去年末からせっかくやからと(結果的に)そこを目標に伸ばしたもののスゲェ邪魔になってる髭も更新後にやっと刈れるかなとちょっとした安堵をしつつ『全ツ終わったらもうあっという間に年末やな…』と思いながらも始まったら終わってしまう特別で僕にとって意味がある…夏が来る(もう来てる)

【Léon】'94年の名作。Netflixにて完全版(22分長い)を。説明いらないくらいの名作。一二を争うピュアなラブストーリー。そんじょそこらの恋愛映画より恋愛映画。同じリュック・ベッソン監督の'90年の作品[ニキータ](観たい!アマプラさんかNetflixさん、配信オナシャス)も女暗殺者の話やけど純愛映画やと思ってる。

ヒロインを演じたナタリーのポートマンさんは当時13歳(確かマチルダは12歳の設定)で映画初出演(初出演でコレ!)。ちなみに現在42歳。たぶん劇中のレオンを超えちゃった(ちなみにレオンを演じた時点のジャン・レノは46歳)。すっかり大人になったねぇという親戚の叔父さんみたいな感覚。S.W.のパドメ・アミダラ役でも有名ですね。ep.1の初見の時は『あのマチルダが?!』と思ったもんです。

ちなみにジャン・レノが劇中でしてるニット帽・コート・丸サングラス・ボックスのカバン…という風体を学生の頃にツレがやってた。

寄宿舎からの電話をマチルダが母親のフリをして取るシーン、あのシーンだけでマチルダの設定背景を端的にわかるようにしてるのすごいと思う。他に余計な説明要らないもん。あと、マチルダが買い物から帰ってきて家族のことを知るというとても美しくとても残酷なシーンの流れで6Dの部屋の扉が開いた時にマチルダに優しく明るい光が射す。絶望の彼女の世界を救う灯りのように。とても流麗な演出。


何より今作で好きなのはスタンフィールドを演じたゲイリー・オールドマン。彼の演じるキャラでブッチギリで1番好き。出てくるド初っ端から大クセ全開でぶっ飛んでてインパクトしかない。これくらいの振り切った悪役はそうなかなかいない。カリスマ性もある。このキャラだけでシナリオのクオリティーがグッと上がる。スタンでスピンオフが作れるくらいしっかりしたキャラ。稀代の悪役と言っても全然過言ではないと思う。[S.W.]のダースベイダー 、[時計じかけのオレンジ]のアレックス(マルコム・マクダウェル)、[ダークナイト]のジョーカー(ヒース・レジャー)、[ブラックレイン]の佐藤(松田優作)、[ターミネーター]のT800、[マトリックス]のエージェント・スミス、[ダイハード]のハンス・グルーバー(アラン・リックマン)(贔屓目というか推し補整)、ドラゴンボールベジータフリーザBLEACHでいう藍染惣右介やウルキオラ、メタルギアでのリキッド・スネーク。名作・良作にはイイ悪役がいる。ヴィランのカッコよさがヒーローをさらに引き立たせるワケです。感情移入もしやすくなる。他にも[羊たちの沈黙]のハンニバル・レクター、[セブン]のジョン・ドゥとかもスタイルは少し違えど悪役としては一級ですよね。《悪役》というかほぼもう《主役》ですもん。そーゆー映画、好きです。

 

ある意味『ハッピーエンド』とは言えない終わり方。とても好き。強引にまとめるハッピーエンドとか作るならこーゆー終わり方の映画を作って欲しい。この作品の[純愛]を更に引き立たせる終わり方。ぼくがよく『最後に◯◯が助からなかった方が…』ていうシナリオを好む根っこにはたぶんこのエンディングがある。


[Shape of My Heart/Sting]の流れるエンドロールは屈指の美しさ。たまらない。


何回観たかわからない。でもこれからも思い出したかのようにまた観るだろうしこれからも何回観るかわからない。


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この間に【THE FIRST SLAMDUNK】の5回目を劇場で。

