髭日記

アメブロからのお引越し。

リリースは年明けてるけど書いてる内容はまだ年末の事なのでここでの新年の挨拶はまだ早いのかどーなのかというどーでもいい事を考えたり考えなかったり。

12/24に毎年恒例の[DIE HARD]を、12/25に[DIE HARD2]を観たんですけどさすがにもう書くのもカウントするのもパスしました。毎年観てるから。でも何回観てもおもしろい。相変わらず[1]のシナリオが最高でした、とだけ。史上最高のシナリオやと思います。裸足、写真立、腕時計、旧姓、苦い過去etc、全てが伏線で全てに無駄がない。さすがぼくのベストofベスト。最高。[2]のスケール感もたまんない。[1]の完成度には敵わないですけど。

 

 

 

 


113【ワイルドスピード・ファイヤーブースト】(初)/シリーズ10作目で原題はFast X。10(X)作目って事をタイトルに持ってくるセンスは好き。アマプラにラインナップされたので早速。

おもしろいんですよ。派手で。見映えするし。でも毛色が変わってきてる気がする。派手さが先行しちゃってるというか。某インポッシブルみたいになんか「スケールをデカくしなくちゃ」という呪縛に縛られてるというか。個人的にはストリートレースの頃の作風は好きじゃなかったですけどシナリオや中身はあの頃の方が詰まってたと思う。CGに頼りすぎてメッキばかりが濃くなってるというか。そもそもこんなに簡単に車ぶっ壊さなかったでしょ。敵対してた相手が仲間(ファミリー)に加わる流れも死んでたキャラがしれっと復活するカードも過去に観てるから奇策としては弱くなっちゃってる。ベタな流れが好物なので個人的には嫌いじゃないけどパンチとしては弱いよね。というか読めちゃう(ジェイコブもたぶん…)。一度"派手さ"で勝負するんではなくて"シナリオ"で勝負してリセットしてみたらいいのになと思ったりもします。

ただ、いかんせん主人公たちが所謂〈悪人〉なのがここにきてちょっと邪魔になってる気もする。立派な事を言ったりしたりやってる事は正義の味方なんですけども。いくら恩赦で犯罪履歴がなかろうが。作中でも『タンクローリー襲ってたよな』みたいにやんちゃ武勇伝みたいに言われてもさ。今回の事の発端だって結局は自分らが蒔いた種なわけやし。それこそその[メガMAX]あたりの金庫奪う話くらいまでなら強盗団の延長みたいに観れてたけど、そこからあまりにも〈ヒーロー化〉して描かれてしまってる気もするし、そーなると先述の〈悪人〉ていう肩書きが”要る"のか"ない方がいい”のか。そんな諸々を踏まえてもド派手アクションが好きな人やシリーズのファンなら手を叩いて喜ぶと思うんです。そんだけの勢いはある。ただ、粗が気になる、ご都合主義が気になるような一定数の人たちが過食を感じたりしないかという危惧もある。

ダンテ(ジェイソン・モモア)の人を食った掴みどころのないサイコパスなキャラは悪役としてほぼ満点なんじゃないと思う。あのノリで何をしでかすかわからない恐怖はたまらない。サイファーとはまた違った怖さ。[スカイフォール]の敵ラウル・シルヴァにちょっと似てるというか。相手を不快にさせる才能に長けているキャラ。

ストーリーは次作に繋がってるそうで。ダンテを次でしっかりやっつけてトドメを刺しておかないとその次か次の次くらいに味方になって戻ってきちゃうよ(まぁトドメを刺しても戻ってくるんでしょうが)(そもそもそこまでシリーズ続くのか知らんけど)。

派手さは嫌いじゃないです。


そーいえば、トンネルの中でダンテのフォード・フェアレーンが加速した時にタイファイターの飛ぶ音が聴こえませんでした?

あと、一応観返したら冒頭のオフィスに青いスーツのマッチョがちゃんと座ってた。


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勝87

分19

負7

読んでくれてるツレから「何個も並べてダラダラ書くより一個づつの方がまだ読みやすいやろ」と言われて『それはそれで言われてみれば…』と思ったのでちょっと試験的に単発でリリースしてみます。確かにサムネイルではひとつ目の画像しか見れないので目次代わりの役目としては微妙やなとは思ってたし。それで選んで好きなのだけ読んでもらうのも確かにありっちゃあありかな、と。放出する頻度は増えるけど一個あたりの長さは抑えれるから読んでもらうのも負荷が減るかもしれないし。

112【女優は泣かない】(初)/やっと公開されたので劇場にて(こちらでは12/22より公開)(『こちら』と言っても隣県ですがね)。我が推し(伊藤万理華さんの事です)の出演作品。さすがにまだ公開中なので言葉を選びましょう。

'23は彼女にとって[日常の絶景](テレ東)、[時をかけるな、恋人たち](カンテレ)、[ミワさんなりすます](NHK)とドラマや[まなみ100%]の映画で活躍してる姿を見せてくれた([まなみ〜]は観れてませんが)。その一年の締めくくりとしての今作。主演作の[サマーフィルムにのって]で演じた時代劇ヲタクの女子高生・ハダシの未来の姿にも見えなくはないというか。ただ、変に媚びるようなtoo muchな寄せる演出がなくてソコはよかったかな、と。でもハダシみたいにまた水に落ちた…とこっそりニヤけました。前に『免許が要る仕事があるので取った』と言ってたのはこの役なんでしょうね。ぼくが個人的に1番『お!!』と思ったのは運転シーンではなくホテルでくつろいでて同僚の出世を知る時。あの仕草は初めてでしょう。とても良かったです。

あさひなぐ ]、[賭ケグルイ]、[サマーフィルムにのって]に並ぶくらいのいい作品(『出しろがある』という意味で)で繰り返し観ても楽しめますわ。推しの演技で1番好きなのは[あさひなぐ ]の野上先輩。ここだけの話、他のメンバーよりもありゃ1番〈俳優〉してた。推しの演じたキャラで1番好きなのは[賭ケグルイ]の犬八。ビジュアル・キャラともにドストライク。それに並ぶとまでは言わなくても、いい味出してる今作の〈瀬野咲〉。前半のいいペースメーカーになってたんではないですかね。

補正バリバリかもしれませんが、推しの演技で《目》が好きなんです。視線の向きひとつ、目の光の強弱で演技しちゃうんです。たまらなく好きです。表情とかよりも(もちろん表情も好きですよ)そーゆー”一部"で演技しちゃう。眉毛ひとつ動かして表現したり口角を動かすことで演技したり。[HOMESICK]で親の隣で純粋無垢でありながら不安的な心情を目線だけで表現したり、[お耳に合いましたら]でみんながいなくなった翌朝の目の光の弱さ、[時をかけるな、恋人たち]で本部からの伝達を伝えた後の『仕方ないじゃん』を眉毛の動きだけで魅せる。あげたらキリないけど今作も苦悩してる心情を細かい所作で表現してくれてたと思います。

タイトルの[〜泣かない]を最後にあの使い方するのは上手かった。それまでに何度も泣きそうな、泣いてもいいシーンがあったのにそこはしれっと流して最後に切ったカード。それもある意味〈逆張り〉のような使い方で。とても上手いと思いました。ただ、声のトーンはもっと抑えたドヤ顔でも良かったかなと個人的な好みはありました。”高飛車女優に戻った”くらいの。


『頑張りんしゃい』が1番効きましたわ。

泣いた。

 

奇しくも鑑賞した日が12/24。推しからクリスマスプレゼントを貰ったような気がしました。

 


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勝86

分19

負7

こーやって書き連ねてほぼ一年が経ったと思うという事は今年ももう年末であと少しで終わっちゃうけど年賀状とか年越しの準備は何もしてないけど取り敢えずメリークリスマス(全然[メリー]じゃないけど)

103【インビンシブル~無敵のヒーロー~・SEASON1】(初)/[TOKYO MER]と並行して観た。コレもアマプラオリジナル。[ボーイズ]を薦めてくれたツレに次に薦められた。系統が同じとの事で。今回はアニメ。前で懲りて(懲りてというか信頼して)今回は素直に観ちゃう。『インビンシブル(invincible)』の意味は『無敵』。〈The Invincibles/無敵の者達〉は無敗優勝したチームの称号とかにも使われたりします。

'21年の作品。[ウォーキング・デッド]の原作者のロバート・カークマンのコミック('03〜)が原作。海外のアニメのタッチがすごい。クセ強タッチ。昔のアニメ感。アニメというより〈CARTOON〉感というか。薦められた時に『最初は絵が受け付けないかも』と言われたけどやっぱそう。受け付けるのに時間かかった。感情移入がしにくいしにくい。改めて再確認しましたけと、日本のアニメって凄いんですね。表情やディテールだけじゃなく動きやもっと言えば〈線〉までもが繊細で。今作については”敢えて”そーしてるのかもしれんけど、ガキの頃に観た[ゴールドライタン]とか[スパイダーマン]や[アラジン]とかの絵のタッチと変わってないもん。海外のアニメって言えばDisneyとかPIXARとかのフルCGの印象は強いし『そりゃフルCGならキレイよ』的な感覚があるから『今このタッチ?』みたいな軽い衝撃はある。これは好き嫌いありそう。日本のアニメを観てる人には特に。ド深夜にこっそり放送してるようなウルトラマイナーアニメでももっとキレイな作画やと思うもん。

観た後でこんなん言うのも本末転倒みたいですが、やっぱ同じような内容を観るにしても実写の方が何倍もおもしろい。撮影の技術や特撮の凄さも含めて。ただその辺のレベルが〈追いついてない〉場合は観るに耐えないモノになっちゃいますが。そん時は『それならアニメの方が…』とか言っちゃう事もありますけどね。

[ボーイズ]ほどのペースでは観れませんでした。でも、ここでやりたかった事を上手くブラッシュアップして[ボーイズ]を作ったような感じもするので観ておいて損はない。毎回のタイトルの使い方は好きでした。画のクセは途中からだいぶ気にならなくはなりましたね(ゼロになったワケではない)。


◯(△に近い)

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104【インビンシブル~無敵のヒーロー~・SEASON2】(初)/'23年の続編。こんな最近の作品やとは調べるまで気づきませんでした。なんか気づいたら配信してる第3話まで追いついてた。どえらいトコで終わります。てか、全部回収できるのか?

シーズル3も制作が決まってるとか。もうここまで来たら追いかけたいですね([ボーイズ]たちの方をはよ追いたいけど)。


○(3話までという途中での採点になるのでどーしようかと思ったけど取り敢えずは○)

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105【ブロークン・アロー東海テレビの深夜に放送してた。'96年の作品。主演のクリスチャン・スレーターケビン・コスナー版[ロビン・フッド]、[トゥルー・ロマンス]、[インタビュー・ウィズ・バンパイア])や監督のジョン・ウー([男たちの挽歌]シリーズ、[M:i:2]、[レッドクリフ])が勢いのあった頃。憎たらしい悪役のジョン・トラボルタが見れます。悪役を演じ始めた最初の作品くらいじゃないかな([パルプフィクション]('94)のヴィンセントはゆーて"悪役"ではなかったと思うし)。いい悪役です。煙草を美味そうに吸う。クライマックスでテリーに暗証番号を入力させるくだりとかたまらなく良い。最期の死に方もイイ。国防長官役が[ロボコップ]のクラレンス(カートウッド・スミス)。この人、見かける役のほとんどが善人役なのに真っ先にイメージするのがクラレンス。まぁ良いのか悪いのかそれだけあの役にインパクトがあったんでしょう。紅一点のテリー(サマンサ・マシス)がなんやかんや言いながらそこらへんのボンドガールよりもずっと役に立つ…というか活躍する。

今観ても爆破シーンやアクションはジョン・ウーらしくまぁド派手(ヘリがトンネルにぶつかるシーンとか雑なのもあるけど)。ただ今観ると台詞回しや会話とかがいちいちテンポが良くない。[男たちの挽歌]の頃のキザで古き良きウィットに富んだ台詞が多いからかな。ひと昔前のテンポ。〈ハリウッド〉に憧れた人が〈ハリウッド〉を意識して(意識し過ぎて)撮ったみたいな感じ。いちいちtoo muchなの。トラボルタは粋に見えるのにスレーターが狙い過ぎのキザっぽく見えるのは格の違いなのかな(個人的な偏見)。トラボルタの悪役が思いの外活きてるのでそれに対するスレーターがちょっと青二才感が拭えなくてバランスが悪い気もする(この吹替版は宮川一朗太さんの声なのでさらに青二才感が増す)(これもど偏見)(宮川さんごめんなさい案件)。対するトラボルタの声はジェイソン・ステイサムソン・ガンホ(パラサイトの父親)、ウィレム・デフォースパイダーマンのグリーン・ゴブリン)、ヒュー・ジャックマンウルヴァリン)の本格派・山路和弘さん。さすがです。

魅せ場のひとつの鉱山坑道での爆破シーンはよかった。なぜ核爆発が起きても大丈夫なのかの理由までの流れもスムーズ(物理的にホンマかどうかは知らんけど)やしその影響がディーキンスにも上手く作用してる。この辺は上手い。蝶の使い方もお上手。個人的には爆発する直前に鹿が異変を察する描写を入れてるセンスがすごく好き。なくてもいいシーンやけどあるだけで全然違う。あのたった1秒のシーンを入れると入れないのでは印象が変わる。ホンマにセンスいいと思う。ただ、終始ボクシングを絡めたやり取りは今観るとかなりチープに感じちゃう。昔は『お!』と思ったのにね。

尺が100分くらいなのでサクッと観れる作品。クオリティーは[フェイス・オフ]の方が上やと思う。でも、おもしろいですよ。難しい事考えずに観れる映画。ただし、難しい事を考える人が観ると物足りなく感じそうな映画。

フレーム下にある折り畳みのフォアグリップが特徴的でロングマガジン、3点バーストがベースになってる対テロリスト用に開発されたベレッタ93Rが1番印象的に使われてる映画。ちなみにこの銃をベースに作られたのがロボコップの〈オート9〉。


今作もジョン・ウーは鳩使ってない。

 

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106【インビンシブル~無敵のヒーロー~・アトム・イブ】('23年)[インビンシブル]の前日譚にあたるスピンオフのスペシャルエピソード。『シーズン202』ってなってる。まだエピソードはひとつだけ。イブの出生から能力の覚醒、ヒーローになるまでを丁寧に描いていて中身がしっかりしている。もちろん[インビンシブル]を観てから観た方がいい(観てなけりゃたぶんちんぷんかんぷん)。

ちょっと画のクオリティーが日本のアニメっぽくなってる気がする。バトルシーンとか普通に観れるレベルやしなんならちょっとカッケェ。[インビンシブル]の時より観応えある。キャラデザとかは相変わらずやけど。

コレはコレで十分おもしろいので続きは観てみたい。


○([インビンシブル]より評価は高いかも)

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107【ブレット・トレイン】(原題:Bullet Train)(初)/'22年の作品。アマプラにて。[ボーイズ]のキミコ(福原かれん)がクレジットされてたので観てみることに(ほぼコレが目的)。監督は[ジョン・ウィック][アトミック・ブロンド]のデヴィッド・リーチで原作は日本の小説(伊坂幸太郎の[マリアビートル])との事らしいです。

B級でした。びっくりするくらいB級。ブラピ出てるし監督もデヴィッド・リーチやし予告とかをよく目にしてたからそこそこの大作…とまではいかなくてもまさかこんなB級やとは思ってなかった。嫌いじゃないですけどね。なんか"タランティーノ感"満載のタランティーノ関係ない映画。そんでそのタランティーノ味がちょっと邪魔な気がする(あかんがな)。てか、タンジェリンとレモンが[パルプ・フィクション]のヴィンセント(トラボルタ)とジュールス(サミュエル・L・ジャクソン)なのよね。ちなみに、[パルプ・フィクション]ではブレット(Brett)ていうギャングの一員がアタッシュケースを盗むというこれまた偶然とは思えない偶然(偶然なのか?)もある。

キャラの個々の魅力はいいと思うんですよ。ただちょっと盛り付けが多過ぎる。列車内というクローズドなプロットでこんなに具沢山やとパンパンなのよ。タンジェリン役のアーロン・テイラー=ジョンソンって[キックアス]のあのパッとしない青年(ゆーて主人公)なのね。全然わからんかった。レディバグが“天道虫"の由来を説明される時にブラピに『7つの悲しみはごめんだ』て言わせるのはちょっと笑った。[セブン]やん。キミコが普通に台詞を喋ってるのがちょっと新鮮でした。ただ、金髪やから一瞬気づかなかったぞ。あと、個人的にはできるならホーネット役と代わって欲しかったです。もうちょっと出番が欲しかったかな。まぁチャニング・テイタム([ホワイトハウス・ダウン]、[ザ・ロストシティー])やライアン・レイノルズ([デッド・プール])2人カメオ出演サンドラ・ブロック([スピード]、[ゼロ・グラビティ])の贅沢な使い方に比べたらまだいい方かもしれんけど。『I got a bad feeling about this』の台詞を聞けるとは思ってなかった。終盤の伏線回収というか答え合わせ(帳尻合わせ?)は観てておもしろかったんですけどね。