何回か観てるとなんとなく沢北の神社のフラグがベタ過ぎてない方がスッキリするというかtoo muchというか。まぁあった方がわかりやすいけど。個人的にはなくてもいいかな、と。なくても廊下で泣くシーンは成立するし。

初見からほんのりとした微妙な違和感というかほんの少し何かがひっかかるなとずっと思ってたリョータのお母さん。たぶんですけど、翔北・山王その他オリジナルキャラはあくまでも[スラムダンク]のキャラ(当たり前)やけど、ソータや母親や竹中先輩はどことなく[リアル]のキャラデザインみたいな感じなのかな、と。制作時期の問題なんかもしれんけど[スラムダンク]のキャラはスラムダンクの時期のタッチ、オリジナルキャラは[リアル]まで到達した井上雄彦先生のタッチ…というか(伝わるかな)(痛恨の語彙力不足)。顔の雰囲気とか。試合前に沖縄を訪れたリョータもちょっとそんな感じ。泣き顔とか。屋上での三井もそれに近いかも(堀田・高嶋は違和感なかったけど)。試合後の海辺のリョータもちょっとそっち寄りな気がしたしエピローグのマッチアップの2人もそんな感じ。最後に静止画になったリョータは[スラムダンク]のリョータやったけど。早い話、オリジナル以外の足した部分がそうなんでしょうね。ゆーてしまえば足されたエピソードの部分は[スラダン]よりも[リアル]っぽい。絵柄だけじゃなく内容もどっちかといえばそうやと思う。宮城家のエピソードとかも[スラダン]の頃にはあそこまで描けなかったんじゃないかな。あ、ただ、忌避感ではないです。あくまでも微妙な違和感。

あと、5回目で気づいたけど河田兄弟は同じ声優さんなんですね。〈かぬか光明〉て方。丸男の方はほとんどセリフなかったけど。


まだ観れるタイミングあれば観たいな。

年末くらいに円盤出ないかな?

 

 

【JOKER】(初)/アマプラでラインナップから消えるとの事で滑り込みで。字幕版を。

'19年の(一応)サイコスリラーとの事。

途中まで[タクシードライバー]?と思いながら観てた。どん底の更に底の陽の光も当たらない救いようのない処まで堕ちて行く描写が観てて痛々しく苦手な人もいそう。でもそれが[悪]に染まるトリガーとしてとても丁寧に惨憺に描かれてる。たぶんですけど、字幕版の方が倍おもしろいです。『おもしろい』と言うと少し語弊があるか。吹替版にはない独特な世界観を感じられる。


主役のホアキンさんがあのリバーの弟やと言うことを知ってる人がどれくらいいるんだろう。てか、リバー・フェニックスを知ってる人がどれくらいいるんだろう。兄貴もとても儚い演技をする人やったけどどことなく似てる。儚いというか崖っぷちを歩いてるというか。持ち方を誤ると手が切れる剥き身のナイフ。表面張力で溢れそうなコップのような。ホアキンさんの他の作品を拝見した事がない(たぶん)んやけど今作ではとんでもなくすごい演技をしてござる。儚い。怖い。重い。圧と引力がすごい。陳腐な言い方になるかもしれんけどデ・ニーロの系譜。


昨今の風潮に物申すかのように煙草が素晴らしいプロップやと証明してくれてる映画。『喫煙シーンガー』とか外野から言われがちでドラマや映画では嫌われて使われない傾向が強くなってきてる(気がする)けど、ちゃんと意味があって存在するとしっかりシーンやストーリーの描写にエッセンスを足してくれる。アーサーが非喫煙者だったら印象が全然違うと思う。

あと、音楽がとても良い。すごく良い。〈ヒルドゥル・グドナドッティル〉ていう女性チェリストで今作で数々の賞を受賞してるみたい。そりゃ賞も獲りはるわ。とても良い。


どうしても[ダークナイト]のヒース・ジョーカーが好き過ぎるので同じテーブルに並べてしまう。でも勝ち負けとか関係なく限りなく比肩するくらいのジョーカーでした。地下鉄でジョーカーに〈なった〉シークエンスは鳥肌が立つくらいカッコよくて痺れた。あと、最後に地下鉄降りて煙草吸いながら闊歩してる姿。くそカッケェ。


本筋の[バットマン][ダークナイト]に繋がるシーンがあったのはバットマンを好きなファンへのサービスやと受け取りました。

どこまでが元からあった設定でどこからが今作のために作られたプロットなのか知りたい。『どのジョーカーの過去でもない』との事らしいけど、どのジョーカーを知ってても微かに線と線が交差しないまでも限りなく逼ってる気がする。


作品に込められた難しいメッセージとか堅苦しい事とかはぼくにはよくわからない。カタルシスだのメタファーだのは知らん。純粋に〈映画〉として観た。ぶっちゃけて言うと好きなジャンルの映画ではないし好んで選ばない作品。特にマーベルやDCヲタでもないし。でも駄作でもなけりゃ観て損した映画でもない。繰り返し観る映画ではないでしょうけど。でも観ておいて良かったと思える映画。この映画を観たことがあるのと観たことがないのでは大きな差になると思った。ぼくの中ではね。好きとか嫌いではなく。そんな1本。ホアキン・フェニックスの演技が観れた。それだけで観た価値のある映画。


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トゥームレイダーBSテレ東でやってたので切り替えて字幕仕様で。

原題:Lara Croft: Tomb Raider('01年)

アンジェリーナさんのプロモーションビデオみたいな映画(いい意味で)。

父親のクロフト卿を演じたジョン・ヴォイトはアンジェリーナさんの実のお父さん。初見の時は悪役顔なのでずっと黒幕やと思いながら観てた(酷い偏見)。

ボンドになる前のダニエル・クレイグがアレックス役で出てるけど、どちらかというとラスボスのパウエル(イアン・グレン)の方がステレオタイプの男前で映えそうなので悪役と善役が逆なんじゃないかなと初見の時からずっと思ってる。

ジャングルやろうが極寒のシベリアやろうがインナー一丁でウロウロするララ・クロフトを存分に堪能できる。たぶんアンジェリーナさんの作品の中で1番プロポーションがボンッ!な作品(観ればたぶんわかります)。そりゃ薄着でウロウロして見せびらかしたくもなりますわな。


ゲームが原作だけあって劇中の謎解きはまぁまぁ手が込んでる。まぁ謎解きが主役みたいなとこもあるし。でもそれを100分に収めるとごちゃごちゃしちゃう。そしてその反動なのか弊害なのかクライマックスが若干弱い。ピラミッドを走る演出とかチープ過ぎて『他になんか方法なかったんか?』と。

アンジェリーナさんが好きなら楽しめるエンタメ映画(褒めてます)。続編が作られるのも納得の作品。ハードルは上っちゃってるけど。


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トゥームレイダー2】(Lara Croft Tomb Raider: The Cradle of Life)。翌週にやってたので同じくBSテレ東で。前作が'01年で'03年にもう続編が作られてるスピード展開で当時の人気っぷりが伺える。

今作は監督がヤン・デ・ボンに交代。[スピード][ツイスター]の監督さん。[ダイハード]や[ブラックレイン]の撮影監督とかしてて好きな作品に多く携わってるので好きな監督さんなんやけど今作以降はほとんどパッとしない。

ちょっと元カレ(ジェラルド・バトラー)が前面に出てき過ぎちゃってララを喰いかけてるから作品の印象がブレちゃう。アクションシーンの魅せ方とかはスケールアップしてるけどなんか一個一個の要素が薄いというか弱いというか。色恋沙汰を入れちゃうから。あと、ドンパチ銃撃戦が多くなって前作の謎解きのおもしろさみたいなのが疎かになってる気がする。万里の長城をバイクで疾走したり逆さ吊りになるロープアクションを撮りたくて作った映画みたいな感じ。高くなったハードルに蹴躓いちゃったね。