個人的には少し前に観た[トレイン・ミッション]の方が中身がしっかりしててずっとおもしろかった気がする。ちょっとコミカルな味付けを強めにしちゃったかなぁというところが逆になんか残念。

 

△(もう少しで○になる△)

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108【スーサイド・スクワッド】(原題:Suicide Squad)(初)/'16年の作品。円盤持ってるけどアマプラで(探し出すのめんどくさい)。コレもキミコ(福原かれん)出てるのでそれ目当てで。ベースになってるのはDCコミックらしいですが、読んだことがないので知識はないです。劇場公開当時はすごく観に行きたくて結局行けなくて円盤を中古で見つけた時はやっと見つけたと思って即買いしたんですけど結局その円盤はまだ観てないという作品。

冒頭でスーパーマンが亡くなった世界線と言われて『は?』てなったけどDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)の前作(今作がシリーズ3作目)にあたる[バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生]の続きの世界線になってるんですね。そんなん聞いたらそっちも観たくなるな。

《悪と闘う(善側の)悪》というプロットはいいと思うんですよ。ただその《悪》としてのパンチが弱く感じちゃう。まだ《善》がチラ見えしちゃう。とことん《悪》で《外道》を貫いて欲しいというか。まぁ[ボーイズ]を観ちゃってるから《悪党》への抗体ができちゃってるってのもあるかも。アレくらいおもっきりはみ出してくれてたらずっとおもしろくなってたと思っちゃう。お互いのカウンセリングみたいな事をして慰め合ったり仲間の為に命を懸けたりするのは《ヒーロー》のやる事なんですよ。それはヒーローの映画で観てるからこの作品で観たいワケじゃない。そこの描写がブレるから《極悪》のはずのメンバーより役人の方がよっぽど《外道》なのが際立っちゃう(逆か?)。

だからなのか思ってたよりB級感が。続編とか関連作品とかできてるみたいやからもっとメジャー感あると思ってた。前に観た[ガンパウダー・ミルクシェイク]とかに近い感覚。[キル・ビル]とか。一作目の[ジョン・ウィック]とか。『なんかのスピンオフ作品』感があるというか。

1本の映画じゃなくてドラマシリーズで丁寧に描けばずっとおもしろくなる素材やと思いますけど。駆け足で2時間でやっちゃうからハレー・クインくらいしか印象に残らなくなりそう。他にもあるのに。ジョーカーもいい感じやし。いい食材が揃ってるのにチャチャっと料理しちゃった感。それかシェフの技量なのか。ただ、エンチャントレスは封印されてる時のビジュアルはほぼ満点の雰囲気なのに心臓を取り戻した完全体がツルッツルの健康体で逆に魔女の威厳がなくなるというトホホ感。個人的にはお目当ての〈カタナ〉が予想してたより([ブレット・トレイン]より)魅せ場が多くてよかったのと、炎を操るエル・ディアブロがカッコよかったですね。

DCもマーベルもほぼ素人なのですごく素人みたいな事言いますけど、DCよりマーベルの方がスケールデカいんですね。


△(○にしてもいいくらいの△)

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109【パルプ・フィクション】ホントは[ブレット・トレイン]の後で続けて観ようと思ってたんやけど。'94年の作品。そんな前なのね。円盤持ってっけどアマプラにて。

エピソードの時系列がシャッフルされてて通して観ると整理されて繋がるっていう当時としては『え?』『は?』てなった〈タランティーノ・メソッド〉というか今作以降に色んな作品で取り入れられた手法というか。それが上手くハマってるのは前作の長編デビュー作[レザボア・ドッグス]よりも今作の方じゃないかと思う。絡み合うエピソードが少なくてまだシンプルかと。前作は登場人物分のエピソードあるからね。ただぼくは[レザボア・ドッグス]の方が好きです。(今作も好きですけど)。

これは字幕で観た方がいい作品。スラングがしこたま使われてるけどそれ込みで味になってるから。

ブルース・ウィリスの声とタバコの吸い方はやっぱり好きですね。吸い方は1番好きかも。めっさカッコイイ。喫煙のシーンが少なくなってきてる昨今でこれほど旨そうにタバコ吸う人はあんまいない。声のせいで台詞も粋に聞こえる。彼の声が聴きたくて吹替にしないまである。もっと観たかった大好きな俳優さんです。

今観ると繋がり方にちょっと雑味を感じなくもないけどそれでもちゃんとおもしろい。音楽もイカしてる。偏見まみれでモノを申すと『この映画の良さがわかるとセンスがいい。わからないようならセンス悪い』みたいなモノサシにされそうな映画。そんな事はないとは思うけどね。映画ヲタクのタランティーノが好き勝手に自分がおもしろいと思うモノを形にしたらこんなんなりました…みたいな映画。終わり方も『え?終わり?』ってなるでしょうけどあの幕引きはなんか奇妙な余韻が残る。後味が残ると言うか。それも甘かったり美味しい味じゃない後味。おもしろいですよ。

 

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110【コン・エアー】(Con Air)。'97年の映画(四半世紀前の映画かよ…)。深夜に地上波で放送してて字幕にして観ようと思ったら地震の影響で津波注意報が画面に出てるのが原因(たぶん)で字幕表示ができなくなってたっぽいので円盤に切り換える選択肢もあったけど吹替のまま視聴。ただ、主人公のキャメロン・ポー(ニコラス・ケイジ)の声を我らが大塚明夫さんがやってるので結果的に吹替版も全然ハズレじゃない。

タイトルの《コン・エアー》は囚人輸送などの空輸隊の意味。

豪華です。キャストが。[ザ・ロック]('96)[フェイス・オフ]('97)で勢いのあったニコラス・ケイジを主役に、ジョン・キューザック([2012])、ジョン・マルコヴィッチ([RED]シリーズ)、スティーヴ・ブシェミ([レザボア・ドッグス][アルマゲドン])、ヴィング・レイムス([パルプ・フィクション][ミッションインポッシブル]シリーズのルーサー役)などなど。『どっかで観たことある』人にたちがいっぱい。ちなみにシボレーを勝手に使われた挙句にあんな事になったマロイ捜査官(コルミ・ミーニィ)は[DIE HARD2]で見せしめとして墜落させられたウィンザー114便の機長。監督は今作が長編映画デビューで後に[トゥームレイダー]も撮ったサイモン・ウェスト

サイラスの極悪っぽさがいいです。ただの知能犯だけじゃなくて自分で引金を引く残忍さもある。いい悪役。本来ならラスボスできそうなヴィング・レイムスの演じるダイヤモンド・ドッグが側近にしか見えない。サイラスがウサギのぬいぐるみを人質に取るシーンが1番好きです。センスある。

クライマックスのホテルに突っ込むシーンは廃業して解体予定だったラスベガスのホテルに買い取った廃棄旅客機を突っ込ませての一発撮影だとか。知って観るとすごいのがわかる。衝撃でスロットの777が揃って大当たりするという素人でも思いつくようなワンシーンを入れるのが逆にすごい。

粗は正直目立ちます。そこをネチネチほじくる映画じゃないです。頭空っぽで(言い方)子供みたいに楽しむ内容です。シナリオもおもしろいと思う。機内だけのストーリーでこじんまりしたサスペンスにするんではなくて途中の給油所や着陸後にアクション要素を足してるのもいいと思う。[ダイハード]と[リーサルウェポン]とセガールさんの沈黙のなんたらかんたらのなにかしらを足したようなエンタメ映画。グリーン(ブシェミ)の扱い方やキャラが好き。元々この人好きですし。グリーンの最恐の犯罪者としての描写がほとんどないのはモノ足らないと感じなくはないけどこの人はスクリーンにいるだけで存在感があるし普通にしてるだけである意味逆に不気味なインパクトがあるからキャスティングの時点でほとんどお役御免なトコはある。グリーンのインパクトある登場シーンの護送車から移乗する時の厳重な警備が[羊たちの沈黙]のハンニバルがモチーフかと思ったら[ジュラシックパーク]のヴェロキラプトルがモチーフらしい。ぼくはニコラスさんがあまり好きじゃないのでそこまで大ハマりはしないけどそれでも十分おもしろい。吹替の大塚明夫さんvo.でかなり補正してもらってるとは思うけど。あんまこんなん言わないけど、吹替版もお薦めです。

どーでもいい話ですけど、ラストで排水溝にぬいぐるみが流れた時に中にピエロがいる映像を想像しちゃって笑ってしまった。


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111【グリーンブック】'18年の作品。TVの地上波で深夜に放送してたのをたまたまチャンネルが合ったのでなんとなく途中から観てたら思いの外おもしろかったのでNetflixで観直した。地上波で主人公の1人のトニーの吹替が大塚芳忠さんでスムーズに物語に入り込めたのも大きな理由かと。大塚芳忠さんといえば[メタルギアソリッド V・ファントムペイン]の冒頭の有名な主治医や[ジュラシックパーク]シリーズのマルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)の吹替。ちなみにもう1人の主役のドクの声はハサウェイのケネス大佐の諏訪部順一さん。

キャストのみなさんは申し訳ないけど知らない人ばっかり。これはただぼくが情薄なだけ。でもちゃんとおもしろかったです。というか、観終わった後ではこのキャスティングが逆に作品の質を上げているような気がしなくもない。とてもフラットな目で見て没入できるというか。純粋に〈演技〉で魅せられたような気がしたから。

人種差別とかに対してほぼ暗愚なので難しい事や背景とかはよくわからない。その辺がわかるときっとこの作品の深みやおもしろさは増すでしょうね。ぼくは純粋に2人の男の友情を観て感動しました。例えば、白人と黒人の刑事のバディ、善人と悪人が手を組んで更に大きな悪に立ち向う、色んなバディムービーがあるけど今作は派手な魅せ場はほとんどないのにすごくいい作品。『おもしろい』というより〈いい作品〉。うん、〈いい作品〉。もうひとつの主役である《音楽》もとても良かったです。

〈差別〉はいけないと思う。でも〈区別〉は要ると常々思う。ただ、《される側》からするとそんなのは関係なくて。そしてホントに些細なことでも《される側》にはすぐわかる。《する側》に大きな悪意がなかろうが、ルールや仕来りや伝統や風習を盾にされようが、巧妙に隠したつもりだろうが。歳、性、色、思想、推し、人が違えばズレは起こる。きっとコレは人が人として生きているうちはなくならないんじゃないかなと思う。でもトニーのように変わることはできるんだよね、と(知識がねぇから言ってる事が薄い)。

全体を通して《白人側》の方が下衆い描写がされてて《黒人側》が粋な描かれ方というか脚色されてるような気もした。この辺は演出の妙なんでしょう。〈オレンジバード〉での一連のシークエンスで十分ホッコリして雪の中のパンクのくだりで『メリークリスマス』って言われた時に1番泣けました。1番よかったシーン。警官との絡みが先に描かれててそれと上手く対比させてるシナリオは上手いですよね。あと、バンドと即興で演奏してる時に唯一楽しそうにピアノを弾くドクの笑顔がとても尊くて美しかった。楽しそうに聴く相棒トニーの笑顔がドクをそうさせたんでしょうね。ちなみに、『メリークリスマス』のシーン、警官が車の屋根に手をついて最後にバンバン!と挨拶するんですが…警官が手をつく前に積もった雪に手の跡があるんですよ。だからたぶん撮り直ししてるな(それかリハか)、と。それってつまりあの撮影は小道具の雪ではなく本当に屋外で雪の降る中で撮影されたんじゃないかな…と想像しちゃうわけです。小道具じゃないからまた積もって指の跡が消えるまで時間がかかってなかなか消えなかった………もしくはただの凡ミスか。停める時にも手をついてるけど作業してる間もずっと降り続いてた雪が積もってる(それに厳密に言えば少し手を置く位置が違うっぽい)から指の跡だけ残るのも『?』。まぁ知ってたところでどーかなるポイントではないですけどね。あと、ラストの『席を作れよ』が〈トニーの台詞じゃない〉ところが個人的に好きでした。あそこでその台詞をトニーに言わせるとどこか少し押し付けがましい印象や〈トニー〉の変化だけを描いて終わるけど〈トニーじゃない〉から〈トニー以外〉の変化(や可能性)も描写できてるように思う。

派手さはないしキャスティングも正直地味かもしれません。ヒーローも宇宙人も出ないし銃撃戦もカーチェイスもないし謎解きやどんでん返しがあるわけでも特撮やアクションがすごいわけでもない。でもいい映画は作れるよって見本であり、観たら心が豊かになる作品。

偶然とはいえいい映画に出逢えた。

今回のリストの中で1番良かった。


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85勝19分7負

前回はメジャーな作品が多かったけど今回の品揃えの地味なこと。笑っちゃうくらい地味。でもめっちゃおもろい作品ばっかり観た気がするし観てよかったと思える作品ばっか。 あげてるタイトル数は8個やけど、海外シーズンドラマは約50分x8話くらいなので1シーズンあたり短い映画なら4本、長編映画で2本分くらいなのでそれが4シリーズ分になるからその計算やと20〜12本くらいの濃度 (加えて[TOKYO MER]は約50分x11話→映画5〜3本)。そりゃ充実しますね。

95【THE BOYS・SEASON1】’19年のAmazon primeのオリジナル作品。1話約50分ほどの全8話。ツレが『観ろ観ろ。シーズン1だけでも、せめて1話だけでも観ろ』と猛烈なお薦めを会って話すたびにずっとしてきたのを適当にはぐらかして観てなかったけど取り敢えず少し観たい作品も落ち着いたので。

 

《R-18》


これだけでなんかおもしろそう。好きです。

冒頭からやってくれてますね。笑っちゃった。R-18に納得して。そりゃ無理よ。アレやアレをやるならR-18のレーティングは要るわ。無茶やれる範囲が広いから次に何をしでかして来るのかわからないから観ててワクワクする。これくらい作る側が遊んでくれると観てて楽しい。

主人公の父親役でIMFベンジーサイモン・ペッグ)がしれっと出てきて『お!』てなった。最初はどのキャラもパッとしない印象だったんですよね。存じない方々でしたので。ベンジーしか知らないもん。でもすぐに引き込まれた。ブッチャーやフレンチー、MMとかはもちろん、セブンの連中も観てるとどんどんハマる。推しはキミコ。主人公のモブ感もいい塩梅。どのキャラも魅力しかない。キャラや設定が良いからなんでしょうね。キャストでおもしろさが決まるんじゃなくてちゃんとできてるシナリオなりプロットなら全然おもしろいモノが作れるよっていうイイ見本ですよ。

それと、ひとつひとつのエピソードとかを丁寧に描写できるのはやっぱシーズンドラマの強味ですね。これを1本の映画で駆け足で見せられたら印象は全然違う。既存の《ヒーロー像》がしっかりと認知されてるから後出しジャンケンで好き勝手におもしろくできる。企画とアイデアの勝利。一歩間違えば総スカン喰らうリスクはあるけど。ヒーローたちをクズに描けば描くほどこの作品はおもしろくなるし、作ってて楽しいんじゃないかな。色んなキャラも創れるし。ジャンプとかで漫画になっても人気出そうなくらい良くできたプロット。でもR-18でやってるこっちの方がきっとおもしろい(というかぼくは好き)(てか、少年誌じゃムリ)。1話50分くらいなのが気にならなくてあっという間に過ぎちゃう。テンポがいいから。2日で8話全部観ちゃった。

スッッッッッゲェ終わり方します、シーズン1。あんなん卑怯やわ。続き観たなるやん。

I AM YOUR FATHER

に対する返しはSWepⅤの

NOOOOOO!