こーゆー内容の作品は脚本が生命線でもあり難しいというかいわゆるファンタジーの部分とリアルな部分との駆け引きがキモなんでしょうが、ファンタジーが調子乗って度を超えて突き抜けちゃうと某考古学者の冒険映画の4作目みたいに『は?』てなっちゃう。ぼくがよく言う《風呂敷の大きさ》ですよ。なかなか難しいよね。その点、インポッシブルな作戦に挑むIMFのエージェントの作品なら例えば[核]や[戦争]とかに絡むファクターを軸にすればファンタジーは要らない(そんな簡単じゃねぇわ)。あとはアクションのスケールである程度の勝負ができる(いい意味で)。

この系統の後継作品が[アンチャーテッド]とかなんでしょうね。どっちもゲームが高いレベルで完成してるからキャラや世界観がしっかりしてるんで作るのは比較的イージーかもしれんけど、それを2時間とかの1本の映画にしようとするとエピソードを選ぶかパンパンに詰め込まなくちゃいけなくなるよね。どーしても雑になっちゃうというか。

今作もクライマックスでスケールが縮こまるという痛恨の展開(個人の感想です)。まぁシリーズ通して内容的にクライマックスが1番ファンタジーの味付けが濃いワケやから好き嫌いが分かれるやろうしやっぱりどうしてもそこを(そこだけを)評価されちゃいがちやからなかなか大きな風呂敷は難しいとは思う。


この後の続編が続かなかったって事はそーゆー評価、成績やったのかなぁと納得してしまう作品。


○(内容的には△)

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【シン仮面ライダー】(初)/アマプラにラインナップされてたので。

 


う〜ん…。

 


一部の音楽やところどころの効果音はよかったです。


✖︎

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パシフィック・リム】アマプラで字幕版を。観たことはある。たぶん。ところどころは憶えてるから。でも全然知らないシーンもあった。ちゃんと観てなかったんでしょうね。

'13年のギレルモ・デル・トロ監督作品。

古き良き日本の特撮・怪獣・ロボットとかの要素がてんこ盛り。


機体デザインがカッコイイとかダサイとかそんなのどーでもいいくらいに数々の設定がカッコイイ。簡単に空を飛んだり変形したりビームを出したりしないところが逆にカッケェ。ちょっとした攻撃で機体が破損したりそれをメンテナンス・修理するために基地で膨大なクルーたちが作業してる。本来のロボット作品ってのはこうやと思うわけですよ。モビルスーツが帰還したホワイトベースとか決闘の後のアスティカシア学園とか。見せてないだけで。ともすれば地味になるから。派手な出撃シーンや戦闘シーンの方が見栄えがいいから。まぁ見せなくていいシーンなんでしょうけど。


古いイェーガーによって司令官が被爆して末期癌を患うとか、KAIJUの血液とかは青く強酸性で猛毒な〈カイジュー・ブルー〉で大気汚染や水質汚染の災害を引き起こすとか(その割には死体を漁る連中が素手やったような気がするけど)、だからイェーガーは銃火器を使わずに格闘戦メインとか、いちいち作り込んだ設定がおもしろい。


回想のシーンでMANA ASHIDAが出てた事をすっかり忘れてた。ハリウッドデビューですね。当時9歳。

司令官がずっとどっかで観たことがあると思いながら観てたけど[ダークタワー]のガンスリンガー役のイドリス・エルバでしたね。調べたらワイスピのスピンオフ[スーパーコンボ]にも出てるとか。


ヲタクがお金をかけて作ったヲタクのためのヲタク映画。


モビルスーツバレリーナのように立ったり不死鳥のように飛び回ったりするのに違和感を感じるタイプの人なので〈ロボット〉としてあまりにも無骨な動きしかしないイェーガーがたまらなくカッコイイ。