が頭に浮かんだけど。


ずっと薦められてたのを頑なにほぼ半分意固地になって観てなかったから今度その薦めてくれてたツレに合うのが悔しいというかちょっと恥ずかしい。

おもろかったよ。

お釣りくるくらい。


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96【THE BOYS・SEASON2】あんな終わり方されたらそらすぐ続き観たなりますわ。'20年のシーズン2。全8話構成。

いきなり《透明人間の棺》で笑かしにきた。

そして簡単に予想を超えてくる。身構えてても『マジか!?』てなる。急に破裂するとか心の準備できるワケないやん。シーズン1がとてもよいテンポと展開だったのでちょっとそれには負けてるような気がしないでもない。①よりヴォート内部の揉め事や駆け引きが描かれていてちょっとサスペンス感は増してますね。最初はクズ感しか感じなかったディープに対してさすがにちょっと同情もしたくなる。

①と比べちゃうと作品に若干の弱さを感じてしまうのはホームランダーの敵に回す怖さや止められない独裁者の怖さが①でバレちゃってるからかな。今回その役目をストームフロントに任せるのかと思いながら観てたら違った。まぁ①のホームランダーのインパクトを越えるのは無理よ。ストームフロントが悪いワケじゃない(まぁそもそも役割が違うけど)。①のホームランダーが完璧過ぎた。そのストームフロントをただの無双して敵対するラスボスにしてないあたりがこのシリーズのいやらしさ。結局立ち塞がるのはホームランダー。今回も父親のホームランダーは怖くてたまらない。気持ち悪い。父としての悩みや葛藤も描かれてるけどそれより怖い。気持ち悪くて怖い。絶対的な力を持つ者(モノ)がタガが外れて暴走し始めてく怖さ。そして8話の森でのホームランダーの表情の素晴らしいこと。あんな色んな感情が万感交到る表情はなかなかお目にかかれない。すごい(語彙力)。あと、バールを手にする時のブッチャーの殺気。あんな演技観たことないぞ。すごい(語彙力)。宗教団体を出してイヂるあたりは昨今のデリケートなカサブタを剥がしにきてるようでさすがやな、と。ただ、その舵の取り方にゴリゴリの悪意があるのがこの作品のいいところ。コンプラガン無視。①で張られてた伏線や細かい設定やキャラのバックボーンを丁寧に上手く描いててただの続編になってない。とてもキレイに回収してまとまってる。コレでシリーズを締め括ってもいいんじゃないかってくらいキレイ。

ふと思ったけど、この作品(このシリーズ)は女子ウケしねぇやろうな。逆にこのシリーズを好きな女の子は好みが合いそう。


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97【THE BOYS・SEASON3】'22年のシーズン3。

冒頭、『あ、コレは例の映画か』とピンときたけどいきなりシャーリーズ・セロン出てきて『は?』てなった。なんて贅沢な。ここでまんまと意表をつかれた勢いでその後でキミコが歌い出した時も『マジか!』って鵜呑みにした(終盤でまた引っかかりました)。

相変わらずシナリオの繋がり方が秀逸。普通に続けて観れる。1話序盤でまだ時系列がハッキリしてない段階でMMの自然な台詞から②のエンディングより1年後ってわかる演出がオサレでキレイ。とてもお上手。チームが再集結する流れもすごくよくできてる。相変わらず手段を選ばないブッチャーのエグさ。カール・アーバンの演技と相まってホンマに無茶やりそうで駆け引きする相手は生きた気がしないでしょうな。ハイランダーとどっこいどっこいの唯我独尊っぷり。ホンマ〈狂犬〉。[リーサルウェポン]1作目のマーティン・リッグス(メル・ギブソン)感というか。好きだったのは3話でアニーがオープニングで固く握った拳をエンディングのスターライトで使うセンスの良さ。唸ってニヤけた。MMのソ連のイヂり方が[若き勇者たち]('84)(若い頃のパトリック・スウェイジチャーリー・シーンリー・トンプソンが出てます)と[ロッキー4]っつぅのは両方観てる人からすると声出して笑った。ホント色んな方面にケンカ売るよね。②でちょっとディープを同情しかけたのにまた底辺に叩き落とす流れがほぼ悪ふざけ。ちょいちょい[ジョン・ウィック]のコンチネンタルホテルが映ってます。

過去のエピソードの際のキャスティングや作り方がバツグンやと思う。それぞれのキャラの特徴を掴んだそのまんまのキャストやないの。アニーの子供の頃はめっちゃアニーやしエドガーの若い頃なんて喋り方までめっちゃエドガーやんか(語彙力の欠片もない)。エドガー役のジャンカルロ・エスポジートの他の作品とかを観たことがないので普通の演技を存じないんですが、声や喋り方がすごくモーガン・フリーマンに似てるけど寄せてるのかしら。ノワールの過去のエピソードの描き方もなんか遊びながらやってるけど喋らないキャラ設定を上手く利用してる。アイデアがいいよね。目の映らない(映さない/映せない)ノワールの命が途絶える演出もアニメを使って上手かった。

正直、予告で今シーズンのちょっとしたネタバレを喰らった時は『マジか?』とちょっとtoo much感はあった。MMの台詞じゃないけど『ボーイズはそうじゃないから…』ってトコにおもしろさがあったと思うので。でも結果的にはいいと思う。というか仕方ない。そりゃあーならなけりゃならない方が〈らしさ〉があってよかったのかもしれないけど。あの展開は賛否両論ありそうな気はする。手を出しちゃいけないトコロに手を出した感というか。《能力者vs人間》のおもしろさがなくなる(薄くなる)というか。でもあーでもしないと落とせない気もするのよね。ゆーて元論クライマックスは観応えあったしおもろかったけど。


最後、ライアンはブッチャーたちを結果的に護る為にホームランダーについたのかな。シーズン4での答え合わせが楽しみ。


個人的にはブッチャーの迎える結末がとてもいい。②のラストでも十分カッコよかったのに。カッコイイにもほどがあるぞ。アンタ1番ヒーローやないか。

ハイランダー星条旗のマントやコテコテのブロンドでこれでもかとゴリゴリの〈THE U.S.A〉を表現してる衣装なのはアメリカこそがトップっていう皮肉った世界情勢をイヂり倒してる設定なんでしょうかね。絡むキーマンとかが②はドイツで③がソ連っていう描写も良い。シリーズがずっと続けばいつかアジアの敵ボスも出てくるかもしれん。その時はおもっきりコケにしてきて欲しい。セージ・グローブ・センターから脱走したシンディーとかマデリンの息子とかまだいいキャラが残ってるから次のシーズンにすごく期待してます。

通してシリーズ観てみてやっぱシーズン1のインパクトがすご過ぎたかな。②も③もおもしろかったですよ。シニカルな部分も①で成功してるから作る側が気持ち良くなっちゃってどんどんハメを外してるし、ストーリーも蛇足にならずにちゃんと成立してるから。でも初見の①の衝撃には敵わない。

とても良いB級感というか。なんて言えばいいんやろ。あんま下手にメジャーになって欲しくないというか。このB級感でずっといて欲しい。カルトな人気のあるインディーズバンド的な。それそこヴォートみたいな大手とかに目をつけられて金儲け商業ラインに乗って欲しくないというか。まぁもう既にヒットしてるレベルなのでこのまんまで大丈夫なんでしょうけど。

あと、ひと昔前は《映画>ドラマ》という固定観念があったしなんなら実際にそうやったと思う。でももう《映画=ドラマ》を通り越してモノによっては《映画<ドラマ》も成立してる。作る側、作らせる側も映画にかける金と同じくらいかそれ以上の制作費をドラマにも投入してる。〈映画館〉と所謂〈モバイル〉(配信)の入口の違い。それが観る人の数字に直結しちゃう。ともすればそれが《映画を作る》事への負荷やハードルの高さにもなっちゃう。いい事でもありちょっと悲しくもあり。でも〈観る〉スタイルが変わっちゃったから仕方ないのよね。

だけどぼくは[映画館で映画を観る]のが好きです。観たい全ての作品を映画館で観るワケではなくなったし観に行きたいと思える作品は減ったけど(好きなシリーズがほとんど完結した)、好きな作品はできるだけ映画館に足を運んで観たいし観ようと思う。映画館には映画館だから、スクリーンだから楽しめるワクワクがある。

シーズン4はよはよ。


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98【GEN V】[ザ・ボーイズ]のスピンオフ。’23年のアマプラオリジナル。1話のオープニングから[ザ・ボーイズ]の系譜が丸わかり。まぁ飛ばす飛ばす。観る前は時系列的にはだいぶ離れた過去とかパラドックス的な世界観なのかと思ったらガッツリ繋がってる。シーズン3のラストで崩壊しかけたセブンタワーが修復中だったり、ホームランダーの裁判がどーのこーの(③のラストでやらかしたあの件)とか。マリーのいた〈レッド・リバー〉って施設はシーズン3でヒューイが養子を探すってテイでデータを盗みに行ったトコで過去にナディアが育った研究所だったり、マデリンの息子が教室で瞬間移動してたりとか。ちゃんと繋がってるから観てて楽しい。加えてぼくは配信をリアタイでちょっとずつ観たりシーズンの間隔が空いてたりしたワケじゃなく〈一気観〉したもんで観たばっかで記憶や感覚が新鮮なので楽しさが倍増してる(最終話の配信前日に7話まで観て追いついた)。1話で早速爆散したルークがシュワル…………ツェネガーの息子さん。親父さんよりずっとイケメン。ほとんど面影ない(褒めてます)。

悪魔の実と違ってコンパウンドVはよく似た(というかほぼ同じ)能力者を作り出すのね。最初、ちょっと頭が追いつかなかったし『同じやん』て思ったりしたけど。マリーの〈血を操る〉能力ってのは武器や攻撃や防御(止血)ってのがちょっとしたミスリードでホントはニューマン(ナディア)と同じ能力やったっつぅ仕掛けが上手すぎる。物理的な能力を発揮する際は出血した血を使わないといけないけど、遠隔操作とかなら出血させなくてもいいって事ならそれこそナディア(ニューマン)と一緒というか、分析や解析ができて物理的な武器にもなるしマリーの方が上位互換?

自傷行為摂食障害というともすればデリケートな要素が能力のトリガーになってるという設定がいかにもブラックユーモアでこのシリーズらしい。あと、このシリーズは終始いろんな組織のトップや権力者が女性で描かれてる。マデリン、マロリー、ニューマン、エドガーを継いだアシュリー、今作のインディラ学部長。これも現実でのまだ男尊女卑寄りの組織形成に対するアンチテーゼなのかなとか。

このシリーズならではの過激な描写やブラックユーモアで自傷や人種をネタにしてるけど、今作で何より気持ち悪かったのは《SNS》に執着してる連中。これは実社会でもほぼそのまんまなんでしょうけどとても気持ち悪い。承認欲求がモラルや常識より優先される。とても気持ち悪いし胸糞悪い。なによりホラーに見えた。

最初は[ザ・ボーイズ]に比べたらキャラが弱いかなと思いながら観てたけど、匹敵するほどではないにしても十分魅力的なのですぐに没頭した。まぁ、あの連中に比べたらそりゃ薄口に感じるのはしゃあないし。中でも特にエマのキャラや表情や台詞がとてもいい感じにガス抜きのようになっててずっと和んだしマリーよりずっと魅力的でした。

シーズン2決まってるとか。個人的には本筋[ザ・ボーイズ]の続きのシーズン4が観たくてたまらないけどこっちはこっちの楽しさがあるから追いかけていきたい。お互いのキャラが行ったり来たりすると更におもしろさが増すと思うので期待しちゃう。

最終話のクライマックスはずっとニヤニヤ。エンディングもポストクレジットもずっとニヤニヤ。あんなんずるい。喜ぶの知っててやってるもん。最終話のタイトルもいい。こんなカタチで第1話の回収するとかやる事がニクい。そんでまた素直にキレイな着地せずに最後に一捻りを捻じ込んでくるあたりがこのシリーズ(脚本)のすごいところ。


あ〜〜〜〜観て欲しい。

そして話したい。


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99【クイック アンド デッド】(The Quick and the Dead)BSテレ東でやってたので久し振りに。字幕版にして視聴。'95年のサム・ライミ監督の西部劇。『サム・ライミが西部劇?』[死霊のはらわた]のイメージが強いからそりゃ『???』てなる。他の監督作には[スパイダーマン]シリーズ(ピーター・トビー・マグワイヤ・パーカーのトホホなシリーズ)とかあるけど西部劇のイメージはないもん。

主演はシャロン・ストーン。[トータル・リコール]、[氷の微笑]、[スペシャリスト]で勢いのあった頃。相変わらずお綺麗です。あと、笑けるくらい脇をかためるキャストが豪華すぎる。〈ラッセル・クロウ〉、〈レオナルド・ディカプリオ〉、〈ランス・ヘリクセン〉(←声がめっちゃカッコイイ)、〈ジーン・ハックマン〉。笑っちゃう。なんでこんなに集まったの?B級感満載やのにこの贅沢すぎるキャスティング。ジーン・ハックマンのラスボス感たるや。悪役なのにカッコよ過ぎる。シャロンさんを喰っちゃってるのよ。あとラッセル・クロウがキャラといいビジュアルといい男前が過ぎる。ディカプリオはたまに『ディカプリオ?』て思う時があるんやけどなんでだろうか。知らずに観てたら『なんか似てるなぁ』くらいの気づき方をしそうな程度。[タイタニック][ロミオ+ジュリエット]よりも前でまだできあがる前の[ギルバート・グレープ]('93)の頃のレオという感じなのか。青臭いガキというか(言い方)。顔のサイズが今のディカプリオの半分くらいの小ささ。ラッセルもレオもこの後どんどん出世してきます。制作に携わったシャロンさんの抜擢らしいけど〈見る目〉ありますね。

ちなみに今回放送してた吹替版はシャロンさんはアラレちゃん・ミンキーモモ・ビッグマムの小山茉美さん、ラスボスのへロッドはカリオストロ伯爵の石田太郎さん、ラッセルさんはメタルギアソリッドのオタコンやドカベン山田太郎・スラダンの木暮(初代)やドフラミンゴの田中秀幸さん。所謂"ちゃんとした"〈観れる〉吹替版。


内容はシンプル。早撃ち大会。と復讐。


衣装がカッコイイ。この時代の服装がもうカッコイイのよ。音楽がアラン・シルヴェストリ(BTTFの音楽で有名)なんやけど言われなきゃ気づかない気がする。

撃たれて親指が吹っ飛んだり撃ち抜かれた頭の穴からの視点や撃たれた胸の穴から差し込む光とかちょいちょいサム・ライミ風味が効いてる(というかロバート・ロドリゲスっぽい)。最後の一回転は要らんかったと思うけど。準決勝(準決勝と言うのか?)の前にへロッドが手袋でエレンの顔を引っ叩くシーンがあったけど、本来ならあの行為は〈決闘の申込み〉なんでしょうけどこの2人は組合せではないワケで『?』なシーンでした。クライマックスの一気擊ちの伏線やったのかしら。

幼少期のエピソードはヘロッドの悪党鬼畜っぷりが上手く描写されてるけどなんか個人的にはモヤっとするというか。まぁあれ以上のトラウマの与え方はなかなかないやろうけど、どーしても若干の『お前が撃ったんかい』感はついて回っちゃう。あと少しエレン(シャロン)のメンタルが終始ブレブレすぎる気も。乗り越えて克服した感を演出したかったのかもしれんけどもっと冷徹な復讐鬼でもよかったかな。

こんだけのとびっきりのカードを揃えてB級感しかないのが個人的には好感しかない。シナリオが若干安っぽいんですよね。シンプル故に。でもおもしろいですよ。大ヒットした作品ではないけど観やすい西部劇に仕上がってます。

シャロンさんの寝起きがことごとく色っぺぇ作品。


ひとつだけ腑に落ちない事が。みんなからモノを投げられ罵声を浴びさせられるほどラッセルさんが嫌われてる理由がよくわからない(過去の悪行に対して?それならへロッドの仲間で彼だけ憎まれるのはちょっと違和感あるし)(カットされてるのかしら)。そんでそんなブーイング浴びる男が保安官なんて務まるのか?


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100【ショーシャンクの空に】(初)/はじめまして。今まで観たことなかったんですよね。良い評判しか聞いてなかったんやけどなんか地味な作品のイメージがあったんで。’94年の作品で有名な映画。Netflixにて。監督は[グリーンマイル][ミスト]のフランク・ダラボン。原作は意外な人でスティーブン・キング。主人公はティム・ロビンス。この人の作品はほぼはじめまして([トップガン]に出てるらしいけど記憶にない)。「主人公」と書いたけど本当のこの作品の主人公はレッド(モーガン・フリーマン)で彼の希望〈HOPE〉のストーリーなんじゃないかなと思う。囚人の1人ヘイウッドが[ダイハード2]のスチュアート大佐役のウィリアム・サドラー、看守長に[スターシップトゥルーパーズ]のズィム教官のクランシー・ブラウンが出てて『お!』てなった。

序盤はものすごく重くて暗い。地味。閉ざされた刑務所の中で展開される事もあり明るい話題がほとんどない。救いがない。とても時間が進むのが遅く感じる。でもアンディーを取り巻く環境が”変わりだして”から、いや、彼が”変え始めて”からは少しづつストーリーにテンポと希望が生まれてくる。ただ看守に笑顔で『おめでとう』と言われただけなのに観てて胸が透く。そして展開は爽快に裏切られる。すごくよくできてる。地味に凄いのがあのドンデン返しを大オチに使わないの。その後でそれまでに張られてた伏線がキレイに回収されてく。とても美しい脚本。たまんないね。

ただ、ひとつ。真犯人の背後に黒幕がいたような感じはしないし結局のところは冤◯だったって事なんですよね。刑務所に対しては会稽を遂げたけど真実を知ったからもう◯罪そのものを晴らしたりそこに対する返報はないという終わり方ですよね。レッドに『手伝って欲しい』のはホテルとかであってまさか復讐的な事ではないはずなんですよね(そもそも仮出所のレッドがそんな事を手伝うハズがない)。そこがぼやかされてるってトコにこだわる人とか好き嫌いが出そう。ぼくは全然問題ない。

派手な銃撃戦や爆破シーンもなければカーチェイスもない。宇宙人が攻めてくる事も未来から殺人マシーンが来たり目からビーム出したり頭が爆裂する事もない。でも、〈名作〉ってこーゆー作品よねっていう作品。

ポスターになってるシーン、壮大な感動するシーンを使ってるのかと思って観たら全然そーじゃなくてしれっと通り過ぎるくらいのシーンで拍子抜けはしました。


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W杯終わって[浅草キッド]から数えてキリの良い100作目。12月後半やったと思うから1年弱。ジャンルは偏ってますね。笑っちゃうくらいに。好き嫌いと食わず嫌いがとても顕著。あと文才の無さ。好きな人のブログとかと読み比べると恥ずかしくなっちゃう。表現の仕方が感想文レベル。書き方や文章も上達していかないと。とは言え観たい、観直したい作品もまだたくさんあるのでこれからもぼちぼち進めていこうと思います。

ホントは100本目はちょうど観たい作品が劇場でやってるから配信や円盤ではなく映画館で観たかったんですよね。でもなかなか行けるタイミングがなくて。久し振りにスクリーンで観たい作品なんで時間作って行きたいんですけどね。

 


101【グリーンマイル】(初)/[ショーシャンクの空に]からの流れで。Netflixにて。こちらもはじめまして。これも名作と言われてる作品。'99年の作品でフランク・ダナボン監督・スティーブン・キング原作のショーシャンクタッグ。主演はトム・ハンクス。この人の主演作品をちゃんと観たことがほぼない。[フィラデルフィア]くらいかしら。有名な[フォレスト・ガンプ]も[プライベート・ライアン]も観た事ないのよね。もう1人の主演と言ってもいいメインキャストが[アルマゲドン]でベアーを演じたマイケル・クラーク・ダンカン。好きだったのは主人公ポールの相棒ブルータス刑務官役の[ザ・ロック]でハメル准将に義理と筋を通してカッコよかったバクスター少佐を演じたデヴィッド・モース。今回もイイ感じです。終盤でネガティブな声が入ってきて辛い想いするコーフィーにかける言葉がとても良き。泣いちゃった。1番泣いた。被害者の双子の父親に[ショーシャンクの空に]のヘイウッド役で観たばっかりのウィリアム・サドラー。序盤で刑を執行されるビターバックは[ダイハード3]でジョンの同僚のランバートや[ダンス・ウィズ・ウルブズ]の蹴る鳥を演じたグラハム・グリーン。

長い。188分あります。一つ一つのシーンや画の撮り方が監督デビュー作の[ショーシャンクの空に]よりすごく丁寧になってる感じ。風景や何気ない場面もしっかり撮られてる。そりゃ長い。でも中身がスッゲェ詰まってる。そしてやはり今作も暗い。前作でショーシャンク刑務所の中を描いた次の今作は刑務所の死刑囚棟。そりゃ暗い。

冒頭のお爺ちゃんをずっとハンクスさんの特殊メイクかと思いながら観てたけど全然違った。序盤のコーフィーの台詞がどえらい伏線になってるけど、ちょっと含みがあり過ぎるというか話が進んでいくと結構早い段階で『ピン!』とくる。ちょっと驚いたのは”執行”の時に人を入れてる事。歴史とか知らないからびっくりした。任意なのかとかよくわからないけど『観たい』ものなのか?まぁ遺族とかからしたらそうなるのか。デルの執行のシークエンスはなかなかエグくてとてもスティーブン・キングっぽかった。そもそも執行の時のディテールとかリアル過ぎてめっちゃキング。

海外の映画やドラマで会話の終わって別れる時に友達や仲の良い同僚とかが去り際に肩とかをポンポンって叩くのいいですよね。その仕草に信頼や立場を越えた距離感や絆みたいなのが詰まってる。なんか憧れるしたまにやっちゃう。

ファンタジーな内容なのである程度はプロットやストーリーに自由が効くんでしょう。でもそーゆーアドバンテージを抜きにしてもストーリーが秀逸。ファンタジーに振り過ぎてない。どちらかと言うとずっしりとした人間ドラマ。ファンタジーは借りてる程度。エンディングは大好きです。オールハッピーじゃないところが。その辺はキング原作っぽいのかも。ウォートンが撃たれてパーシーが病院送りになるトコでコーフィーの冤罪が晴れてハッピーエンド…じゃない。そーしようとしてもできるのに。しない。なんならここからが本筋。最後まで自分の口から真実を話さずに冤罪のまま刑の執行を〈救い〉として受け入れたコーフィー。理不尽で不条理。でもコーフィーにはそうする理由があるわけで。そしてポールやブルータスの心情を察すれば慚愧に堪えないし、彼らが非難されるのは違う。そこには看守としての誇りと正義があるから。やるせない。2人はそれを甘受できずに転属する。そこら辺のボタンの掛け方が非常に上手い。個人的には看守たちがルールを破ってコーフィーを外に連れ出す際に若くて子供のいるディーンを巻き込まない心配りが粋で好きでしたね。文句溢さずに当然のように乗るブルータスも粋やし文句垂れながら手伝うハリーの優しさも粋。そして何より特によかったのがコーフィーの奇跡の謎をそのまんまにしてるところ。明かさない。たぶんこーゆートコはキングっぽくてディズニーやスピルバーグと違うところ(知らんけど)。[ショーシャンクの空に]の復讐云々と同じ。ぼくは好きです。

最後まで観ると冒頭のあの映画の意味合いや印象が全然変わる。終盤での鑑賞は楽しそうなコーフィーの姿が胸を打つけど同じ映画なのに冒頭のポールの心情を考えると切ない切ない。この辺の回収が抜群に上手いの。散歩の理由とか冷めたトーストの意味とか。上手いなぁ。たまらん。たまらんぞ。


この流れできたらもうついでに同監督・同原作の[ミスト]まで観たい。なかなかのクソ鬱エンディングで有名な作品らしいので敬遠してたけど勢いで行っちゃうか。

…と思ったらアマプラにもNetflixにもなかった()


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102[ミスト]が後回しになったのでNetflixで見かけた【TOKYO MER】を観た。大好きなんですよ。めっちゃ好き。前にDisney+にラインナップされてたのでまさかNetflixで観れるとは思わなかった。ぼくの好きなドラマで上から数えた方が早い作品。ベストは[ランチの女王]で次が[コードブルー]。この2つはほぼ固定。その次が今作か[アンナチュラル ](←コレも大好き。第5話で復讐を果たした後に降る雪のシーンとか美し過ぎて泣ける。流れる〈Lemon〉も完璧。あんな美しいシーンはなかなかお目にかかれない。あのシーンが観たくてこのドラマを観たくなる)。何回でも観れるし何回でも観たい。エレベーターで妊婦さんを救うエピソードと大使館のエピソードあたりから最終回までの畳み掛ける展開がすごく好き。籠城犯のエピソードも土砂崩れの病院のエピソードもいい。最終話のクライマックスが1話をトレースしてるのもすごく好き。毎回同じ温度で同じ展開で同じようにドキドキして同じようにスカッとしてる。ずっと同じ事してるんですけどね。1話から最終話まで。でもそれでもおもしろい。TVドラマなのでここで書くのはちょっと違う気がするのでタッチしませんが(そこそこタッチしたくせに)、また機会があれば。

 

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78勝17分7敗

今回ちょっと長いです(今回も?) 今回はBTTFと007多めになってます。

84【バック・トゥ・ザ・フューチャーNHKで特番をやっててそれを観てたらとても観たくなったのでNetflixにて。このシリーズは円盤持ってないのよ。

'85年の作品。名作オブ名作。ベスト映画に選んでる人も多いですよね。ぼくもベストととまでは言わないけど(アクション作品が好きな上位を占めるから)すごく好きな作品。何回観たかわかんない。放映されるたびに観てるから。


色褪せないですね。

ロバート・ゼメキス監督の世界観と脚本とプロットが完璧に近い完成度やから。何回観ても普通におもしろい。特番の中でも言われてたけど、本シリーズは色んな作品をオマージュしてるけど結果的にそれ以降のたくさんの映画とかにオマージュされるほどの作品になった。ホンマそうやと思う。

 

この映画の1番好きで凄いと思うポイントは、シリーズを通して天丼を繰り返すネタ振りがたくさん盛り込まれてるし結果的にその振りが続編で回収されててそれがちゃんと成立してておもしろい事。ただのギャグパートに終わらずにちゃんとストーリーに溶け込んでる。

タイムスリップして変な形で母親に会って父親がダメダメでビフに上からドヤられて結果ビフにお約束の罰が下る。

毎回同じ事してるやん。でもそれがちゃんと成立してる。作ってる側が楽しんで作ってる感じ。早送りするシーンがほとんどないのも凄いと思う。全てが振りになってたり何かが仕込んであったりほとんどが魅せ場になってる。観た事あって結果知ってて観てもちゃんとおもしろい。アラン・シルヴェストリの音楽もいいし。


個人的にはPART2の終わり方が芸術の域にいってるくらい凄いと思う。PART1のエンディングをこれ以上ないくらい上手く利用してちゃんと風呂敷をキレイに結べたのに、それに足しても流れやシナリオも抜群にスムーズで一切破綻してない。ホント凄い。誰が観ても続きを観たくなる終わり方。3部作でPART3に繋げるPART2は数多くあるけど飛び抜けてキレイな繋げ方やと思う。


字幕版で観たけど吹替版でも十分楽しめる。今回のNetflix版ではマーティの声は山寺宏一さんやけど個人的にはテレ朝版の三ツ矢雄二さんバージョンの方が馴染みが深い気がする(山寺さんでも違和感はない。馴染みの問題)。でもドクの声はこの吹替版の青野武さんの声が聞き馴染みある。このドクの声で日本で愛着が湧いてヒットしたってのもあるんじゃないかな。


過去の映像や音楽が使われる番組やコーナーでは必ずと言っていいくらいテーマ曲が使われますよね。日本人のほぼ全員が聴いたことあるんじゃないかな。ぼくは毎週日曜日にとあるラジオ番組のコーナーテーマとして流れるのを聴いてるから古臭さとか一切感じないけど。あと、細かすぎて伝わらないモノマネのテーマ曲でもある。


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85【バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2】続けてNetflixにて。個人的にはシリーズ通してこの②が1番好き。作品の完成度は①の方が完璧と言えるくらい断トツですごい。ただ、プロットとかは②が1番凝ってると思う。例のNIKEのクツとかホバーボードとか。未来を描いてるから発想の自由度が高いですよね。その未来(2015年)も今となっては過ぎた過去になるけど2023年より未来っぽいし今観てもワクワクする。あと、ただでさえカッコイイ〈デロリアン〉が飛行形態になったらもっとカッコイイ〈デロリアン〉になってる。内容的には1作目よりもタイムパラドックス感はグッと増してる気がする(本人同士がハチ合わせするシーンはしれっとギャグシーンになっちゃってるけど)。

何度もドクが『デロリアンを壊す』て言ってた懸念が具現化されてるストーリー。大筋の軸が一切ブレてない。ホントによく考えて練られてる。

ここまでハッキリと前作を素材にしてなんの歪みもなく成立させてるのがすごい。こんなに続編の強みを遺憾なく発揮できてるのも珍しい。なにより、あの完成度の①を素材やフリに使っちゃう贅沢さよ。①を観てなくても楽しめるけど①を観たら何倍も楽しめるように観た人にたくさんのギフトが込められてる。②を観たら改めて①をまた観たくなる。

マイケル・J・フォックスが何役も演じたりする遊び心が当時の勢いを感じさせる気もしますね。まぁ①のジョージ(お父さん)役のクリスピン・ヘリオン・グローヴァーが続投せずに離脱したってのもその理由なのかもしれないけど。

街灯の手前までホバーで飛んでて街灯を通過するタイミングで走行に切り替わる撮影トリックが今でこそチープに見えるかもしれないけどとても上手く使われてる。

『HELLO! ANYBODY HOME?』のビフ家伝統の台詞のファンなのでちゃんと出てきた時は嬉しかった。『I'LL BE BACK』(ターミネーター)、『Yippee-ki-yay, motherfucker』(ダイハード)、『MAY THE FORCE BE WITH YOU』(SW)とかに匹敵するくらい好きな台詞。


このシリーズは一度は観ておいた方がいいと思う。いや、マジで。ジャンルの好き嫌いはあると思うし感想の良き悪きもあるでしょうが。ただ、観ておく事で必ず観た人の財産になる。ぼくの好きな映画(ダイハード、プロジェクトA、その他)でこんな言い方するシリーズはあまりない。まぁ、好評で続編が作られたシリーズと最初から〈3部作〉として制作されたシリーズとの違いはあるけど。ただ単に『おもしろい』だけじゃない。単作で薦めたい作品はいくつかあるけど《シリーズを通しての完成度》が素晴らしい。ズバ抜けてる。3作で1つの作品になってる(③はちょっとダレるけど)。SWのepⅣ〜Ⅵとかトップガン〜マーヴェリックに匹敵するトータルでの完成度。観た後で『あんまりやった』『(そんなに)おもしろくなかった』と思ってもいいので観ておくべき。大袈裟な言い方になるけど、観た人の知識・教養・財産にきっとなる。

もちろん①②③の順番で観た方が当然何倍もおもしろい。ぼくが何度も言ってる天丼とシリーズならではのフリが活きる。


ずっと笑って観てられる①に比べるとちょっとストーリーが暗いけどね。時代を行ったり来たりしちゃうからちょっと複雑やし。それでもちゃんとおもしろい。


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86【バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3

個人的にはちょっと蛇足感を感じなくもない作品。まぁ①と②が飛び抜けてるからなんですけどね。今作もちゃんとおもしろいんですよ。本来は②と③は1本の作品だったけどあまりにも長過ぎるから2本に分けたのは有名な話。つまりは③に当たる今作はシリーズとしてのクライマックスが描かれてるパートなわけなんですよね。でもなんかどこか刺さらないのはたぶん今作の主役がマーティじゃなくてドクになっちゃってる事かな。コレは完璧に個人の好き嫌いの問題です。作品に落ち度や罪はない。最後の最後(現代に戻ってから)はキレイにまとまってて気持ちいい。良いエンディングの大円団やと思う。

ぼくは西部劇も好きなのでまだおもしろさのバロメーターがキープできてると思うけど西部劇を観ない人とかでもちゃんとついてきてるのかしら。西部劇で言えば、②でビフが風呂で観てた[荒野の用心棒]の伏線回収(イーストウッドの名前も含めて)がキレイ過ぎるし、祭りのシークエンスでマーティが銃の腕前を披露して『練習したのはセブンイレブン』て答えるというくだりの前振りも②のカフェのゲームコーナーでちゃんと振られてるのがすごい(まぁ、②と③で分けるのと②③でくっついてるのではすごさの印象が違うけど)。

クライマックスの機関車を落とす撮影トリックのエピソードは有名ですよね。「大事な機関車を破壊すな!」っていう界隈からのクレームに対して『そんなコアなファンの目を騙せた!』ってスタッフが喜んだという。ウィットですよね。

クライマックスの余韻に浸りながら'85年に戻ってくるくらいから『あぁもうすぐ終わっちゃう』とちょっとセンチメンタルになるし、ラストで木端微塵になるデロリアンを観ると『ああぁぁぁ』てなっちゃう。なんか寂しい。ジオングにやられていくガンダムを見てる感覚(イヤ、ソウジャナイヨ)。


たぶんですけど、西部開拓時代のストーリーはアメリカ人が見ればめちゃくちゃウケるのかもしれない。でも、ぼくら日本人は(主語が勝手にデカい)あくまでも〈スクリーンの中の世界〉として認識してる感覚が強いのでそこまでテンションがアガるポイントではないんですよ(たぶん)。恐竜がいた時代とさほど変わらないというか。もし仮にこれが江戸時代や幕末なんかで侍とかが出てくればもっとタイムスリップした実感が沸くんでしょうね(たぶん)。それがおもしろいかどうかは別にして(イヤ、オモロナイヤロ)。あ、[戦国自衛隊]とか題材にしてる作品はいくつかありますね(その作品を否定してるわけじゃないです)(たぶん)。

いくつも時代を行き来する複雑な②に対して西武開拓時代一択にしてシンプルな活劇に仕上がって観やすい③になってるから、これぞ《THE 完結編》というこれ以上ない完結編。3部作になってた壮大な時空旅行がキレイに終着した感。風呂敷の結び方もとても美しい。


ただ、ドクの墓をドクが見るというのには違和感がなくはない。過去や未来から来たドクが見るのならわかる。でも見てるのはその時代のオリジナルのドク。もし過去にドクが死んでるタイムラインならあのドクが存在してるのはおかしくなる。一度タイムスリップしてまた戻ってきたドクが見るのなら辻褄が合うと思うけど。まぁそんなん気にならないくらいおもしろいけどね。