クライマックスのアレコレが『あまりにも都合が良過ぎるのでは?』とかいう野暮なツッコミはこの映画を好きな人には全く無縁なんでしょうね。そんな事なんて気にしちゃいないでしょうよ。ぼくはそうです。


女子ウケは皆無やと思う映画。


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パシフィック・リム/アップライジング】(初)/続編はNetflixにて字幕版を。

ガンスリンガーの息子は帝国軍からの脱走兵のフィンという血縁関係。そして同期のパイロットがダーティ・ハリーの息子(ガチの息子)。


前作に比べると『おぉ!』ってなる連続のスムーズな映像。戦闘シーンも日中なので色々と観やすい。デザインもすっかりスマートになっちゃって。ただ、ちょっと[トランスフォーマー]っぽくなっちゃった。冒頭で変形しちゃうから。戦闘中の音とかも寄せてないか?


デル・トロ監督が続投の予定やったけど他の作品のためにスケジュールが合わなくなって離脱したそうで(製作には携わってる)ヲタク色全開のコダワリとかが薄まってしまって横着な言い方をすれば前作の惰性で物語が進んでいくような内容。

シナリオがよろしくない。前作へのリスペクトがあまり感じられないしせっかくのいいところを全部消しちゃったストーリー。

続投キャストを雑に扱うなよ。

前作の主役がスケジュールが合わなくて不参加(そんなん多いな)との事でストーリー上で触れられないのに違和感しかない。親父の司令官は散々ネタにしてるのに。あんだけの結果を残したヒーローなんやから不参加なら〈名誉の戦死をした過去の英雄〉とかなんかしらの繋がりを設けるとかしないと。シカトすなや。存在自体を残したって事は続編の構想があるなり素材として使いたいって事なのかもしれんけど、この内容なら続編すら危うくなる危惧しかない。それに、敵を《そっち》に向けてしまうのはよくできた脚本なのか?続編というよりスピンオフの思考かと。なんか苦しまぐれ感が。

あと、合体するという奥の手をまさかそっちが先に使うとわ。笑っちゃったわ。


調べてみたら製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズが中国のグループに買収されたらしくて中国資本のハリウッド映画になっちゃってスポンサー様である中国ウケを狙ってか随所随所で露骨に中国感や忖度みたいなのが残念で個人的にはちょっと不快。[ミッション・インポッシブル]にしても[トゥームレイダー]にしてもシリーズの中で中国が舞台になるシーンはあるけどここまで中国がメインの舞台になると『なんかなぁ』と思っちゃう(ド偏見)。あの女社長のクライマックスの活躍なんて中国じゃ堪らないでしょうよ。拍手喝采なんじゃないのかしら。


戦闘シーンは確かに格段とアップライジングしてるのにシナリオと中身や諸々がダウングレードしてどうする。

ヲタク映画がただのロボット映画になっちゃった。


終始『シナリオが…』て言うてきたけど、シナリオよりもキャラクターたちに問題があるような気もしてきた。いまいち厚みがないというか感情移入できないというか。あと、全員が研修生みたいにしか見えないの。


続くなら次で挽回して欲しい。


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【追記】

読んでくれる人の中にこの作品が好きな(大切な)人もいると思うのであんまぐちぐち書くのはやめようかと思ったんやけどやっぱりほんの少しだけ。


そもそも1号2号合わせて全98話あった世界観を2時間にまとめるから全てがどこか中途半端になるんですよ。ど初っ端の組織から逃げるエピソードから描くからずっとドタバタ。山王戦だけとかを描けばいいのに翔北に入学したトコからやっちゃうから。駆け足で。2時間しかないのに。だから『なんなんだ!この身体は!』の4分後に『この身体で組織と戦う』とか言ってしまうコントみたいな流れになっちゃう。三部作にするなり前後編にするなりしてエピソード選んで丁寧にすりゃあいいのにさ。まぁそんな長尺に需要があるのかどうかは知らないですけど。

これはたぶん伝わらないと思うけど個人的には池松壮亮さんは2号・一文字隼人のビジュアルやとずっと思ってる。2号に対して『風も受けずに?』て言うてたけどアンタ対蜂戦の時に風を受けずに変身してたがな。あと2号さんよ…、変身ポーズの途中で台詞喋んない方がいいよ。それと、『本郷』『一文字』『本郷』『一文字』のやり取りなんだあれ?コントか?