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87【メカニック:ワールドミッション】(初)/BS日テレで字幕版が放送してたから。ジェイソン・ステイサムの'16年の作品。'11年の[メカニック]の続編。今回は凄腕の殺し屋。もうどんな役でも驚かないよ。

トミー・リー・ジョーンズ(日本ではBOSSおじさんとしてイヂられてるけどすごい人なんやぞ)やジェシカ・アルバが脇を固めてて初見で観てたら『お!』てなった。どっちもスクリーンでは久し振りにお見かけした。


シンプルな映画。よく言えば。気楽に観れるというか。98分という手頃な長さもいいですね。なんとなく導入から振りから展開からクライマックスまでがテンポとかも含めて少し浅く感じちゃう。シンプルゆえに。まぁ、これくらいサクサク進む方が気軽に観れるのかもしれないけど。嫌いではないですけどね。ただどうしても前半は退屈な感じはしちゃう。あと、この人の映画にはロマンスは別に要らなくないか?って思っちゃう。迫られても軽くあしらうくらいの方が合ってると思う。

仕事をするにあたっての準備や迎え撃つための罠の工作をしてるシーンはいいですね。こーゆープロフェッショナルを描写するシーンは好き。ド派手なアクションや特撮シーンと同じくらい好き。あと、最後の脱出の種明かしのやり方が取ってつけたエピローグにするんじゃなくてちゃんとキャストを活かしてるのがなんかセンスがあっていい。

高層プールのシークエンスはよかったですね。すげぇプロっぽくて。この場面が1番よかった。任務を終わらせて戻ってきた地上(道路)にターゲットの憐れな掉尾がうっすら見えるのもよかった。[ゴーストプロトコル]のブルジュ・ハリーファのシーンよりスマートで観応えがあるかも。イーサンたちは後先のこと度外視して窓ガラスを切り取ってたし戻る時もガラスブチ割ってたけどこちらのビショップはちゃんと修復して去り際もキレイ(さすがに窓のふちのパッキンまで戻す余裕はないとは思うけど)。ただ、あの高さであのガラスの開け方したら気密性の問題で空気の入ってくる勢いはハンパないと思うけど。


今回は元飛び込み選手という経歴がこれでもかというくらいに活かされてますね。とてもキレイなフォームでした(本人かスタントダブルなのかは知らんけど)。泳ぎもさすがに達者。泳ぎを知ってる人の泳ぎ方。


[メカニック]っつぅタイトルの由来がよくわからなくてもっとメカメカしたトリックを使うとかそんなんかと思ってた。調べたら前作がチャールズ・ブロンソン主演の'72年の作品でそのリメイクだとか。

あと、英語で整備士、整備兵、熟練工、職人って意味で、英俗語で殺し屋って意味がちゃんとあるらしい(Wikiより)。なるほどね。取り敢えずちょっと前作を観たくなった。


△(あともう少しなんかあれば十分○になる。ステイサムニキの作品てこんなん多いよね)

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89【ゲッタウェイ】BSPで字幕版やってたので。スティーブ・マックイーン主演の'72年のサム・ペキンパー([ワイルド・バンチ][わらの犬][ガルシアの首])監督作品。

脚本をウォルター・ヒル([48時間][ダブルボーダー][レッドブル]の監督)なのは今回初めて知った(ちなみに[ダブルボーダー]はめっさカッコイイ映画です。銃撃戦が痺れる)。オープニングのクレジットの出方とかがペキンパー風味全開というか。いちいちストップする撮り方とか。


マックイーンのこの作品と[ブリット]はとても好き。[タワーリング・インフェルノ]もいい。マックイーンの演技が上手いかどうかは正直なところわかってないかもしれない。台詞が棒読みかどうかとかはあんまわかんないし。でもカリスマ性はある。リバー・フェニックスや幅を広げたら尾崎豊本田美奈子も。怒られる言い方になるかもしれないけど亡くなった事で(更に)伝説になったというか。ジョン・レノン的な。もっと観てみたかった人たちですけどね。円熟味が加わった違う伝説とかワクワクしかない。

なんか〈男が惚れる男〉みたいなとこある。最近の俳優さんであんまいない感覚。ただのアウトローじゃない。なんかこう、色気じゃないけど引き寄せるオーラみたいなのを纏ってる。あと、銃の扱い方が抜群にカッコイイ。バイクの乗り方も(今作ではバイク乗らないけど)。個人的にブルース・ウィリスの銃の扱い方も同じくらいカッコよかったと思う。この2人は飛び抜けてカッコイイ。他でそれに近いのはキアヌ・リーブス

銀行を襲った後でルディーを撃つ時に反動を殺すように手を引きながら撃ってる(たぶん)のや、もし防弾ベストとかを着てた場合を考えてトドメを頭に入れようとする(結果的に頭には当たらず首?肩口?に当たっておまけに案の定ベスト着てたから仕止めきれなかったけど)のや、撃ち終わった後に(おそらく)撃鉄を戻してセーフティーをかける仕草とかいちいち細かいところがカッコイイ。中盤で無造作にショットガンの弾をジャケットのポケットを入れるとか痺れるくらいカッコイイ。紙に包まれたショットガンとかカッコイイにも程がある(その後のジャケットや白い布?カーテン?で雑に隠されてるのもたまんない)。リロードする時にショットガンを裏返して装填口を上にしてのリロードがこれまたカッコイイ。クライマックスでショットガンの弾を撃ち尽くしてハンドガン(コルト・ガバメント?)に持ち替えた時にさりげなくスライドさせて装填するアクションがあまりにも流れるように自然で何回でも繰り返し観れる。

犯行前の準備や打ち合わせの雰囲気とかはすごく手練れのプロ感を出してるのに犯行後のあたふたドタバタがちょっとお粗末な感じ。乱暴な車の運転といい自分から目立ってないか?という。ニュースとかで自分達の顔が指名手配として知れ渡ってるのを知ってるのに普通に顔を晒す不用心さもどうかと。


アメリカン・ニューシネマ〉にカテゴライズされるのかどうかはわからないけど、ペキンパー版[俺たちに明日はない]という感じ。ただ、ラストがラストなのでどっちが好きなのかは好みは分かれるところ。ぼくは個人的にはボニーとクライドが迎えた運命の方が好きかもしれない。


久し振りに観たけどこの年代の映画はたまに観るとすごくいい。まぁ今作はNTRとかあるし明るく観れる作品ではないけどね。


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90【トレイン・ミッション】(初)/BSテレ東で吹替版やってたけど日本語字幕に切り替えて。吹替版でもいいんやけどリーアムさんの声はオリジナルの方が渋くてカッコイイ。原題は[The Commuter]。意味は「通勤者」。

リーアム・ニーソン主演の'18年の列車内でのサスペンスアクション。この人の映画は結構好きです。[シンドラーのリスト]やSWepⅠ[ファントム・メナス]のクワイ=ガン・ジン役が有名ですね。[96時間]シリーズも円盤持ってるし好き。ちょっと推理の仕方が似てるかな。頭が切れる人の推理を少しづつわかる展開は引き込まれますね。少し前にアマプラかNetflixで見かけた[アイス・ロード]って作品もおもしろそうなので近々観たいと思ってます。


〈通勤電車〉ってのが一見地味な設定に感じるけどイイ意味で活きてくる。前半の顔馴染みに協力を求めれる事や後半の〈普通→疑う→疑いが晴れる〉の一致団結してく流れがスムーズ。これが旅先の豪華列車とか豪華客船やと舞台はぱっと見派手になるけど同じように流れをスムーズにするにはそれぞれエピソードを付け足さなければならないから間延びしちゃう。それが〈顔馴染み〉で省略できてテンポが良くなるから〈通勤〉電車というアイデアでアドバンテージがある。

この監督の映画([アンノウン]とか[フライト・ゲーム]とかもリーアムさんとタッグを組んでておもしろそう)は初めて観たけど、パンチした切符の穴からのカメラワークとかヘッドフォンの音漏れの使い方とか撮影のセンスがイイね。犯人を明かすきっかけをあーゆー〈台詞〉というポイントにしたのもGOOD。


イイ役で[ジェラシックパーク]シリーズのグラント博士(サム・ニール)がいてちょっと美味しいトコロを持ってく。他の脇役さんたちもちゃんとキャラが立っててイイ感じで観れた。最後にジャクソンが見せた漢気にみんなが続くトコ、鳥肌立つくらい良かったしなんか泣きそうになった。


観てる途中までは全然初見のつもりやったけど、クライマックスで濡らした新聞を貼り付けるあたりからなんか既視感が。途中から観たことあるな。

スケールをもう少し大きくアレンジしたらシナリオやプロットは良いのでダイハードみたいな映画になってたと思う(褒め言葉です)。

あんま期待せずに観たけど十分おもしろかった。


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91【007 カジノ・ロワイヤル】(Casino Royale)(初)/BS日テレで字幕版を。恥ずかしながらはじめまして。'06年のダニエル・クレイグの初ボンド作品。

007はあんま観ずに育ってきたんですよね。ティモシー・ダルトン・ボンドとピアーズ・ブロスナン・ボンドを何作か観た事があるかな…くらい。地上波でたまたま放映してたのをチラッと観た事があったりなんかと同時上映やったのを観た気がする程度やと思うのでクレイグ・ボンドは実質はじめまして。どっちかっつぅとスパイ=イーサン・ハントの印象が強い。

'67年の作品のリメイク。でも前作は007のパロディー映画らしい。


マッツ・ミケルセンという最高のカードの切り方が若干勿体なくないかなと思う部分もある。まだまだもっと使えるくらいのいいキャラやと思うから。敵役にはもってこいのキャスティングですね。〈血の涙を流す〉という設定はマッツっぽくて気持ち悪くて(いい意味で)とても良かったしあの拷問の仕方もめっさ変態でものすごくマッツ。

暗証番号を知ったヴェスパーが罪の意識に苛まれるかの様な表情になるのが根っからの悪人ではない事と彼女の最期にも繋がるのは上手く描写されてる。でもまぁ仕事は仕事でやっちゃうんやけど。


とても暴力的でワイルドな野性味に溢れまくってる今回のクレイグ・ボンド。ボンドってもっとスマートでエレガントなちょっと憎たらしいスケベ顔のスパイのイメージ。このボンドは007というよりジェイソン・ボーンとかに近い感じ。すぐパワープレーしちゃう。でも、前半のオーシャンクラブに侵入する時に騒ぎ起こして紛れながらも女の人が通る時にさりげなくドアを押さえてる仕草は英国紳士のボンドっぽかったけど。

[ダイハード]のジョン・マクレーンしかり[リーサルウェポン]のマーティン・リッグスしかり、スマートさとは程遠いアクションヒーローが好きなので(それで育ってきたので)すましたスタイリッシュなボンドはちょっと好みとは毛色が違うという偏見を持ってました(今でも多少持ってます)。これはこれで良さもあるしさすがにもう変なこだわりもなく観れるんやけど、心が躍るのは前者のぶきっちょなゴリゴリの武闘派ヒーローなんですよ。スーツ姿やキレイなお召し物で闘うスパイの主人公よりタンクトップやジーンズでボロボロになりながら闘う警官の方が好みのドストライクなんですよね。ただ、そーゆー意味ではクレイグ・ボンドは過去のボンドに比べたらちょっと近い気もする。


ダニエル・クレイグがボンドに選ばれた候補の中にクリスチャン・ベールの名前もあったとか。そっちのボンドも観たかった気もしないでもない。


○(ちょっと△よりの○かな)

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92【007 慰めの報酬】(Quantum of Solace)(初)/quantum=量、額、分け前。solace=慰め、安堵。'08の作品で前作[カジノ・ロワイヤル」の続編というか前作のエンディングから繋がったオープニング。[カジノ・ロワイヤル]を観た勢いで続けてアマプラで字幕版を。公開の間隔が2年しかないって事も[続編]としての鮮度を活かす意図があるのかな。

なんか[カジノ・ロワイヤル]と今作でまとめて1本の映画にしても(作品時間の長さは別にして)成立するような感じ。逆に前作を観てないとちょっとついていくのが難儀な内容かも。そのかわり続けて観てる人は導入部分がゴッソリ前作に当たるのですぐに本題に入れるし、引き続き出てるキャラもいてスムーズに観れる。〈車のトランク〉のくだりとか『そのキャラでその展開ですか?』と前作との繋がりもある。組織がいくつか絡んできたり復讐のターゲットが複数人だったりと若干ですが複雑さは感じますけど。


陥没孔から町までの距離を裸足で歩き通すカミーユ(歩かせるボンド)にちょっとびっくり。タフね。クライマックスの燃え盛るホテルがカミーユの過去のトラウマのエピソードに繋がってて上手い。ドレスを着て惑わすボンドガール(グリーンに対してその武器も使った事を表す台詞はあったけど)というより泥だらけでボロボロになりながら銃を持って闘うパートナーみたいに描かれてるのは好印象。フェードアウトの仕方もいい。

途中まではフィールズがヒロイン的なポジション(所謂「ボンドガール」)なのかとも思ってたのであの展開は『は?』てなりました(一応2人ともボンドガールなんですね)。

グリーンの最初のイメージがゲイリー・オールドマンっぽくてものすごく期待値が上がった。こりゃあ憎たらしい敵やな、と。でももう少し極悪のエピソード(カミーユの過去を知りつついとも簡単にメドラーノ将軍に渡すあたりはなかなかの鬼畜っぷりでしたが)が欲しかったなと欲は出ましたけど。最後にオイル缶を渡されるオチはフィールズの仇としてシャレてました(スッキリするしないや甘いかどうかは別にして)。


今回のボンドはインポッシブルなミッション遂行(この書き方すると作品名がブレる)よりも前作からの復讐や仇討ちに加えて自分が巻き込んだ人たちへの弔いという私的な行動理念(結果的にそれでもミッションコンプリートしちゃうんですけど)。ただ、観てて下手な正義感や任務遂行よりずっと感情移入しやすいです。

106分という尺に加えてものすごくテンポ良く進む展開であっと言う間にエンディング。逆にテンポ良過ぎて、観劇の際に袋を渡すトリックやグリーンから組織を聞き出す取り引きのくだりや最後にネックレスを捨てるシーンとかもう少し丁寧に見せてくれてもよかったのではないかという気持ちはありますが。でも、核兵器や大量殺戮兵器や致死ウイルスという若干ファンタジーなモノではなくて狙いが[水]というのもシンプルでありリアルでいい。


ただ、観終わった後に真っ先に出たのは『Mr.ホワイトわい!』でした。


○(今作単体で捉えるとカジノ・ロワイヤルよりも△寄りかも。でもセットで判断すると十分○)

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93【007 スカイフォール】(Skyfall)(初)/クレイグ・ボンドを続けて。アマプラで字幕版。'12年のクレイグ・ボンドの3作目。改めてこのシリーズを観てみると、ここまでしっかりと〈オープニング〉を作ってる作品って最近では珍しいですよね(前作はいきなりカーチェイスでオープニングにあたる部分はなかったけど)。[スパイ大作戦]系のあっちもオープニングは作ってるけど、永くシリーズとしてやってるとやっぱ必要というか成立するというか『さて、始まりますよ!』みたいな役割のパートなんですかね。


冒頭の観応えあるアクションでのあの状況から助かったボンドが次に出てくるシーンでいきなり女の人とイチャコラしててなんかシーンをスキップしてしまったのかと『?』てなった。そんでその療養してるビーチがなんか既視感あるなと思ったらちょっと前に観た[メカニック・ワールドミッション]でビショップが訪れたメイのコテージとごっちゃになってた。

敵役のシルヴァ(ハビエル・バルデム)を調べたらWikiに既視感があって『?』と思ったら、少し前に金ローでちょっとだけ観た[パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊]でサラザール役やってたから調べた形跡があっただけでした。

いいキャラですね。シルヴァ。怖い。見た目や威圧感や凄味とかではなく気味の悪い怖さ(見た目アレな描写はあるけどそーゆー事での怖さではなく)。何をするかわからない怖さ。読めない怖さ。[M:i:Ⅲ]のディヴィアンぽいというか。金髪やもんで余計に。


007シリーズに愛着があまり湧かないのはボンドの愛用銃がワルサーな事。これは極めて個人的な好みなんで仕方ないんですけどね。ベレッタやその前ならコルト・ガバメントとかで育ってきた世代で最近でこそやっとSigとかに慣れてきたもんですからワルサーにはあんま馴染みがない。どーして変装得意なももみあげ怪盗のp38が浮かんじゃうし。


本来はイヴやセヴリンがボンドガール的なポジションなのかもしれないけど観た後ではホントの今作のボンドガールは[M]なのかな、と。ヒロインでしたね。

最後まで観てみると、公聴会でMがテニソンの詩を語ってる時にボンドの姿がオーバーラップしたりしてあの内容がMからボンドへの矜持みたいなメッセージなのかと。加えてこの公聴会では、大胆且つ用意周到なシルヴァ、銃を向けられて覚悟を決める強い意志のM、反発してても身体を張ってMを救うマロリー、現場での機転は一枚上手のボンド、無理をせずに引き際もわきまえてるシルヴァ、それぞれのキャラを端的に上手く描写してるシーンがいっぱい詰まっててとても良いシークエンスやと思うし、なかなかこんな綺麗な構成はお目にかからないと思う。この公聴会の一連のシーンはなんならクライマックスよりデキは良かったと思う。

乗り換えたアストンマーチンが[カジノ・ロワイヤル]で賭けで奪った例の車かと思ったけど違った。クライマックスで敵を迎え撃つのに罠を拵えて家で待つスタイルというのはランボーのラスト作と同じプロット。まぁ当然こっちの方が先ですけどね(向こうは'19年)([ホームアローン]みたいとかまでは言いません)。あと、もう少し〈シルヴァにだけわかるパン屑〉をわかりやすくして欲しかったかな。

ボンド「準備はいいか?」

キンケイド『お前が生まれる前からできてるよ』

の会話で平子隊長の『お前が母ちゃんの子宮の中におるときからや』の返しを思い出した(BLEACHの話です)。


タイトルの[スカイフォール]の由来、『そこ?』ってちょっと思いましたけどね。でも今まで描かれてなかったクレイグ・ボンドの過去の一端を描写してたりいい設定じゃないですかね。


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94【007 スペクター】(Spectre)([カジノ・ロワイヤル]の時に『クレイグ・ボンドははじめまして』って書いたけど、この作品観たことあるわ。オープニングですぐわかった。だからこっちを初見で観た時がホントのはじめましてでした。'15年の作品。BS日テレで放送してたけどアマプラで字幕版。

冒頭のメキシコシティーのシークエンスがとても印象深い。パレードから狙撃まではワンカット撮影なんですと。観てて引き込まれる。オープニングテーマの映像、[カジノ・ロワイヤル][慰めの報酬][スカイフォール]観てると観てないでは印象変わりますね。前の時は他を観てなかったから気づかなかったけど(クライマックスのあの写真たちも同じく)。

フォローしてくれる上司が亡くなって口うるさい憎まれ役の上司に代わるのもよく考えたら某スパイ大作戦の流れと同じですね。そしてあっちの世界線ではイーサン・ハントたちにやられた(実際に手を出したのはイーサンではなく遺恨のあったジェーン)女殺し屋(レア・セドゥ)がこっちの世界線ではボンドガールになるという知ってるとちょっとニヤけるキャスティング。順番的には[ゴーストプロトコル]が'11年なのでサビーヌ・モローとしてブルジュ・ハリーファから落ちる方が先です。一応今作のボンドガールなんですね。そんなつもりで観てなかった。2人して列車の中で襲撃を退けて『この後は?』の後でちゅっちゅする流れはよく意味がわかりませんでした。拷問を受けたボンドがその後遺症で銃の扱いが本調子じゃないのをマドレーヌが援護射撃する…とかいう流れでもよかった気はする。まぁコテコテの展開が好きなベタな脳の考える展開ですけど。


基地爆破シーンがギネス級。というかホンマにギネス記録。やってる規模はイーサン・ハント作品と引けを取らない。[ダークナイト]でジョーカーが病院を爆破したシーンや[リーサルウェポン3]のポストクレジットでビルを爆破したシーン、古くは西部警察の名古屋ロケで煙突を爆破したシーン(このロケをナガシマスパーランドまで小学生の時に観に行ってました)を思い出す。大掛かりな爆破シーンは観ててワクワクするし楽しいしCGじゃないというのがたまらない。そして何が凄いってこのシーンをラストのクライマックスに使わない事。使いたいやん、普通。


クレイグさん、たまに表情や顔の向きによってはジェレミー・レナーに似てる気がする。横顔とか。なんかずっと既視感みたいなのがあって([トゥームレイダー]のアレックスではなく)それの正体にやっと気づいた。たぶんコレ。悪いとかじゃなくて。過去のボンドよりもずっとカッコイイしボンドっぽいと思う。スパイっぽいというか。なんかハリウッド顔じゃないんですよね。英国スパイ顔。


個人的にはクレイグ・ボンド作品で1番好きかも。観応えは1番ある。でも作品としておもしろいのは[スカイフォール]かもしれない。

ただ、取り敢えず4作連続で一気に観てみて改めて考えると[カジノ・ロワイヤル]のポーカーのシークエンスは正直地味な印象を感じてたけど(アクション観たい人なんで)あのシークエンスこそがとてもジェームズ・ボンド作品ぽいのかな、と。『アクションをド派手に!』って傾向にいかずに(もちろん、アクションも魅せて)あのスリル感を出してるのは他のアクション映画とはちょっと違うというか。そー考えると[カジノ・ロワイヤル]の評価は高くなる。


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70勝17分7敗

毎年恒例の夏の風物詩である[真夏の全国ツアー]も去年の神宮3日全通に続いておかげさまで今年も無事に神宮に参戦(おまけに今年はなんと4DAYS全通!)できて《夏》の幕引きができた感のある秋口と言いたいところですが今年は8月に2回も熱中症になったり9月になっても未だに続く厳しい残暑に毎日体力を奪われててる今日この頃ですが東京5日間遠征前に浮かれて(そりゃ浮かれもしますわ)映画を観るペースが落ちてましたけどぼちぼちまた観ていこうかな、と。(ゆーて全ツの事は書いてません)

このタイミングで【マーヴェリック】をNetflixで観て、アマプラのラインナップから消えるとの事だったので【魔女】と【悪女】をもっかい観た。

 

 

 

【シュリ】

[魔女][悪女]と観たら観たくなったので円盤を引っ張り出して。'99年の作品。吹替仕様で視聴。

シャア(主人公の声)の相方が[パラサイト]のお父さん(ソン・ガンホ)でちゃんと声が山路和弘さんで[パラサイト]と統一されててスッと馴染む。この頃の吹替版は変なタレントを起用してなくて観てても違和感ない”ちゃんとした”吹替版。韓国映画は吹替で観ること多いです。〈韓国語〉に馴染みがないので台詞の抑揚とかニュアンスを発音や言語から掴みきれないので。だから”ちゃんとした”吹替版は非常に助かる。


題名の[シュリ]は『朝鮮半島のみに住むといわれる固有種の魚のことで…(略)…南北朝鮮の国境地帯の河川にも生息し、自由に南北を行き来している』との事です(Wikiより)。なお、『本編にたびたび登場し、象徴的な役割を果たす熱帯魚のキッシンググラミーは、東南アジア原産の魚であり、この魚とはまったく関係がない』とも。カンケイナインカイ。


南北分断が引き起こす男女の悲恋という今では掃いて捨てるほどのテンプレストーリーですけど、どちらかといえばアクションとかの比率が高くてのっぺりした恋愛映画とは全然違うので退屈しなくておもしろい(そもそもただの恋愛映画ならまず観てないし円盤買わない)。でもとても美しい恋愛映画やと思う(どっちやねん)。韓国映画の人気に火をつけたエポックメイキング的な作品やと思うし(この後で日韓W杯があったり冬ソナのブームがきた)、あんまり韓国映画を観ない人なんですけど韓国映画で〈ベスト〉なんじゃないかなと思う作品。ぼくの中では[パラサイト-半地下の家族-]より上。


分解した銃を組み立てて速く組み立てた方が撃つ…っていうシークエンスを1番最初に観た(使った)映画じゃないかな。


《南北分断》に対する知識や偏見が乏しいので幸いなことに純粋に映画として楽しめる。

知識があればある楽しみ方ができるのかもしれない。けど、なけりゃないなりに十分楽しめる映画。知識があれば粗が見えたり偏った観方をしちゃうかもしれない。でもたぶん深く知ってれば知ってるほど理解できて作品に入れるんやろうな…と思う。こーゆーテーマの時は毎回思いますね。


最後の留守電を聴いていると、クライマックスで彼女がわざと先に動いてカラ撃ち(彼女ならあの状況で1発撃ったところでどうなるかぐらいわかるはず)する事で《敢えて彼に撃たせ》、自身が撃たれて崩れ落ちる時のどこか憑き物が落ちたかのような清々しく安堵するかの表情とかがとても切なくなる。彼女が求めたシナリオや救いがあのカタチやったのかな、と。

ただ、[ヒドラ]の例えは要らなかったと思うよ。余計やった。別にそんなに上手く言えてるわけでもないと思うし。


[魔女]、[悪女]の流れで今作を観たもんやから『やっぱり邦画は負けてるな』って再認識しちゃいました。


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羊たちの沈黙BSテレ東でやってたので久し振りに。'91年のサイコホラー映画の金字塔。アカデミー賞で主要5部門(ビッグ・ファイブ)を受賞するほどの名作。ちなみに監督の[ジョナサン・デミ]をずっと女性監督やと勝手に勘違いしてた。


今作のジョディー・フォスターはとてもお美人。特に冒頭のトレーニング終わりで任務を告げられるトコ。研修生のフレッシュ味も出ててとてもキュート。初任務に対するドキドキとワクワクが表情から滲み出てるし、『私はできる、大丈夫』っていうFBI訓練生としておそらくいい成績を残していたであろう少しかかり気味なエゴみたいなモノ(成績が優秀ぽいのはクロフォードの台詞にある)も連想しちゃう。ちなみに、フォスターさんは『同じ役は演じない』というポリシーがあるらしいので続編にあたる[ハンニバル]でのクラリスジュリアン・ムーアが演じてる(らしい)(←観たことない)。


ハンニバル・レクターアンソニー・ホプキンス)、クロフォード捜査官(スコット・グレン)と脇を固めるキャストが渋くて好き。このBSテレ東版のクラリスの声はアンパンマン(戸田さん)なので吹替版でもしっくりくる。ちなみにクロフォードはナウシカクシャナ殿下の腹心クロトワの家弓家正さん。レクターの声はカリオストロ伯爵の石田太郎さん。本職の声優さんの吹替版はある意味もうひとつの歴とした作品ですね。基本的に《字幕版》派なんですが“ちゃんとした”《吹替版》は好きです。


クラリスとレクターの初対面でピシッと立って待ち受ける姿勢がもう既にどこか異様で怖さを感じるもエレガントな演出ですごい。もうこの登場シーンで勝ち。何も怖い事してないのに怖い。「瞬きをしない」そのアプローチだけでレクターのインパクトを何倍も何十倍も恐ろしいものにしてる。これは演じたアンソニー・ホプキンスのアイデアだとか。個人的に好きなのは最初の面談が頓挫して帰る途中に陵辱されてパニくるクラリスを呼び戻して落ち着かせてヒントを与えるレクターが[謝罪]してる事。その[謝罪]がこの人はただの変態ではなくちゃんとした気品のある高尚な変態ってのが表現されてる。その後でその囚人に罰を与えてる(その方法も含めて彼ならではでとても秀逸)とかも彼なりにクラリスを認めて気にかけてる描写として上手い(この放送ではミルズへの罰のくだりはカットされてた)

シリアルキラーでありながら気品があり紳士的で知能が高くそれでいて囚われの身でありながら事件を解くヒントを主人公に与える存在…という、これ以降に星の数ほどの作品でオマージュされるフォーマットを作った偉大な作品とキャラ。


レクターとクラリスが対峙するシーンは味気なく感じてしまうような真正面からのカメラワークが多い気がする。でもたぶん意図的に多くして没入感というかその会話や場面で実際に対峙してるような緊張感みたいなのを漸増してるんじゃないかなと。

あと、'91年という30年前の作品なので画質や画面に少し年代というか歴を感じるんやけど、結果的にその粗さみたいなモノがストーリーのおどろおどろしさと重厚さに上手く拍車をかけている気がする。


レクターが収容されてる署(鳥籠みたいな有名なシーン)のボイル警部補がランボー2で最後にボコされたマードック司令官(チャールズ・ネイピア)なのを観返して初めて気づいた。ボコられてました(ボコされるレベルではない)。

その後の脱走の方法がちょっと[レオン]のやり方に似てる気がする。レオンよりある意味周到でエグいけど。あの《マスク》とバッファロー・ビルの犯行も今観ると伏線というか(上院議員のコートを褒めるくだりも)全てを見透かしたレクターならではの振りになってたのね。

クライマックスの暗視ゴーグルの演出とかたまらない。結果知ってても息を呑んで観ちゃう。クラリスが訪問してからの一連の流れは映画史に残るシークエンスやと思う。

ラストシーンも美しい。イキというか。ニヤリとしちゃうね。ホントによくできた映画。というかよくできたシナリオ。無駄が一切ない。


内容は残虐で陰湿で重苦しいのにとても品がある映画。その[品]はクラリスの美しさもあるけどそれよりもレクターの滲み出るエレガンスさによるものだと思う。ハリウッド映画というより伊や仏の映画の空気感もある。

ぼくの中では[セブン]と並ぶくらいのインパクトと中毒性のある終わり方の作品。大円団のハッピーエンドよりもこーゆー余韻…というと表現がいいイメージ過ぎるな…、乱暴な言い方すると「こんなどこか気持ち悪く引きずる終わり方」の方が好き。『観たくない』けど『観たい』と思わせる映画。前に観た[ゲットアウト]もこれに近い。[パラサイト]とかも。


名作ですね。観るのに少し体力要るけど。

円盤持ってないな。買うか。

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クリフハンガーBSテレ東でやってたので字幕版を。これは円盤持ってない(はず)。

'93年の米仏日合作映画(日の要素はほとんどない)。[DIE HARD2]のレニー・ハーリン監督作品。

この頃のスライはやりゃヒットするある意味ちょっとしたぷち無双時期。コブラ('86)、オーバー・ザ・トップ('87)、ロックアップ('89)、デッドフォール('89)、デモリッションマン('93)、スペシャリスト('93)、エトセトラエトセトラ。ロッキーやランボーとはテイストの違う作品を数多く作って《内容が微妙なものもあるけど》それなりにネームバリューもあってかヒットしてた気がする。ちなみに[デッドフォール]は専門学校の時に好きな女の子と観に行った淡い想い出の映画。


冒頭のサラの救出シークエンスがある意味1番のクライマックスで1番見応えがある。[高さ]の怖さとスリルとそのならではのポイントが1番上手く表現されてる。

それ以降はせっかくの[高さ]からくる怖さの描写が薄れてしまってる気もするし、途中からは正直too muchになっちゃうし、そこら辺にあるアクション映画になっちゃってる。ララ・クロフトしかりヒーローやヒロインは極寒でも簡単に薄着になりがちよね。まぁそこまでは百歩譲ったとして観れてもあの環境で水に入っちゃダメでしょ。死ぬど。


敵ボスのジョン・リスゴーが見た目は完璧な悪役顔なのにちょっとパンチが弱い気もしちゃう。まぁ取引きの為だけに躊躇なくあの人を撃っちゃう残虐性はとても良い描写やと痺れた。あの流れは好き。悪過ぎてカッコイイ。悪人を描くにはここまでやった方がいいよ、といういい見本なんじゃないかなと思う。


続編なんぼでも作れる設定なのに作らなかったね(亜種は大量発生したけど)。


○(スライファンなのでジャッジが甘い)

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MEG ザ・モンスター】(初)/作品自体は知ってたけど余りにも娯楽に特化してる(し過ぎてる)内容やと偏見100%で敬遠してたら続編が公開される流れでBSテレ東でやってたから観てみた。吹替版。


'18年のアメリカ・中国の合作映画らしい。まぁ観たらそんな感じはするわな。

てか、合作にする必要あった?資金面的な事?アメリカ単独でできたやろうしやりゃあよかったのに。あと、なんでわざわざマシ・オカの演じるトシを日本人にした?中国人でええんちゃうの?