お目当てのオーグが倒されてからの残りの1時間がとても長く感じました。そこまでは我慢して観れた、というか。以降は途中で何回か止まりました。なかなかないです、途中離脱って。残りは浜辺ルリ子さんがいるからかろうじて観るに耐えれる…と思ってた矢先に…。でもね、あのシーンも全くと言っていいくらいに感情移入ができないのよ。なんかチープで。『あらら』くらい。おまけに、このシーンでヘルメットを外して地面に置く時に『カラン』ってうっすい鉄板を置いたような軽い音がしたけどアレはヘルメットを置いた質量の音じゃねぇよ。

戦闘シーンのCGはあれが限界なのかあれが狙いなのか。最近のゲームでのムービーの方がまだマシな気がする。観ててなんか悲しくなっちゃった。日本のCGのレベルってあんなもんじゃないでしょうよ。あれならガチスタントのアクションで戦って魅せる方がよっぽど観れた気がするけど。最後の最後に取っ組み合ってたのなんか見てられなかった。喧嘩やん。それも喧嘩慣れしてない喧嘩。そんな[リアル]は違うのよ。要らない、要らない。魅せ方を履き違えてる。ぼくらが(ぼくが)観たいヒーローの戦い方ってそんなんじゃねぇのよ(かと言ってサイヤ人みたいにビュンビュン空を飛び回る戦闘も違うけどね)。

あと、何言ってんのかわからなくなってきたので途中から字幕つけて観ました。最初からそーすりゃよかった。メットの中で喋るからとても聴き取りにくい。こだわってんのか知らんしわざとそーしてるんでしょうけどそのやり方は[正解]じゃないと思いますよ。

妹の存在で心が揺れるようなヤワな神経の男がラスボスやってんなよ。そんなヴィランじゃヒーローは引き立ちませんよ。まぁ対峙する主人公も薄っぺらい綺麗事を並べるようなレベルなんであんま影響ないかもしれませんがね(感情移入できないから出てくる言葉がボロクソ)。中途半端なの。悪の組織として名乗るにしても正義の味方として戦うにしても。薄っぺらいの。どっちも。[ごっこ]にしか見えないのよ。あと、ついでのように出してきた最後のあの2人の名前も要らない。絶対に要らない。作ってる方は上手く繋げたつもりかもしれませんけどご機嫌取りにしか感じなかった。『は?』て感じ。エンドロールのあの曲も聴けた事は嬉しい気もするけどなんか違うのよ。自分の好き勝手にイヂり倒しといて結局そこは頼ってくるんかよ、って感覚。

怪獣王や光の国からのヒーローを滅茶苦茶にされた時ほどの憤りは今回はあんまなかった。逆に『こんな程度かよ』くらいというか。急に変な形態から進化するとか言われたり口とか裂けて尻尾や背中からビーム出されたり、胸のタイマーなくなったと思ったら体の色が変わりますって言われた事を考えれば、ね。まぁあのメットシステムはどうかと思うけど。ただ単に全編を通して[内容]がアレ。

この作品って評価高いの?


今更ですけど、やっぱりこの監督さんのやりたい事や作りたいモノとはぼくは合わない。お金のかかった自主制作フィルムの域を出ない。たぶんご本人はそれが作りたいんでしょうけどね。

それならそれでやっぱり合わない。

アマプラやNetflixとかに来なかったら絶対にわざわざ観ない。

 

 

 

55勝15分7敗