クライマックス(それより前からずっと)バイオのゲームムービー観てる感覚。

ツッコミどころは至る所で何回もあるけどこーゆー作品を観るならそんなんは気にしちゃいけないし、なんなら逆にそこら辺をツッコミながら観る方が正しい楽しみ方なんじゃないかな、とも(ある意味開き直り)。『ゆっくり泳いでいけば気づかれない』「ソンナワケアルカイ」


ちょっとサイコパス的な考え方かもしれんので共感されるかどうかはわからんけど、こーゆー作品やディザスター映画を観てると『助かるんかい』ていうシーンよりも『そりゃやられるわ』ていうシーンを観てる方が楽しい(『楽しい』は少し違うかな)。なんなら片っ端から犠牲になってもいいくらいやし、そんなんが観たくて観てるようなもんなんですよね。ビーチ襲撃シーンなんか遠慮せずにいって欲しいし、子供や犬コロが助かるセオリーなんかへし折って欲しいくらい。なんなら真っ先にヤッちゃいましょうよ。だから人間ドラマや家族愛は単なるエッセンスでしかないんです。


[2]が作られるって事で『そんなに成功したの?』と思いながら『ステイサムニキが出てなかったらたぶん観ないだろうな…』という作品。

深海や宇宙とか空気や水圧とか人知ではなんともならない要素があるとスリルが増しますね。逃げようがない。観ててものすごくプレッシャーみたいな負荷がかかる。良くない負荷。おまけにかなり極度な閉所恐怖症よりなので潜水艇とか潜水艦、宇宙なら宇宙ステーションみたいな狭い空間は観てるだけて体力がものすごく削られる。観てられない時もあるくらい。なんなら極力観たくないプロット。


元飛び込み選手(飛び込む姿勢は俳優の中で過去1キレイ)で凄腕のドライバー(トランスポーター)で鬼ツヨ元特殊工作員(ワイスピ)で元SASの傭兵(エクスペンダブルズ)でとうとう巨大サメにタイマンで勝っちゃって、そのうち素手ゴジラと闘っても勝てるんじゃねぇのか、この人。


あと、エンディング曲が《Mickey》なのはやめて頂きたい。ゴリエしか浮かんでこない。


△(✖︎でもいいかな)

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ガンパウダーミルクシェイク】(初)/観たかった作品。映画館行きたかったのに逃した映画。やっと観れた。'21年のアメリカ映画でちょっとB級路線。でもドンパチおもしろいし個人的には大好物ジャンル。アマプラにラインナップされてたので字幕版を。

主演のカレン・ギランさんは[ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー]とかのマーベル作品の常連さんとか。


シフターフッド映画が好きなんですよね。

まぁ砕けた言い方をすると[強い女の人]像が好きというか。

[ベイビーわるきゅーれ][東京無国籍少女][トゥームレイダー][キル・ビル][ソルト][アトミック・ブロンド][ドミノ][ニキータ][魔女][悪女][キックアス]なんかもそう。[マッドマックス・怒りのデスロード]のフュリオサや[ワイスピ]のレティーや[ミッションインポッシブル]のイルサ・ファウストとかも大好物です。(バイオのアリスとターミネーターのサラはちょっと違う)。もともとシンプルな《勧善懲悪》が好きなのでそれが〈ヒーロー〉なのか〈ヒロイン〉なのかは特に問題ではないんですが、〈ヒロイン〉というスパイスは無条件でひとつアガるポイントというのは正直なところ多大にある。

加えて[図書館が武器庫]っつぅこのプロットがたまらないです。ダイナーが組織御用達とか。ちょっと[ジョンウィック]のコンチネンタルホテルや[レオン]のトニーの店とかに近しいというか。

覆面の4人がポッと出の誘拐強盗みたいに処理しちゃったのがちょっともったいなかったかな…という気は若干する。なんとか間接的にでも敵ボスのシノギとかなんかしら繋げれんかったかな、と。まぁそこまでしなくでもキレイに纏まってたけど。

車を見た瞬間に『うぉ!サバンナ(Rx-7)やん!』とアガったけどポルシェでした。似てますね。


アクションシーンはジョン・ウィックに影響を受けたタランティーノヲタクが意識して作った感というか。音楽の使い方とか『寄せてないか?』というか『引っ張られてないか?』という点が多々。アーティスティックに《静の殺し》を魅せる[ジョン・ウィック][イコライザー]とは反対のチャンバラ感のある《動》の魅せ方が[キル・ビル][キックアス]とかに近い感覚。好きですけどね、どっちも。


自称[映画好き]の方々にはあまり評判良くないような感じの中身の詰まり方の映画(なんちゅう偏見)


〈ジムの娘が4人〉とか伏線は張られてるので続編に期待したいけど、調べてみたら数字があまり芳しくないらしいのでちょっとトホホな感じ。でも続編が作られれば必ず観るし今作も円盤買いたい作品。好きです、このテイスト。

 

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プロジェクトX-トラクション】(初)/Netflixで見かけて。スルーしよかと思ったけど勇退した石丸博也さんのラストジャッキーということもあり吹替版で視聴。

[原題:Hidden Strike]('23)。原題の意味はよくわからない。完成自体はとっくにしてたらしいけどコロナ禍やなにやら問題発言やらの影響で結局劇場公開はされずにNetflix配信になっちゃったらしい。


ワイスピのジェイコブ(ジョン・シナ)との共演。ジャッキーの全盛期なら少なくともロック様やステイサムニキとかと共演してたんじゃないかなと思ったりするのでこの〈ジェイコブ〉という微妙なキャスティングラインがたまらない(いい意味で)。

ジャッキーも司令官を任されて部下を指揮する歳になってるんやなぁと変な感慨深い気持ちになった。[プロジェクトA]の時はいち海兵隊員やったし[ポリスストーリー]の時は若手警官でいつも1番に飛び出してく血気盛んな役やったのにね(途中がゴッソリ抜けてる人)。まぁ[ベストキッド]ではお師匠さんやってたみたいやけど。

ジャッキー版マッドマックス・怒りのデスロード。セリフの中に『デスロード』って出しちゃう。笑っちゃった。『出すんや!』って。

…と思いながら観進めてたら途中からもっとスッカス…いや、もっとシンプルになった。色んな映画を観た映画好きな人がその映画好きな気持ちをカタチにしたようなパク…いや、オマージュが散りばめられてる(『オマージュ』と言うのは都合が良すぎるか?)


ジャッキーとジョン・シナの共演作品というよりジョン・シナとジャッキーの共演作品という感じ(このニュアンスは観たらたぶんわかる)


石丸博也さん、お疲れ様でした。

ずっと石丸ジャッキーで育ってきた世代です。ありがとうございました。


○(石丸さんに敬意を表して。正直甘々採点。内容はどっちかっつぅと✖︎に近い△)

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【ベイビーわるきゅーれ】1作目が満を持してネット配信スタートしたのでNetflixで早速観た(それまではU-NEXTのみで配信はしてた)

大筋の感想とかは前にあげてるので割愛。

やっぱおもしろい。すち。

字幕ありで観たいとずっと思ってたのでコミュ障台詞も拾える字幕版はとてもありがたい。前にも書いたけど、この[コミュ障]ゴニョゴニョ台詞はちゃんとした演出のひとつなので何も問題はないしキャラとしての色付けにはほぼ最適解やと思うのでマイナス要素には一切なってないんです。ただ、聴き取りにくいってだけで。それだけ演出と演技ができてるからとてもいい意味なんです。『字幕がないと観れない』のではなく『字幕があればもっと観れる』というか。字面は似てても全然違う。

ラストバトルは何回観ても痺れる。観てて痛い(最上級の褒め言葉のつもり)。壁に押し付けてタコ殴りしたり左目を攻撃した後に視界の塞がった左側に回って攻撃しようとしたりいちいち描写が凄い。そこら辺にある見た目を派手にする魅せるアクションシーンとは一線を画す。打撃や組手が地味だけどカッコイイ。あと、最後のリロードなんかなかなか見れないくらいのカッコ良さ。ちょっとジョン・マクレーンみがあってとても好き。

最近公開された(全国公開されてないのがとても悔やまれるしめっさ観たい)[MADCATS]という作品で絢寧さんがキレッキレのアクションを披露してる(らしい)(観たい)ので3作目の宿敵に抜擢されて大トリバトルは女性同士のガチアクションとかも観てみたい。組織を裏切って抜けた元殺し屋とか。尺たっぷり使ってガッチガチのガチバトル観たい。

エンディングテーマのクレジットに《feat.TAKUMA(10-FEET)》が。スラダンの〈第ゼロ感〉の10-FEETやと観直して気づいた。何回も観てるしパンフも持ってるけど今まで知らんかった。

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ザ・ロック】地上波でやってたので久し振りに観た。'96年の作品。この頃の映画は他に[コン・エアー]、[フェイス・オフ]、[ブロークン・アロー]、[フロム・ダスク・ティル・ドーン]、[ザ、クロウ]、[メン・イン・ブラック]、[タイタニック]とか今観てもおもしろい作品が多い。プロップやシナリオが擦られる前で新鮮な感じ。[ミッション・インポッシブル]も'96年なのでこの頃。

吹替版で。ショーン・コネリー若山弦蔵さん、エド・ハリス柴田秀勝さん、ニコラス・ケイジを我らが大塚明夫さんが吹替えてるちゃんとした吹替版。吹替版でも十分カッコイイ。

ずっとニコラス・ケイジ主演の映画やと思ってたけどクレジットでトップに出てくるのはショーン・コネリー御大なのね。


シナリオと設定がいい。加えて、監督が[アルマゲドン]、[パールハーバー]、[トランスフォーマー]シリーズのマイケル・ベイ。この人の監督作品は特撮のスケールがデカいので観てておもしろい。


メイソン(ショーン・コネリー)のニヒルなイケ爺も良いけど、ハメル准将(エド・ハリス)がカッコイイ。一二を争うカッコイイ軍人像じゃないかな。クレジットで2番目に出てきてもおかしくないある意味〈もう1人の主役〉ですよ。[マーヴェリック]で演じた"ハンマー"ケイン少将もイカす上司でしたね。ハメルの右腕のバクスター少佐(デヴィッド・モース石丸博也)の最後の忠誠心というかスジの通し方もカッコよかった。ニコラスさんは個人的にはあまり好きな俳優さんではないんですよね。B級顔よね、この人(偏見の嵐)。でも、作品の役にフィットするとカッコイイ。今回は大塚明夫ボイスでカッコ良さ五割り増し。吹替版マジック。ただ、メイソンが娘と会った時のグッドスピードはとてもイカしてた。あと、最後も。イキよね。でも、大塚明夫さんの声で潜水して侵入したりスニーキングミッションするとスネークしか頭に浮かばないよ。

SEALsの指揮官役で初代カイル・リース(マイケル・ビーン)が出てる。

若い海兵隊員がベレッタを使ってハメル准将がベレッタの前の軍用銃のガバメント(現在はSIG)を使ってて世代が分かれてるのが細かくてちょっとニヤけちゃう(偶然かもしれんけど)


ハメル准将の正義や矜持を観てると、十三番隊士の『戦争というのはどちらも正義だから起こるんだ』や京楽隊長(当時)の『戦争なんて始めた瞬間からどっちも悪だよ』という台詞や(BLEACHの話です)、『どっちも自分が正しいと思っているよ。戦争なんてそんなもんだよ』というドラえもんの名台詞を思い出すような映画。


最後の決着の付け方(というかあの〈1個〉の使い方)がちょっと雑というか力技過ぎるとは思う(それまで丁寧に印象付けてきたVXガスの脅威がちょっと薄れる気がする)けど、それを補ってもお釣りがくるくらいの渋くてカッコイイ2人(メイソンとハメル)の活躍が良い。

ただの《テロ組織vs対テロ組織》の派手なドンパチで終わらせるのではなくドラマに厚みを与えて今観ても色褪せない作品にしてるのはハメル准将のおかげじゃないかな。


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61勝16分7負

#映画

#ちょっとネタバレ

 

すっかり夏の風物詩となってる全ツも始まりおかげさまで今年も無事に神宮の花火を拝めるわけですが(今年は愛知も参戦)その前に毎年恒例のひとつ歳をとるイベントが待ってて更に今年は免許の更新が控えてて去年末からせっかくやからと(結果的に)そこを目標に伸ばしたもののスゲェ邪魔になってる髭も更新後にやっと刈れるかなとちょっとした安堵をしつつ『全ツ終わったらもうあっという間に年末やな…』と思いながらも始まったら終わってしまう特別で僕にとって意味がある…夏が来る(もう来てる)

【Léon】'94年の名作。Netflixにて完全版(22分長い)を。説明いらないくらいの名作。一二を争うピュアなラブストーリー。そんじょそこらの恋愛映画より恋愛映画。同じリュック・ベッソン監督の'90年の作品[ニキータ](観たい!アマプラさんかNetflixさん、配信オナシャス)も女暗殺者の話やけど純愛映画やと思ってる。

ヒロインを演じたナタリーのポートマンさんは当時13歳(確かマチルダは12歳の設定)で映画初出演(初出演でコレ!)。ちなみに現在42歳。たぶん劇中のレオンを超えちゃった(ちなみにレオンを演じた時点のジャン・レノは46歳)。すっかり大人になったねぇという親戚の叔父さんみたいな感覚。S.W.のパドメ・アミダラ役でも有名ですね。ep.1の初見の時は『あのマチルダが?!』と思ったもんです。

ちなみにジャン・レノが劇中でしてるニット帽・コート・丸サングラス・ボックスのカバン…という風体を学生の頃にツレがやってた。

寄宿舎からの電話をマチルダが母親のフリをして取るシーン、あのシーンだけでマチルダの設定背景を端的にわかるようにしてるのすごいと思う。他に余計な説明要らないもん。あと、マチルダが買い物から帰ってきて家族のことを知るというとても美しくとても残酷なシーンの流れで6Dの部屋の扉が開いた時にマチルダに優しく明るい光が射す。絶望の彼女の世界を救う灯りのように。とても流麗な演出。


何より今作で好きなのはスタンフィールドを演じたゲイリー・オールドマン。彼の演じるキャラでブッチギリで1番好き。出てくるド初っ端から大クセ全開でぶっ飛んでてインパクトしかない。これくらいの振り切った悪役はそうなかなかいない。カリスマ性もある。このキャラだけでシナリオのクオリティーがグッと上がる。スタンでスピンオフが作れるくらいしっかりしたキャラ。稀代の悪役と言っても全然過言ではないと思う。[S.W.]のダースベイダー 、[時計じかけのオレンジ]のアレックス(マルコム・マクダウェル)、[ダークナイト]のジョーカー(ヒース・レジャー)、[ブラックレイン]の佐藤(松田優作)、[ターミネーター]のT800、[マトリックス]のエージェント・スミス、[ダイハード]のハンス・グルーバー(アラン・リックマン)(贔屓目というか推し補整)、ドラゴンボールベジータフリーザBLEACHでいう藍染惣右介やウルキオラ、メタルギアでのリキッド・スネーク。名作・良作にはイイ悪役がいる。ヴィランのカッコよさがヒーローをさらに引き立たせるワケです。感情移入もしやすくなる。他にも[羊たちの沈黙]のハンニバル・レクター、[セブン]のジョン・ドゥとかもスタイルは少し違えど悪役としては一級ですよね。《悪役》というかほぼもう《主役》ですもん。そーゆー映画、好きです。

 

ある意味『ハッピーエンド』とは言えない終わり方。とても好き。強引にまとめるハッピーエンドとか作るならこーゆー終わり方の映画を作って欲しい。この作品の[純愛]を更に引き立たせる終わり方。ぼくがよく『最後に◯◯が助からなかった方が…』ていうシナリオを好む根っこにはたぶんこのエンディングがある。


[Shape of My Heart/Sting]の流れるエンドロールは屈指の美しさ。たまらない。


何回観たかわからない。でもこれからも思い出したかのようにまた観るだろうしこれからも何回観るかわからない。


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この間に【THE FIRST SLAMDUNK】の5回目を劇場で。

何回か観てるとなんとなく沢北の神社のフラグがベタ過ぎてない方がスッキリするというかtoo muchというか。まぁあった方がわかりやすいけど。個人的にはなくてもいいかな、と。なくても廊下で泣くシーンは成立するし。

初見からほんのりとした微妙な違和感というかほんの少し何かがひっかかるなとずっと思ってたリョータのお母さん。たぶんですけど、翔北・山王その他オリジナルキャラはあくまでも[スラムダンク]のキャラ(当たり前)やけど、ソータや母親や竹中先輩はどことなく[リアル]のキャラデザインみたいな感じなのかな、と。制作時期の問題なんかもしれんけど[スラムダンク]のキャラはスラムダンクの時期のタッチ、オリジナルキャラは[リアル]まで到達した井上雄彦先生のタッチ…というか(伝わるかな)(痛恨の語彙力不足)。顔の雰囲気とか。試合前に沖縄を訪れたリョータもちょっとそんな感じ。泣き顔とか。屋上での三井もそれに近いかも(堀田・高嶋は違和感なかったけど)。試合後の海辺のリョータもちょっとそっち寄りな気がしたしエピローグのマッチアップの2人もそんな感じ。最後に静止画になったリョータは[スラムダンク]のリョータやったけど。早い話、オリジナル以外の足した部分がそうなんでしょうね。ゆーてしまえば足されたエピソードの部分は[スラダン]よりも[リアル]っぽい。絵柄だけじゃなく内容もどっちかといえばそうやと思う。宮城家のエピソードとかも[スラダン]の頃にはあそこまで描けなかったんじゃないかな。あ、ただ、忌避感ではないです。あくまでも微妙な違和感。

あと、5回目で気づいたけど河田兄弟は同じ声優さんなんですね。〈かぬか光明〉て方。丸男の方はほとんどセリフなかったけど。


まだ観れるタイミングあれば観たいな。

年末くらいに円盤出ないかな?

 

 

【JOKER】(初)/アマプラでラインナップから消えるとの事で滑り込みで。字幕版を。

'19年の(一応)サイコスリラーとの事。

途中まで[タクシードライバー]?と思いながら観てた。どん底の更に底の陽の光も当たらない救いようのない処まで堕ちて行く描写が観てて痛々しく苦手な人もいそう。でもそれが[悪]に染まるトリガーとしてとても丁寧に惨憺に描かれてる。たぶんですけど、字幕版の方が倍おもしろいです。『おもしろい』と言うと少し語弊があるか。吹替版にはない独特な世界観を感じられる。


主役のホアキンさんがあのリバーの弟やと言うことを知ってる人がどれくらいいるんだろう。てか、リバー・フェニックスを知ってる人がどれくらいいるんだろう。兄貴もとても儚い演技をする人やったけどどことなく似てる。儚いというか崖っぷちを歩いてるというか。持ち方を誤ると手が切れる剥き身のナイフ。表面張力で溢れそうなコップのような。ホアキンさんの他の作品を拝見した事がない(たぶん)んやけど今作ではとんでもなくすごい演技をしてござる。儚い。怖い。重い。圧と引力がすごい。陳腐な言い方になるかもしれんけどデ・ニーロの系譜。


昨今の風潮に物申すかのように煙草が素晴らしいプロップやと証明してくれてる映画。『喫煙シーンガー』とか外野から言われがちでドラマや映画では嫌われて使われない傾向が強くなってきてる(気がする)けど、ちゃんと意味があって存在するとしっかりシーンやストーリーの描写にエッセンスを足してくれる。アーサーが非喫煙者だったら印象が全然違うと思う。

あと、音楽がとても良い。すごく良い。〈ヒルドゥル・グドナドッティル〉ていう女性チェリストで今作で数々の賞を受賞してるみたい。そりゃ賞も獲りはるわ。とても良い。


どうしても[ダークナイト]のヒース・ジョーカーが好き過ぎるので同じテーブルに並べてしまう。でも勝ち負けとか関係なく限りなく比肩するくらいのジョーカーでした。地下鉄でジョーカーに〈なった〉シークエンスは鳥肌が立つくらいカッコよくて痺れた。あと、最後に地下鉄降りて煙草吸いながら闊歩してる姿。くそカッケェ。


本筋の[バットマン][ダークナイト]に繋がるシーンがあったのはバットマンを好きなファンへのサービスやと受け取りました。

どこまでが元からあった設定でどこからが今作のために作られたプロットなのか知りたい。『どのジョーカーの過去でもない』との事らしいけど、どのジョーカーを知ってても微かに線と線が交差しないまでも限りなく逼ってる気がする。


作品に込められた難しいメッセージとか堅苦しい事とかはぼくにはよくわからない。カタルシスだのメタファーだのは知らん。純粋に〈映画〉として観た。ぶっちゃけて言うと好きなジャンルの映画ではないし好んで選ばない作品。特にマーベルやDCヲタでもないし。でも駄作でもなけりゃ観て損した映画でもない。繰り返し観る映画ではないでしょうけど。でも観ておいて良かったと思える映画。この映画を観たことがあるのと観たことがないのでは大きな差になると思った。ぼくの中ではね。好きとか嫌いではなく。そんな1本。ホアキン・フェニックスの演技が観れた。それだけで観た価値のある映画。


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トゥームレイダーBSテレ東でやってたので切り替えて字幕仕様で。

原題:Lara Croft: Tomb Raider('01年)

アンジェリーナさんのプロモーションビデオみたいな映画(いい意味で)。

父親のクロフト卿を演じたジョン・ヴォイトはアンジェリーナさんの実のお父さん。初見の時は悪役顔なのでずっと黒幕やと思いながら観てた(酷い偏見)。

ボンドになる前のダニエル・クレイグがアレックス役で出てるけど、どちらかというとラスボスのパウエル(イアン・グレン)の方がステレオタイプの男前で映えそうなので悪役と善役が逆なんじゃないかなと初見の時からずっと思ってる。

ジャングルやろうが極寒のシベリアやろうがインナー一丁でウロウロするララ・クロフトを存分に堪能できる。たぶんアンジェリーナさんの作品の中で1番プロポーションがボンッ!な作品(観ればたぶんわかります)。そりゃ薄着でウロウロして見せびらかしたくもなりますわな。


ゲームが原作だけあって劇中の謎解きはまぁまぁ手が込んでる。まぁ謎解きが主役みたいなとこもあるし。でもそれを100分に収めるとごちゃごちゃしちゃう。そしてその反動なのか弊害なのかクライマックスが若干弱い。ピラミッドを走る演出とかチープ過ぎて『他になんか方法なかったんか?』と。

アンジェリーナさんが好きなら楽しめるエンタメ映画(褒めてます)。続編が作られるのも納得の作品。ハードルは上っちゃってるけど。


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トゥームレイダー2】(Lara Croft Tomb Raider: The Cradle of Life)。翌週にやってたので同じくBSテレ東で。前作が'01年で'03年にもう続編が作られてるスピード展開で当時の人気っぷりが伺える。

今作は監督がヤン・デ・ボンに交代。[スピード][ツイスター]の監督さん。[ダイハード]や[ブラックレイン]の撮影監督とかしてて好きな作品に多く携わってるので好きな監督さんなんやけど今作以降はほとんどパッとしない。

ちょっと元カレ(ジェラルド・バトラー)が前面に出てき過ぎちゃってララを喰いかけてるから作品の印象がブレちゃう。アクションシーンの魅せ方とかはスケールアップしてるけどなんか一個一個の要素が薄いというか弱いというか。色恋沙汰を入れちゃうから。あと、ドンパチ銃撃戦が多くなって前作の謎解きのおもしろさみたいなのが疎かになってる気がする。万里の長城をバイクで疾走したり逆さ吊りになるロープアクションを撮りたくて作った映画みたいな感じ。高くなったハードルに蹴躓いちゃったね。


こーゆー内容の作品は脚本が生命線でもあり難しいというかいわゆるファンタジーの部分とリアルな部分との駆け引きがキモなんでしょうが、ファンタジーが調子乗って度を超えて突き抜けちゃうと某考古学者の冒険映画の4作目みたいに『は?』てなっちゃう。ぼくがよく言う《風呂敷の大きさ》ですよ。なかなか難しいよね。その点、インポッシブルな作戦に挑むIMFのエージェントの作品なら例えば[核]や[戦争]とかに絡むファクターを軸にすればファンタジーは要らない(そんな簡単じゃねぇわ)。あとはアクションのスケールである程度の勝負ができる(いい意味で)。

この系統の後継作品が[アンチャーテッド]とかなんでしょうね。どっちもゲームが高いレベルで完成してるからキャラや世界観がしっかりしてるんで作るのは比較的イージーかもしれんけど、それを2時間とかの1本の映画にしようとするとエピソードを選ぶかパンパンに詰め込まなくちゃいけなくなるよね。どーしても雑になっちゃうというか。

今作もクライマックスでスケールが縮こまるという痛恨の展開(個人の感想です)。まぁシリーズ通して内容的にクライマックスが1番ファンタジーの味付けが濃いワケやから好き嫌いが分かれるやろうしやっぱりどうしてもそこを(そこだけを)評価されちゃいがちやからなかなか大きな風呂敷は難しいとは思う。


この後の続編が続かなかったって事はそーゆー評価、成績やったのかなぁと納得してしまう作品。


○(内容的には△)

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【シン仮面ライダー】(初)/アマプラにラインナップされてたので。

 


う〜ん…。

 


一部の音楽やところどころの効果音はよかったです。


✖︎

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パシフィック・リム】アマプラで字幕版を。観たことはある。たぶん。ところどころは憶えてるから。でも全然知らないシーンもあった。ちゃんと観てなかったんでしょうね。

'13年のギレルモ・デル・トロ監督作品。

古き良き日本の特撮・怪獣・ロボットとかの要素がてんこ盛り。


機体デザインがカッコイイとかダサイとかそんなのどーでもいいくらいに数々の設定がカッコイイ。簡単に空を飛んだり変形したりビームを出したりしないところが逆にカッケェ。ちょっとした攻撃で機体が破損したりそれをメンテナンス・修理するために基地で膨大なクルーたちが作業してる。本来のロボット作品ってのはこうやと思うわけですよ。モビルスーツが帰還したホワイトベースとか決闘の後のアスティカシア学園とか。見せてないだけで。ともすれば地味になるから。派手な出撃シーンや戦闘シーンの方が見栄えがいいから。まぁ見せなくていいシーンなんでしょうけど。


古いイェーガーによって司令官が被爆して末期癌を患うとか、KAIJUの血液とかは青く強酸性で猛毒な〈カイジュー・ブルー〉で大気汚染や水質汚染の災害を引き起こすとか(その割には死体を漁る連中が素手やったような気がするけど)、だからイェーガーは銃火器を使わずに格闘戦メインとか、いちいち作り込んだ設定がおもしろい。


回想のシーンでMANA ASHIDAが出てた事をすっかり忘れてた。ハリウッドデビューですね。当時9歳。

司令官がずっとどっかで観たことがあると思いながら観てたけど[ダークタワー]のガンスリンガー役のイドリス・エルバでしたね。調べたらワイスピのスピンオフ[スーパーコンボ]にも出てるとか。


ヲタクがお金をかけて作ったヲタクのためのヲタク映画。


モビルスーツバレリーナのように立ったり不死鳥のように飛び回ったりするのに違和感を感じるタイプの人なので〈ロボット〉としてあまりにも無骨な動きしかしないイェーガーがたまらなくカッコイイ。


クライマックスのアレコレが『あまりにも都合が良過ぎるのでは?』とかいう野暮なツッコミはこの映画を好きな人には全く無縁なんでしょうね。そんな事なんて気にしちゃいないでしょうよ。ぼくはそうです。


女子ウケは皆無やと思う映画。


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パシフィック・リム/アップライジング】(初)/続編はNetflixにて字幕版を。

ガンスリンガーの息子は帝国軍からの脱走兵のフィンという血縁関係。そして同期のパイロットがダーティ・ハリーの息子(ガチの息子)。


前作に比べると『おぉ!』ってなる連続のスムーズな映像。戦闘シーンも日中なので色々と観やすい。デザインもすっかりスマートになっちゃって。ただ、ちょっと[トランスフォーマー]っぽくなっちゃった。冒頭で変形しちゃうから。戦闘中の音とかも寄せてないか?


デル・トロ監督が続投の予定やったけど他の作品のためにスケジュールが合わなくなって離脱したそうで(製作には携わってる)ヲタク色全開のコダワリとかが薄まってしまって横着な言い方をすれば前作の惰性で物語が進んでいくような内容。

シナリオがよろしくない。前作へのリスペクトがあまり感じられないしせっかくのいいところを全部消しちゃったストーリー。

続投キャストを雑に扱うなよ。

前作の主役がスケジュールが合わなくて不参加(そんなん多いな)との事でストーリー上で触れられないのに違和感しかない。親父の司令官は散々ネタにしてるのに。あんだけの結果を残したヒーローなんやから不参加なら〈名誉の戦死をした過去の英雄〉とかなんかしらの繋がりを設けるとかしないと。シカトすなや。存在自体を残したって事は続編の構想があるなり素材として使いたいって事なのかもしれんけど、この内容なら続編すら危うくなる危惧しかない。それに、敵を《そっち》に向けてしまうのはよくできた脚本なのか?続編というよりスピンオフの思考かと。なんか苦しまぐれ感が。

あと、合体するという奥の手をまさかそっちが先に使うとわ。笑っちゃったわ。


調べてみたら製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズが中国のグループに買収されたらしくて中国資本のハリウッド映画になっちゃってスポンサー様である中国ウケを狙ってか随所随所で露骨に中国感や忖度みたいなのが残念で個人的にはちょっと不快。[ミッション・インポッシブル]にしても[トゥームレイダー]にしてもシリーズの中で中国が舞台になるシーンはあるけどここまで中国がメインの舞台になると『なんかなぁ』と思っちゃう(ド偏見)。あの女社長のクライマックスの活躍なんて中国じゃ堪らないでしょうよ。拍手喝采なんじゃないのかしら。


戦闘シーンは確かに格段とアップライジングしてるのにシナリオと中身や諸々がダウングレードしてどうする。

ヲタク映画がただのロボット映画になっちゃった。


終始『シナリオが…』て言うてきたけど、シナリオよりもキャラクターたちに問題があるような気もしてきた。いまいち厚みがないというか感情移入できないというか。あと、全員が研修生みたいにしか見えないの。


続くなら次で挽回して欲しい。


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【追記】

読んでくれる人の中にこの作品が好きな(大切な)人もいると思うのであんまぐちぐち書くのはやめようかと思ったんやけどやっぱりほんの少しだけ。


そもそも1号2号合わせて全98話あった世界観を2時間にまとめるから全てがどこか中途半端になるんですよ。ど初っ端の組織から逃げるエピソードから描くからずっとドタバタ。山王戦だけとかを描けばいいのに翔北に入学したトコからやっちゃうから。駆け足で。2時間しかないのに。だから『なんなんだ!この身体は!』の4分後に『この身体で組織と戦う』とか言ってしまうコントみたいな流れになっちゃう。三部作にするなり前後編にするなりしてエピソード選んで丁寧にすりゃあいいのにさ。まぁそんな長尺に需要があるのかどうかは知らないですけど。

これはたぶん伝わらないと思うけど個人的には池松壮亮さんは2号・一文字隼人のビジュアルやとずっと思ってる。2号に対して『風も受けずに?』て言うてたけどアンタ対蜂戦の時に風を受けずに変身してたがな。あと2号さんよ…、変身ポーズの途中で台詞喋んない方がいいよ。それと、『本郷』『一文字』『本郷』『一文字』のやり取りなんだあれ?コントか?

お目当てのオーグが倒されてからの残りの1時間がとても長く感じました。そこまでは我慢して観れた、というか。以降は途中で何回か止まりました。なかなかないです、途中離脱って。残りは浜辺ルリ子さんがいるからかろうじて観るに耐えれる…と思ってた矢先に…。でもね、あのシーンも全くと言っていいくらいに感情移入ができないのよ。なんかチープで。『あらら』くらい。おまけに、このシーンでヘルメットを外して地面に置く時に『カラン』ってうっすい鉄板を置いたような軽い音がしたけどアレはヘルメットを置いた質量の音じゃねぇよ。

戦闘シーンのCGはあれが限界なのかあれが狙いなのか。最近のゲームでのムービーの方がまだマシな気がする。観ててなんか悲しくなっちゃった。日本のCGのレベルってあんなもんじゃないでしょうよ。あれならガチスタントのアクションで戦って魅せる方がよっぽど観れた気がするけど。最後の最後に取っ組み合ってたのなんか見てられなかった。喧嘩やん。それも喧嘩慣れしてない喧嘩。そんな[リアル]は違うのよ。要らない、要らない。魅せ方を履き違えてる。ぼくらが(ぼくが)観たいヒーローの戦い方ってそんなんじゃねぇのよ(かと言ってサイヤ人みたいにビュンビュン空を飛び回る戦闘も違うけどね)。

あと、何言ってんのかわからなくなってきたので途中から字幕つけて観ました。最初からそーすりゃよかった。メットの中で喋るからとても聴き取りにくい。こだわってんのか知らんしわざとそーしてるんでしょうけどそのやり方は[正解]じゃないと思いますよ。

妹の存在で心が揺れるようなヤワな神経の男がラスボスやってんなよ。そんなヴィランじゃヒーローは引き立ちませんよ。まぁ対峙する主人公も薄っぺらい綺麗事を並べるようなレベルなんであんま影響ないかもしれませんがね(感情移入できないから出てくる言葉がボロクソ)。中途半端なの。悪の組織として名乗るにしても正義の味方として戦うにしても。薄っぺらいの。どっちも。[ごっこ]にしか見えないのよ。あと、ついでのように出してきた最後のあの2人の名前も要らない。絶対に要らない。作ってる方は上手く繋げたつもりかもしれませんけどご機嫌取りにしか感じなかった。『は?』て感じ。エンドロールのあの曲も聴けた事は嬉しい気もするけどなんか違うのよ。自分の好き勝手にイヂり倒しといて結局そこは頼ってくるんかよ、って感覚。

怪獣王や光の国からのヒーローを滅茶苦茶にされた時ほどの憤りは今回はあんまなかった。逆に『こんな程度かよ』くらいというか。急に変な形態から進化するとか言われたり口とか裂けて尻尾や背中からビーム出されたり、胸のタイマーなくなったと思ったら体の色が変わりますって言われた事を考えれば、ね。まぁあのメットシステムはどうかと思うけど。ただ単に全編を通して[内容]がアレ。

この作品って評価高いの?


今更ですけど、やっぱりこの監督さんのやりたい事や作りたいモノとはぼくは合わない。お金のかかった自主制作フィルムの域を出ない。たぶんご本人はそれが作りたいんでしょうけどね。

それならそれでやっぱり合わない。

アマプラやNetflixとかに来なかったら絶対にわざわざ観ない。

 

 

 

55勝15分7敗